「整合性(せいごうせい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「整合性(せいごうせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「整合性」の意味をスッキリ理解!

整合性(せいごうせい):論理に矛盾点がなく、つじつまが合っているさま

「整合性」の意味を詳しく

「整合性」は議論の対象となっている論理に矛盾がなく、つじつまが合っている様子を指す言葉です。やや硬い表現であるため、日常会話ではそう多くは使われることはありません。

この単語がよく出てくるのは、ビジネスや政治の場面です。データや文書、発言の内容などにおいて、それぞれ複数の項目を比較する形で使用します。ニュースをよく見る方にとっては、主張が二転三転する政治家に対し、批判の意味を込めて使用されているのを聞いたことがあるかもしれません。

「整合性」の使い方

  1. 被疑者の主張は、目撃者の証言と食い違っており、整合性があるとは言えない。
  2. 上司に、提案資料を作る際にはもっと整合性をとるよう、お叱りを受けた。
  3. 自身の発言と行動とに整合性を図ることが大事だと、親から叱られてしまった。

先ほども簡単に説明しましたが、「整合性」という単語は、1つの対象物に対して使われることはありません。2つ以上の項目を比較する形で、それぞれに矛盾がない様子を表す言葉になります。

また、例文のように「整合性」という単語単体で使用するのではなく、後ろに特定の動詞を伴って使用することが多いです。続く動詞の違いによって、微妙にニュアンスが変わる場合もあるので、しっかりとそれぞれの意味を把握することが重要です。

 

①の用法は、後ろに「〜がある(ない)」を伴うもので、最も使用頻度の高い使用法になります。「ある」と言った場合には、話や論理に矛盾がない様子を指し、「ない」と言った場合にはその反対の意味を指します。

②の用法は後ろに「〜をとる」を伴うもので、「矛盾がないことを確認する・取り計らう」という意味です。上司など、自分より立場が上の人間からアドバイスやお叱りをいただく際に、こうした表現が使われることが多いです。

③の用法は後ろに「〜を図る」を伴うもので、あまり聴き馴染みのない方も多いかもしれません。この表現は「整合性がない」状態に対し使われるもので、矛盾がないように取り計らう、という意味です。

「整合性」の類義語

整合性には以下のような類義語があります。

  • 無矛盾性:どの論理においても、その肯定と否定とが同時にはできない状態であるさま。
  • 健全性:論証の妥当性が担保されているさま
  • 一貫性:主張に筋が通っており、曇りがないさま

「無矛盾性」と「健全性」はその意味の字面からも分かる通り、かなり硬い表現の言葉です。学問の世界において、導き出した公式が正しいことを証明する場合や、企業や政府の会計状況を評価する際に使用されることが多いです。

「一貫性」はその意味や使用状況から、「整合性」とほぼ同義であると言える言葉です。ただし、「一貫性」は複数の比較ではなく、単一の事柄を評価する際にも使用できるため、その点に「整合性」との違いがあると言えます。

「整合性」の対義語

整合性には以下のような対義語があります。

  • 矛盾:あることを一方では否定し、もう一方では肯定していること、話のつじつまが通らないこと

「矛盾」は最強の矛(ほこ)と最強の盾を同時に売った中国の商人の話からくる、古事成語の1つです。

話の中では、その矛でその盾を着いたらどうなるのか、という一幕がありますが、同時に成立することのない2つの論理が存在している場合に使用される表現となります。

「整合性」の英語訳

整合性を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • consistency
    (一貫性・言行一致・矛盾がないさま)

「整合性」を英語で表現したい場合には、「一致する」という意味の動詞 “consist” が名詞化した、“consistency” がその意味に合致します。厳密に対訳が一致しているわけではないものの、ほぼ同義の単語として使用することができます。

まとめ

以上、この記事では「整合性」について解説しました。

読み方整合性(せいごうせい)
意味論理に矛盾点がなく、筋が通っているさま
類義語無矛盾性、健全性、一貫性など
対義語矛盾など
英語訳consistency(一貫性・矛盾がないさま)

「整合性」はその言葉自体の意味ももちろん、後ろに伴う言葉もセットで覚えることが必要な単語です。少しの認識の違いが、ビジネスの場においては大きな事態を引き起こすこともあるため、しっかりと押さえておきましょう。