「理路整然」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語「理路整然(りろせいぜん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳・理路整然と話す方法についてわかりやすく解説します。

☆「理路整然」をざっくり言うと……

読み方理路整然(理路整然)
意味物事が道理に当てはまっていること
類義語順理成章など
対義語支離滅裂、不得要領、乱雑無章など
英語訳logically consistent(論理的に一貫性のある)

「理路整然」の意味をスッキリ理解!

理路整然(りろせいぜん):物事が道理に当てはまっていること

「理路整然」の意味を詳しく

理路整然とは、物事が道理に当てはまっていることや、話の筋道が通っていることを指します。

「理路整然」は「理路」と「整然」という二つの熟語から成り立ちます。

それぞれの漢字の意味は以下の通りです。

「理路整然」の漢字の意味
  • 理路:物事を行う時に踏む順序、筋道
  • 整然:秩序が正しい状態、論理的であること
「理論整然」は誤用

「理路整然」と同じ意味で「理論整然」と言われることがありますが、これは誤りです。

「理論」は「事実や現象を説明するための体系的な知識」という意味で、「理路」とは意味が異なります。

そもそも「理論整然」という言葉は存在しません。誤って使わないように注意しましょう。

「理路整然」の使い方

「理路整然」の言い回しには以下のようなものがあります。

「理路整然」の言い回し
  • 理路整然とした
  • 理路整然たる
  • 理路整然な
  • 理路整然に

「理路整然」は以下の例文のように使います。

  1. 理路整然とした話し方をすることは、相手を説得するのに不可欠である。
  2. 偉業を成し遂げた選手が残した「成功への秘訣は常に慎重に戦略を練ることだ」という言葉は、理路整然たるものがあった。
  3. 私はディベートが苦手で、理路整然に意見を主張することができない。
  4. あまりに理路整然な考え方は、情熱が感じられなくて同調されにくい。
①の例文では、論理的に話を組み立てることで相手に納得してもらいやすいということを述べています。

②の例文では、ある選手の発言が偉業を成し遂げたという功績と相まって、説得力があると述べています。

③の例文では、ディベートという短時間で筋の通った意見をまとめないといけない討議の場が不得意であると述べています。

④の例文では、道理にかなってはいても「理路整然」とし過ぎていると、冷たく感じられやすいと述べています。「理路整然」は、使われる状況に応じてポジティブな意味でもネガティブな意味になります。

「理路整然」の類義語

理路整然には以下のような類義語があります。

  • 順理成章(じゅんりせいしょう)
    物事は筋道に従って行えば自然に順調に運ぶこと
  • 首尾一貫
    最初から最後まで理論や筋が同じであること
  • 論理的
    物事を順を追って、筋道を立てて考えるさま
  • 一貫性
    初めから終わりまで、矛盾がないこと
  • 整合性
    論理に矛盾点がなく、つじつまが合っているさま

「順理成章」の意味

「順理成章(じゅんりせいしょう)」とは、「物事は筋道に従って行えば自然に順調に運ぶこと」を意味する四字熟語です。

「順理成章」は「順理」と「成章」の二つの熟語から成り立ちます。

「順理成章」の漢字の意味
  • 順理:物事の筋道が道理に適合していること
  • 成章:物事の筋道が成就すること

「理路整然」の対義語

理路整然には以下のような対義語があります。

  • 支離滅裂(しりめつれつ)
    物事に一貫性がなく、ばらばらで、まとまりのないこと
  • 不得要領(ふとくようりょう)
    要領を得ないこと
  • 乱雑無章(らんざつむしょう)
    物や事柄がばらばらのまま整理されていないこと
  • 滅茶苦茶
    まったく筋が通らないこと、どうにもならないほどにこわれること
  • 矛盾
    主張のつじつまが合わないこと
  • 不条理
    筋道が通らないこと、道理に合わないこと

「理路整然」の英語訳

理路整然を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • logical
    (論理的な)
  • logically consistent
    (論理的に一貫性のある)
  • reasoned
    (理にかなった)
  • well-reaasoned
    (よく考えられた、議論された)

“logical” の意味

“logical” とは「論理的な」を意味する英単語です。 “logical” は “logic(論理)” の形容詞形で、日本語でも「ロジック」とカタカナ語として使われています。

“logical”を使った例文は以下の通りです。

例文
Logical speaking is essential to a good speech.
(良いスピーチには論理的な話し方が不可欠だ。)

“logically consistent” の意味

“logically consistent” は「論理的に」を意味する “logically” と、「一貫した」を意味する “consistent” を合わせた表現です。

“logically consistent” で「理路整然とした」という意味を英語で表現できます。

例文
He speaks in a logically consistent manner.
(彼は理路整然とした話し方をする。)

“reasoned” の意味

“reasoned” とは「理にかなった」「筋道の通った」を意味する英単語で、 “reason(理由)” の形容詞形です。“reasoned” で「理路整然としている」と表現できます。

“reasoned”を使った例文は以下の通りです。

例文
She argued her point in a reasoned manner.
(彼女は自分の主張を理路整然と主張した。)

“well-reaasoned” の意味

“well-reasoned” は、上記の “reasoned(理にかなった)” に “well(よく)” をつけて、「よく考えられた」を意味する表現です。

“well-reasoned”を使った例文は以下の通りです。

例文
He made a well-reasoned argument based on the material.
(彼は資料に基づいてよく考えられた立論をした。)

「理路整然」と話す方法

「理路整然」と話す方法にはさまざまなものがあります。

ここでは、大事なポイントの例を以下に挙げます。

「理路整然」と話すときに大事なポイント
  1. 最初に大筋を話す
  2. 起承転結を意識する
  3. 5W1Hをはっきりと示す
  4. 要点を絞って話す
  5. 一貫性を保つ
  6. 正しいデータや資料を根拠とする
  7. 偏見を持たない
  8. わかりやすい言葉で話す
  9. 堂々と自信を持って話す
  10. 感情的にならず、冷静さを保つ
①〜④は、話し方の構成で大事なポイントです。聞き手に話の流れをあらかじめわかってもらうことで、要点が明確に伝わりやすくなります。「起承転結」や「5W1H」の構成が効果的です。

5W1Hとは
When(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どうやって)の要素

⑤〜⑦は、筋の通った内容を話す上で大事なポイントです。数字で根拠を示したり、客観的な立場で意見を述べたりすることで説得力をもたせたることができます。

⑧〜⑩は、話し方の姿勢で大事なポイントです。冷静に物事を判断できる人物だという印象を持たせることで、発言も理にかなっていると思ってもらいやすくなります。

上記で挙げた10個のポイントは全て「相手の立場」を意識した考え方です。相手の立場になって物事を考えることで、より円滑なコミュニケーションをとることができます。

まとめ

以上、この記事では「理路整然」について解説しました。

読み方理路整然(理路整然)
意味物事が道理に当てはまっていること
類義語順理成章など
対義語支離滅裂、不得要領、乱雑無章など
英語訳logically consistent(論理的に一貫性のある)

ビジネスの場面では特に、「理路整然」であることは重要だと言えます。

筋の通った考え方は、人の信頼をも得ることになるでしょう。