「情緒的(じょうちょてき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「情緒的(じょうちょてき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「情緒的」の意味をスッキリ理解!

情緒的(じょうちょてき):ある物事に触れることで感情が変化していく様子

「情緒的」の意味を詳しく

情緒的とは、人間の感情の変化を表す言葉です。ある物事に対して心や感情が変化する様子や、そうした変化が生まれそうな雰囲気のことを情緒的といいます。

情緒的という言葉には、曖昧な意味が含まれています。人によって感情が揺り動かされるものは異なっているため、情緒的であると感じるものには個人差があります。そのため、情緒的という概念は明確なものではありません。

一般的に、情緒的な考えの際には理性よりも感情の働きが強くなります。そのため、論理的・合理的な考えが軽視され、感情のままに動くことが多くなります。頭で考えるのではなく、すぐに行動してしまうような状態です。

 

また、「一時的に理性の働きが弱まり、感情がむき出しになること」や「そのものに接することでほのぼのとした良さを感じられるさま」といった意味合いで、情緒的という表現が使われることがあります。

情緒的の「情緒」は、「人に感慨(かんがい)をもよおさせる、その物独自の味わい」という意味をもつ言葉です。こうした味わいを持つ物に触れて心が動くさまを「情緒的」といいます。

感慨:心に深く感じること。

情緒的は、基本的に「じょうちょてき」と読みます。しかし、「じょうしょてき」と読むこともあるので注意が必要です。

情緒的消耗感

情緒的という表現を含む言葉として、情緒的消耗感というものが存在します。

これは、仕事などを通じて情緒的な力を出しすぎてしまった結果、体も心も消耗している状態を表します。

情緒的消耗感は、バーンアウト症候群と関係があるとされています。

バーンアウト症候群:責任感や使命感を持って仕事を行っていた人が、突然急激に仕事への意欲を失い、投げやり状態になってしまう症状。

「情緒的」の使い方

  1. ビルの屋上から情緒的な景色を眺める。
  2. 彼は情緒的な人で、喜怒哀楽がハッキリとしている。
  3. 物事を決める際、情緒的な判断をしてしまった。

情緒的という表現は、「情緒的な〇〇」という形で使われることが多いです。

2つめの例文のように、「情緒的な人」と使う場合には、その人の感情が分かりやすいということを指します。また、3つめの例文のように「情緒的な判断」と使う場合は、「理性的ではなく、感情に任せて決めてしまった」というネガティブなニュアンスが入ります。

「情緒的」という表現を使う際、「情緒的になる」と表すのは、間違った使い方です。このように表現したい場合は、「感傷的になる」と使うのが正しいため、注意が必要です。

「情緒的」の類義語

情緒的には以下のような類義語があります。

  • 感情的:感情のままに喜んだり悲しんだりするさま
  • 感傷的:感情が動かされやすい様子
  • 風情のある:独特の趣・味わいがある様子
  • センチメンタル:弱々しい感情に走りやすい様子
  • エモーショナル:感情が揺さぶられる様子

上記の表現はどれも情緒的とよく似た意味の言葉ですが、「感情的」は「情緒的」と比べると短い時間の感情の変化を表しているといったように、微妙なニュアンスの違いが存在します。

「情緒的」の対義語

情緒的には以下のような対義語があります。

  • 論理的:頭で考えて行動する
  • 理性的:感情や本能に動かされないさま
  • 倫理的:人が進むべき有様

上記のような、「自分の感情に左右されずに行動する」という意味を含む表現は、情緒的の対義語になります。

「情緒的」の英語訳

情緒的を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • emotional
    (情緒の)
  • emotionally
    (感情に動かされる)
  • affective
    (情緒的な)

まとめ

以上、この記事では「情緒的」について解説しました。

読み方情緒的(じょうちょてき)
意味ある物事に触れることで感情が変化していく様子
類義語感情的・感傷的・風情のあるなど
対義語論理的、理性的、倫理的など
英語訳emotional(情緒の)・emotionally(感情に動かされる)・affective(情緒的な)

情緒的という表現には、類義語が多く存在します。そのため意味を誤解しやすいですが、正しい意味や使い方を覚えるようにしましょう。