今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「コミット」です。「結果にコミットする」という言い回しも有名ですね。
「コミット」の意味・使い方・語源・プロミスとの違いについてわかりやすく解説します。
「コミット」とは?
「コミット」の意味を詳しく
「コミット」は、「コミットメント(commitment)」の略です。よく使われる意味は、2つあります。
- 責任を持って、結果を出すと約束すること
- ある仕事やプロジェクトに関わる
上記のように、「コミットする」には「〜を約束する」と「〜に関わる」の2つの意味があります。
このうち、「結果にコミットする」は①の意味で使われています。直訳すると「結果を出すことを、責任を持って約束する」となります。
そして、ビジネスの場などで「明日からあのチームにコミットすることになった」などと使われる場合は、②の「〜に関わる」という意味になります。
IT用語としての「コミット」
「コミット」はIT用語としても使われます。その場合、データベースにおいて、一連の更新処理を完了させることを意味します。
まず、データベースとは、整理された情報の集まりです。たとえば、お店の全商品名・値段などが一定のルールのもとで整理されているものがデータベースの1例です。
そして、一連の更新処理とは、「ここからここまでワンセットとなる処理」のことです。たとえば、「客がお金を払い、店員が品物を渡す」というのは買い物における一連の処理です。
「コミット」は、上記のようなワンセットの処理を最終的に完了させることを指します。たとえば、客が何か商品を購入した際、「入ってくるお金が増え、該当商品の数が減る」という結果をデータベースに反映することは「コミット」と言えます。
「コミット」の使い方
- 結果にコミットするのは、なにもRIZAPに限った話ではない。
- 新卒の身でありながら、重大なプロジェクトにコミットできることになった。
- 来期は予算達成率50%を実現することをコミットさせていただきます。
このように、「コミットする」は主にビジネスの場で使われる言葉ではありますが、最近では日常会話でも使われることが増えてきました。
文脈によって、「約束する」「関わる」のどちらの意味なのかが変わってきますので、注意が必要です。
「コミット」の語源
日本でよく使われるコミットは「コミットメント」の略であり、その由来は英語の “commmitment” にあります。
“commitment” は、「約束」や「関わり合うこと」を意味する言葉です。
また、自動詞のかたちとして “commit” があり、「参加する・任せる」などと訳されます。
日本でのコミットするが「約束する」などの意味を持っていることから、同じ動詞であっても、日本語と英語とでは微妙に意味が違うことがわかります。
「コミット」と「プロミス」の違い
コミットとよく似た意味を持つ言葉として「プロミス」があります。
どちらも「約束」という意味を持っていますが、どのような違いがあるのでしょうか?
ここからは、両者の違いについて解説していきます。
まず、プロミスは「言葉で約束する」といった意味を持っています。
これに対して、コミットは「言葉にはしなくても気持ちで約束する」という意味合いです。
よって、プロミスが形式的な側面があるのに対して、コミットは実質的な面で約束していることになります。
まとめ
以上、この記事では「コミット(commit)」について解説しました。
英語表記 | コミット(commit) |
---|---|
意味 | 責任を伴う約束。関わり合うこと。 |
語源 | 英語の “commmitment” |
プロミスとの違い | プロミス:言葉で約束する コミット:言葉にはしなくても気持ちで約束する |
自分が本気で取り組もうと思った事柄に関しては、「コミットする」を使える場面は多いでしょう。ぜひとも意味や使い方を覚えてみてください。