「サマリー」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「サマリー」です。

「サマリー」の意味・使い方・語源・類義語・書き方についてわかりやすく解説します。

「サマリー」の意味をスッキリ理解!

サマリー(summary):まとめ、概要

「サマリー」の意味を詳しく

「サマリー」は「まとめ」「概要」という意味のカタカナ語です。

たとえば、本の内容を短くまとめたモノを「サマリー」と言います。

「サマリー」は「サマリ」と表記されることもあります。また、「サマリー」をまとめるという意味で「サマる」と動詞のような使い方をすることもあります。

また、「合計」「総計」という意味もあります。エクセルの関数であるSUM関数も、この「サマリー」が語源です。

SUM関数(サム関数)

表計算ソフトのエクセルで数値を合計する関数のこと。

たとえば “=SUM(A1:A3)” とセルに入力することで、A1〜A3のセルの合計値を計算できます。

そんな「サマリー」には以下の分野ごとに異なる意味があります。

「サマリー」が使われる分野
  • ビジネス分野
  • 金融・証券分野
  • IT・パソコン分野
  • 病院・医療分野
  • テニスの分野
それぞれの分野での意味を詳しく見ていきましょう。

ビジネスでの意味

「サマリー」はビジネスでは「報告書や資料のまとめ」という意味です。

長い文章を読むのは時間が必要です。

そんな時に「サマリー」があれば、短時間で内容をつかめます。

金融や証券分野での意味

金融・証券業界では、「サマリー」は「株式の動向」や「市場概況の指標」という意味があります。

「金融・証券市場に関するニュース」という意味もあり、幅広く使われています。

金融・証券分野で「サマリー」を使う用語には以下のようなものがあります。

「サマリー」が付く金融・証券分野の用語
  • マーケットサマリー:国内外の市場状況を簡潔にまとめた概況報告のこと
  • エグゼクティブ・サマリー:事業計画書の要約のこと
「マーケットサマリー」とは、為替や株式など市場の状況を簡潔にまとめた概況報告のことです。

経済記事を取り扱う新聞や証券会社のウェブサイトなどでよく使われます。

「エグゼクティブ・サマリー」とは、事業計画書の重要な点をまとめた要約のことです。

事業内容の要約がまとめられているので、投資家向け情報を説明するときに役立ちます。

ITやパソコンでの意味

ITやパソコン分野で「サマリー」というと、「長い文章やデータの要約」という意味です。

しかし、ITやパソコン分野においては、意味合いが限定的な場合も多いです。

たとえば、以下のようなものを指します。

ITやパソコン分野における「サマリー」の例
  1. ウェブ検索におけるサイトの要約文
  2. アクセスログの解析結果をまとめたもの
  3. データを集約して見やすくまとめたもの

①ウェブ検索におけるサイトの要約文

ウェブ検索をすると検索結果の一覧に加えてリンク先の下にサイト内の文章が断片的に表示されます。この文章の断片を「サマリー」と言います。

②アクセスログの解析結果をまとめたもの

ホームページの訪問者数を示すアクセスログの解析などを行ってその結果を集計して、グラフや表にまとめたモノを「サマリー」と言います。

③データを集約して見やすくまとめたもの

同様にデータベースのソフトなどで、売り上げなどのデータひとつひとつを集約してそれを図表にして見やすくしたモノを「サマリー」と言います。

病院や医療での意味

病院や医療では「サマリー」は「患者の病歴などを簡単に記したモノ」です。

具体的には「診断名」「症状」などを書きます。

診療の記録として、転院や退院後の診察に役立てるという目的があります。

テニスでの意味

「サマリー」はテニスの用語としても使います。

テニスで「サマリー」とは、セット終了後に表示される「データ集計表」のことを指します。

具体的には、サーブの成功率や自分のミスショット数など試合における選手の詳細データをまとめたもののことです。

テレビやネットでの中継で表示されたり、各大会のホームページなどで掲載されたりします。

「サマリー」の使い方

  1. データのサマリーに目を通せば必要事項は分かる。
  2. サマリーを先に見ると、今回のプロジェクトが優れているのが分かる。
  3. 論文のサマリーを書かなければならない。

「サマリー」を使うのはビジネスの場面が多いです。特に要約して簡潔なコミュニケーションを取ることが求められる場面です。①と②の例文はビジネスに関する例文です。

③の例文は論文に関してです。学術関係でも「サマリー」を使うこともあるので覚えておきましょう。

「サマリー」は以下のような言い回しで使われることが多いです。

「サマリー」の言い回し
  • サマリーをつける
  • サマリーを説明する

「サマリーをつける」の使い方

「サマリーをつける」とは、資料などに「要約を追加する」という表現です。

「サマリー」は読み手に資料の内容をわかりやすく伝えるためにあります。重要な部分だけを中心に、短時間で読めるようにまとめます。

例文
会議の資料には必ず冒頭にサマリーをつける

「サマリーを説明する」の使い方

「サマリーを説明する」とは「概要を説明する」という意味です。

使用状況における「サマリー」が何かによって説明の仕方は変わります。

たとえば、会議の議事録や議題を端的に要約することもあれば、事業プランを簡潔に重要な点だけ説明することもあります。

例文
上司に打ち合わせ内容のサマリーを説明する

「サマリー」の語源

「サマリー」の語源は英語の “summary” です。

意味は「概要」「要約」で、カタカナ語とほぼ同じです。

ちなみに、「即決裁判」という意味の “summary judgment” という単語でも “summary” を使います。

この辺りはカタカナ語と異なります。

「サマリー」の類義語

「サマリー」には以下のような類義語があります。

  • アブストラクト:要旨
  • シノプシス:映画や小説、論文などのあらすじ、概要
  • アウトライン:あらまし、大要
  • レジュメ:論文や講義の要点のまとめ
  • アジェンダ:協議事項・議事日程・予定表などのこと
  • 摘要(てきよう):重要な部分を抜き書きすること
  • 要約:文章などの要点を取りまとめること
  • 概要:全体の要点を取りまとめたもの、あらまし
  • 梗概(こうがい):小説や論文の概要のこと
  • 総括:全体を取りまとめて締めくくること
  • 要旨:述べられていることの主要な点
  • 概括:内容のあらましをまとめること

「サマリー」と「アブストラクト」の違い

「アブストラクト」は「要旨」という意味のカタカナ語です。

「サマリー」と「アブストラクト」には以下のような違いがあります。

  • サマリー:要点や内容全体をまとめたもの
  • アブストラクト:筆者が述べたい主要な点をまとめた短い文章

「サマリー」と「アブストラクト」どちらも学術論文によく使われる言葉です。

論文の「アブストラクト」は主要な点だけを短い文章でまとめたもので、冒頭に述べられるのが一般的です。

論文が掲載される学術雑誌によって、「アブストラクト」「サマリー」などの要旨の呼称は異なります。

一方、論文や発表の最後に全体をまとめるときには「サマリー」を使うことが多いです。

主要な論点にフォーカスを当てているのが「アブストラクト」と覚えておきましょう。

「サマリー」と「シノプシス」の違い

「シノプシス」は「あらすじ」「概要」という意味です。元は “synopsis” というギリシャ語由来の英語です。

どちらも「概要」という意味は共通していますが、「サマリー」と「シノプシス」には以下のような違いがあります。

  • サマリー:幅広い分野で使うことができる
  • シノプシス:使われる分野が限定されている
「シノプシス」は小説・演劇・映画や論文などの分野の内容を要約したものです。日本語に訳すと「梗概(こうがい)」になります。

特に映画の分野では、主題、登場人物、舞台などを設定した「あらすじ」のことです。

導入部だけではなく、登場人物の葛藤や結末まで含まれることもあります。

また、学術論文においては、著者が客観的にその研究内容の目的・方法・結論などを要約したものを「シノプシス」と呼びます。「アブストラクト」「要旨」とほぼ同じ意味です。

「サマリー」と「アウトライン」の違い

「アウトライン」は「あらまし」「物事の大要」という意味です。

ビジネスシーンでは「枠組み」や「骨子」などの意味合いで使われます。

「サマリー」と「アウトライン」には以下のような違いがあります。

  • サマリー:内容の概要や要約
  • アウトライン:内容の一覧をリスト化したもの

「アウトライン」は、「概要」「目次」「章立て」「見出し」などのタイトルで、資料の内容を箇条書きでリスト化したものを指します。

「サマリー」は「アウトライン」の一要素です。

「サマリー」と「レジュメ」の違い

「レジュメ」は「論文や講義の要点のまとめ」という意味のカタカナ語です。

「サマリー」と「レジュメ」には以下のような違いがあります。

  • サマリー:要点やまとめた文章そのもの
  • レジュメ:紙やファイルに要点を箇条書きしたモノ

「サマリー」は要点やまとめた文章そのものを指します。

一方、「レジュメ」は要点をまとめた紙やファイルのことを指す場合が多いです。

また、文章で書いてあるとは限らず、紙に要点を箇条書きしたモノが一般的です。どちらかといえば、見やすさに重点を置いています。

「サマリー」と「アジェンダ」の違い

「アジェンダ」には「協議事項・議事日程・予定表」など幅広い意味があります。

ビジネスシーンではプロジェクトや会議を始める前に、議題や取り組むことをまとめた事前資料のことを指します。

「サマリー」と「アジェンダ」には以下のような違いがあります。

  • サマリー:事前、事後に関わらず内容をまとめたもの
  • アジェンダ:これから取り組むことについてまとめたもの
会議を例に考えると、「サマリー」は事前に資料の概要をまとめたものを指すこともあれば、会議終了後に内容をまとめた議事録のことを指す場合もあります。

一方、「アジェンダ」は「議題」や「予定表」という意味で、これから取り組むことについてまとめたものを指します。

「サマリー」も「アジェンダ」もビジネスシーンでよく使われる言葉で混同しやすいカタカナ語ですが、意味の違いを理解して使い分けましょう。

「サマリー」の書き方

「サマリー」はさまざまな分野で使われますが、どの分野でも簡潔に要点を伝える「明確さ」が求められます。

その際に、英語の疑問詞である5W1H、つまり「いつ(When)」「どこで(Where)」「だれが(Who)」「なにを(What)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」に答える形式で書くと要点をまとめやすくなります。

「サマリー」の基本構成は5W1Hを意識しながら、以下の6項目についてまとめます。

「サマリー」の基本構成
  1. 問題提起:ここで取り組んだ問題は何か
  2. 目的:なぜその問題取り組む必要があるのか、誰に/どのように役立つのか
  3. 方法:どのようにして問題に取り組んだか
  4. 結果:どのような結果・データが得られたか
  5. 考察:結果から考えられることは何か
  6. 結論:問題に対しての結論は何か
各項目ごとに重要な要点のみをピックアップしたら、内容をわかりやすい文章に編集していきます。このとき、文章は簡潔に、最低限の量に抑えます。

文書の形式によっては、グラフや図表を用いて視覚的に理解しやすくすることも効果的です。また、文字のフォントサイズや段落構成などを工夫して、読みやすさを意識するのも大切です。

良い「サマリー」は、内容の明確さだけでなく、相手に理解してもらえるよう「読みやすく・わかりやすい」ということを意識した構成およびレイアウトが求められます。

ビジネス文書の「サマリー」の書き方

一般的なビジネス文書としての「サマリー」は、3分程度で説明できるくらいの量をA4用紙に1枚にまとめたものが基本です。「サマリーシート」と呼ぶこともあります。

個人の業務内容についての「サマリー」なら、パフォーマンスの振り返りや翌月の目標などを書きます。

事業計画のサマリーであれば、市場の状況やビジネスモデル、マーケティング戦略などが必要になるでしょう。分野や扱う内容に応じて、盛り込むべき情報は異なります。

 

ここで紹介した形式は、一般的なビジネス文書だけでなく、会議でのプレゼンテーションの構成にも応用できます。また、学術論文や研究発表もこのような形式でまとめることが基本的なルールです。

わかりやすく要点だけを伝えることに普段から慣れておくと、仕事を円滑に進めたり、他の人と意思疎通を図りやすくしたりするのにも役立ちます。ぜひ身につけておきましょう。

まとめ

以上、この記事では「サマリー」について解説しました。

英語表記サマリー(summary)
意味まとめ、概要
語源英語の “summary”
類義語アブストラクト、レジュメなど

「サマリー」は日常生活でもよく使う単語です。やはり、意味が分からないと困る時もあります。

ぜひ、この記事を参考にして「サマリー」の意味や使い方を覚えましょう。