「一貫性(いっかんせい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「一貫性(いっかんせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「一貫性」の意味をスッキリ理解!

一貫性(いっかんせい):初めから終わりまで、矛盾がないこと

「一貫性」の意味を詳しく

「一貫性」とは、始めから終わりまで、矛盾がないことという意味です。物事や考えの内容に筋が通っていることを表す熟語です。

「一貫性」の「一貫」は、「一貫する」というように動詞として使われます。方針や姿勢を1つのあり方で貫き通すことを指します。

「一貫性」の使い方

  1. 彼の考えには一貫性がない。
  2. 説明に一貫性がないため、説得力が生まれない。
  3. コンセプトが一貫性に欠けるのが、我が大学への進学率が低い理由だと思う

①は性格や人柄に対して使用しています。「確固たる自分の意見を持っていない」という意味です。

「一貫性」を用いた性格の表し方は以下の通りです。

性格を表す使い方
  • 一貫性のある人:確固たる自分の意見を持っており、ブレない人。何事もやり遂げる人。
  • 一貫性のない人:考え・主張・態度が変わりやすい人。

②③は方針・方向性がたびたび変わったり、ずれていることを表しています。

「一貫性の原理」とは

心理学用語に「一貫性の原理」という言葉があります。意味は以下の通りです。

一貫性の原理:「最初にとった言動を最後まで貫きたい」という心理状況

人は自身の行動、発言、態度、信念などを一度決定した際、決定した事象の矛盾をなくしたいという心理が働きます。具体例について紹介していきます。

「一貫性の原理」による行動の具体例
  1. 最初の1巻を買った漫画は、新刊が出るたび、購入してしまう。
  2. 禁煙やダイエットなどを友人に宣言することで、宣言したことを守ろうと行動に移す。
  3. 登録した決済サービスを使い続ける。

この「一貫性の原理」は、マーケティングにも応用されます。たとえば、特定の商品をシリーズ化して販売するという手法です。「すべて揃うまでなんとなく購入を続ける。どうせならすべて揃えたい。」という顧客心理をつかむことが可能となります。

「一貫性」の類義語

「一貫性」には以下のような類義語があります。

  • 統一性(とういつせい):統制が取れており、乱れがない。
  • 筋(すじ)が通(とお)る:道理にかなっている。
  • 理(り)にかなう:理屈や道理にあっていること。

いずれも、「理屈にあっていて矛盾がないこと」を意味する表現です。

「一貫性」と「整合性」の違い

一貫性の類義語として「整合性」を用いられることがありますが、使い分けには注意が必要です。

意味
  • 一貫性:初めから終わりまで、矛盾がないこと
  • 整合性:矛盾がないこと

どちらも意味は同じですが、使われるシーンが異なるので注意が必要です。

「一貫性」は、同じ物事を時間の流れで比較する場合に使います。一方で「整合性」は、異なる物事を比較する際に使います。

違いをしっかり理解した上で、正しい場面で使用しましょう。

「一貫性」の対義語

一貫性には以下のような対義語があります。

  • 支離滅裂(しりめつれつ):ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないさま。
  • 脈絡(みゃくらく)のない:話の筋道が一貫していない。

「脈絡のない」は話の内容に関してのみ使われるため、注意しましょう。

「一貫性」の英語訳

一貫性を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • consistency
    (一貫性)
  • coherent
    (首尾一貫した、筋の通った)

“consistency”は人の思考や行動のみに使われます。

まとめ

以上、この記事では「一貫性」について解説しました。

読み方一貫性(いっかんせい)
意味初めから終わりまで、矛盾がないこと
類義語統一性、筋が通る、理にかなう
対義語支離滅裂、脈絡のない
英語訳consistency(一貫性), coherent(首尾一貫した)

「一貫性」は、「一つの姿勢を貫く性質」と分解すると意味がつかみやすくなります。ぜひとも意味や使い方を覚えましょう。