今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ナレッジ」です。
「ナレッジ」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
「ナレッジ」の意味をスッキリ理解!
「ナレッジ」の意味を詳しく
「ナレッジ」は「知識」「知見」という意味のカタカナ語です。たとえば、もし何かのセミナーに出席したとします。セミナーに行くと何かしら学べることがあって、自分の知見も広がります。
この場合に「セミナーで新しいナレッジを獲得した」と表現できます。
分野によって意味が少し異なるので詳しくみてみましょう。
ビジネス分野での意味
まず、「ナレッジ」はビジネスでは「有益性の高い情報」「付加価値のある体験」などを指します。ただ単に「知識」ではなく、一歩踏み込んだ意味合いになります。「何か恩恵をもたらしてくれる知識や情報」と覚えておきましょう。
たとえば、仕事がうまくいく方法などメリットをもたらしてくれる知識です。
情報分野での意味
情報分野では、「ナレッジ」は「目的の解決に役立つ知見」「実践的な方法を言語化したモノ」という意味です。特に情報の中でもIT分野で使います。
特にこうした役に立つ知識をデータ化して収納したモノを「ナレッジベース」と言います。たとえば、コンピュータ上で検索できるやり方や方法論のデータベースです。
「ナレッジ」の使い方
- ナレッジマネジメントをこの会社ではうまく行っている。
- ナレッジワーカーとして働くと、高給を手に入れることができる。
- 検索エンジンでナレッジパネルが表示された。
「ナレッジ」を使用するのはビジネス分野が多いです。①の例文の「ナレッジマネジメント」は非常によく使う単語です。「ナレッジマネジメント」は「知識経営」という意味です。
「知識経営」の定義によると、「個人の勘や経験で培ってきた暗黙知」と「言葉や文章で表現可能な型式知」の2つの「ナレッジ」が存在します。
たとえば、一流の寿司職人は何十年もトレーニングしてきて培った知識があって、言葉や文章で説明できない感覚などもあるでしょう。つまり、寿司職人には「暗黙知」と「型式知」の両方の「ナレッジ」があります。
一方で熟練した人が人に説明する時は言葉や文章で表現しなければならないので、他人に伝達できるのは「型式知」です。
そこで、「暗黙知」をできるだけ言語化して「型式知」に変えて組織全体で共有することで、業務効率の向上を図るのが「ナレッジマネジメント」の考え方です。この制度を「ナレッジマネジメントシステム」と言います。
②の「ナレッジワーカー」とは「知識労働者」のことです。企業のために知識による付加価値を生み出す労働者のことを言います。肉体労働と反対の概念です。
たとえば、問題の解決策を提示したり、今までになかった物やサービスを知識によって生み出すことがあげられます。
③はITに関する例文です。「ナレッジパネル」とは、人や組織などを検索した時に検索ページで表示される情報ボックスのことです。わざわざ、正しいと思うページに飛ぶ必要がないというメリットがあります。
「ナレッジ」の語源
「ナレッジ」の語源は英語のknowledgeです。意味は「知識」で、「知る」という意味のknowという単語の名詞形です。
「ナレッジ」の類義語
「ナレッジ」には以下のような類義語があります。
ノウハウ
「ノウハウ」は「知恵」という意味のカタカナ語です。「ナレッジ」は聞いたり読んだりして得た表面的な情報なのに対して、「ノウハウ」は試行錯誤して身に付けたコツや知恵という意味合いです。
ハウツー
「ハウツー」は「主に初心者向けのやり方」という意味です。初歩的な手順などから解説していることが多いです。
メソッド
「メソッド」は「方法」という意味です。特に「知識」という意味はありません。たとえば、「この会社の経営メソッドは優れている」と言います。
まとめ
以上、この記事では「ナレッジ」について解説しました。
英語表記 | ナレッジ(knowledge) |
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意味 | 知識、知見 |
語源 | 英語のknowledge |
類義語 | ノウハウ、ハウツー、メソッドなど |
「ナレッジ」は日常生活でもよく使う単語です。やはり、意味が分からないと困る時もあります。
ぜひ、この記事を参考にして「ナレッジ」の意味や使い方を覚えましょう。