「論理的」の意味とは?読み方は?使い方から対義語や英語や類語まで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「論理的(ろんりてき)」です。

言葉の意味・使い方・考え方の具体例・コツ・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「論理的」をざっくり言うと……

読み方論理的(ろんりてき)
意味物事を、順を追って、筋道を立てて考えるさま
類義語理論的、合理的など
対義語直感的、非論理的など
英語訳logical(論理的な、筋の通った)

「論理的」の意味をスッキリ理解!

論理的(ろんりてき):物事を、順を追って、筋道を立てて考えるさま

「論理的」の意味を詳しく

「論理的」は、「対象の物事を順序立てて、筋道を立てて考えるさま」という意味です。

「論理的」を構成する漢字には以下のような意味があります。

  • :筋道・議論する
  • :筋道・ことわり
  • :~である様子

ビジネスの場では、「論理的」であることを踏まえた言動が求められます。

この機会にその意味をしっかり押さえておきましょう。

「論理的」の使い方

  1. 人に説明をする際には、論理的でなければ正しく相手に伝わらないよ。
  2. このビジネス上の課題を解決するために、普段から論理的思考を心がけよう。
  3. 今回のプレゼンはやや課題が残るので、次回はより論理的な話し方を意識したい。

❶の例文では「論理的」を単体で用いていて、「筋道を立てて物事を考えるさま」という意味になります。例文のように、誰かにアドバイスをする際に使用されることも多いです。

❷の例文では、「論理的思考」という熟語で用いられていて、「筋が通った物事の考え方」という意味になります。

「論理的」な考え方の具体例

ひとつの「論理的」な考え方として、以下で素数に関する具体例を紹介します。

  1. 素数とは、1とその数自身でしか割れない数
  2. 7は、1と7でしか割れない。
  3. すなわち、7は素数である。

このように前提として成り立っている理屈(ここでは素数の定義のこと)に基づき、結論を導くさまが「論理的」な考え方であると言えます。

「論理的」に話すコツ

「論理的」に話すことはビジネスでは極めて重要です。

「論理的」に話すコツは以下の2つです。

  1. 最初に明確に結論を伝える
  2. 結論に至った根拠を述べる

それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。

コツ①:最初に明確に結論を伝える

「論理的」に話すコツの1つ目は最初に明確な結論を伝えることです。

何を伝えたいかを最初に述べることによって、相手があなたの話を理解しやすくなります。

コツ②:結論に至った根拠を述べる

明確な結論を伝えた後は、結論に至った根拠を述べるようにしましょう。

ここで大切なのは「客観的な」根拠を述べることです。できれば数値で表せる根拠がベストです。

 

たとえば、新しく開くラーメン店のメインメニューをしょうゆラーメンにしたいとします。

この時に根拠として「私はしょうゆラーメンが好きだからです」という主観的な根拠を述べても意味がありません。

「〇〇による調査では日本人が一番好きなラーメンはしょうゆラーメンだからです」などと客観的な根拠を述べましょう。

「論理的」の類義語

論理的には以下のような類義語があります。

  • 理論的(りろんてき):事実や法則に基づいていること
  • 合理的(ごうりてき):無駄がなく、順序よく物事を進めるさま
  • 体系的(たいけいてき):個々の物事がひとつのまとまりの中に組み込まれているさま
  • 理性的(りせいてき):本能や感情に動かされず冷静に判断するさま
  • 科学的(かがくてき):考えや行動の仕方が論理的、実証的であること
  • 実証的(じっしょうてき):思考だけでなく体験に基づく事実などで結論付けられるさま
  • 筋が通る:物事が正しく行われているさま
  • 辻褄(つじつま)が合う:前後が矛盾しないで合うさま
  • 首尾一貫(しゅびいっかん):最初から最後までひとつの態度で貫かれていること
  • 客観的(きゃっかんてき):主体を離れて独立に存在するさま
  • 妥当性(だとうせい)がある:うまく適合していること
  • 構造的(こうぞうてき):システム上そうなっているさま
  • 理路整然(りろせいぜん):文章や話が秩序立てられて展開されていること
  • ロジカル:話の筋が通っていること

「論理的」と「理論的」の違い

「理論的」とは、「事実や法則に基づいていること」という意味です。

「論理的」と「理論的」には以下のような違いがあります。

  • 論理的:事実・法則などに基づいた説明や考え方のこと
  • 理論的:事実・法則に基づいていること

「理論的」は事実や法則自体のことを指しますが、「論理的」は事実や法則を用いて自分が正しいと思うことを説明することを指すのです。

「理論」と「論理」の違いとは?使い分けをわかりやすく解説

「論理的」の対義語

論理的には以下のような対義語があります。

  • 直感的:特に思考を働かせずに、感覚的に物事を判断するさま
  • 非論理的:論理的でないさま
  • 感情的(かんじょうてき):感情に関するさま
  • 支離滅裂(しりめつれつ):論理などが一貫してないこと

「論理的」の英語訳

論理的を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • logical
    (論理的な、筋の通った)

“logical” は「論理」という意味の “logic” に接尾辞の “-al” がついて形容詞化した言葉になります。

まとめ

以上、この記事では「論理的」について解説しました。

読み方論理的(ろんりてき)
意味物事を、順を追って、筋道を立てて考えるさま
類義語理論的、合理的など
対義語直感的、非論理的など
英語訳logical(論理的な、筋の通った)

「論理的」は先輩や上司など、上の立場の方からアドバイスとして聞いたことがある方も多いかと思いますが、その正確な意味合いを理解しておくことが重要です。

この機会にしっかり押さえておきましょう。