今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エモーショナル」です。
「エモーショナル」の意味・使い方・語源・類義語・対義語・関連語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「エモーショナル」とは?
「エモーショナル」の意味を詳しく

「エモーショナル」とは、感情を揺さぶられるさまのことです。
「感動で心が動かされた」という時に使います。音楽や美術を鑑賞することによって感動し、気持ちが揺れている時に頻繁に用います。
また、ネガティブな意味合いとして、情緒不安定であることを指して使う場合もあります。この場合は、感情に振り回されているといったニュアンスです。
ちなみに、「エモーショナル」から派生した言い回しに「エモい」があります。以下でご紹介します。
「エモい」の意味を詳しく
SNS等で頻繁に用いられる若者言葉として、「エモい」があります。こちらは、「エモーショナル」から派生したスラングです。
「エモい」は、心に訴えかけるような出来事・ものがあり、何とも言えない感情になった時に使う言葉です。興奮・悲しみ・懐かしさ・切なさなど、場面によってさまざまな感情を含む場合があります。
そのため、文脈によって「エモい」の意味は大きく変わります。感情の高ぶりを表し、幅広い場面で使うことができるという点では、「ヤバイ」という言葉に近いです。
「エモい」は、「エモーショナル」の短縮形「エモ」に「い」をつけた言葉です。形容詞的に使用されます。
三省堂の「今年の新語2016」で第2位に選ばれたことから、社会的に広まりました。
「エモーショナル」の使い方
- 彼のエモーショナルな音楽に、観客は魅了されていた。
- エモーショナルな雰囲気の喫茶店を見つけたんだ。今度一緒に行こうよ。
- たしかに君のプレゼンテーションは筋が通っている。しかし、心に訴えかけるものがない。もっとエモーショナルな内容じゃないと。
どの例文も、「心が動かされるさま」という意味で「エモーショナル」を用いています。
「エモーショナル」の語源
「エモーショナル」の語源はラテン語の “moveo” です。
「動かす」という意味の“moveo” と「外へ」という意味の e が元となり、英語の “emotion” が生まれました。
“emotion” は、「感情、感激、感動」という意味の名詞です。ここに「に関する」「の」という意味の接尾辞 al がついたのが、“emotional” です。
「エモーショナル」の類義語
「エモーショナル」には以下のような類義語があります。
- ロマンチック(romantic):現実を離れ、情緒的であるさま
- センチメンタル(sentimental):情緒的で、涙もろいさま
「エモーショナル」は、上記2つの類義語の意味を含んでおり、喜怒哀楽を幅広く表現できます。
「エモーショナル」の対義語
- ロジカル(logical):論理的な
- ラショナル:理にかなっているさま
- 合理的な:論理や道理にかなっているさま
「エモーショナル」の関連語
- エモーショナル・イーティング:ストレス・寂しさ・不安・不満・退屈・イライラ・怒りといったネガティブな感情を、食事によって解消しようとすること
- エモーショナル・インテリジェンス:自分や他人の感情を正確に理解し、適切な行動をとる能力
まとめ
以上、この記事では「エモーショナル」について解説しました。
英語表記 | エモーショナル(emotional) |
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意味 | 感情を揺さぶられるさま |
語源 | 「動かす」という意味のラテン語の “moveo” |
類義語 | ロマンチック、センチメンタル |
対義語 | ロジカル、合理的な |
「エモーショナル」と聞いて、「感情」という意味がでてくる人は多いでしょう。しかし、具体的にどのような場面で使うのかということがよくわからなかった人もいるのではないでしょうか。
抽象的で少しイメージしにくい言葉ですが、的確に使っていきましょう。