「精進(しょうじん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「精進(しょうじん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「精進」の意味をスッキリ理解!

精進(しょうじん):1つのことに集中して努力すること。

「精進」の意味を詳しく

「精進」には4通りの意味があります。

現代最も一般的に使われているのが、「1つのことに集中して努力すること」という意味です。「頑張ります」と言う代わりに使われることが多いです。

 

2つ目は、「雑念を払い、仏教修行に打ち込むこと」という意味です。「精」という字には、「雑念を除いて励む」という意味があります。一心に集中した状態で進むことが「精進」なのです。

3つ目は、「一定の期間、戒律(かいりつ)を守り、身を清めること」です。喪に服す期間が終わることを「精進明け」や「精進落とし」と言いますが、この期間が「精進」となります。

4つ目は、「肉類を食べないこと」です。この意味で「精進」が使われる例は、「精進料理」です。「精進料理」とは、肉類を一切使わない料理を指します。仏教では殺生(せっしょう)が禁じられているため、僧侶は肉や魚を食べません。そこで、禁止食材を使わない精進料理が必要とされています。

スポンサードリンク

「精進」の使い方

  1. まだまだ至らないことばかりですが、これからも精進してまいります。
  2. 精進に入る前には魚を食べ、終わると肉を食べる。
  3. 近頃精進料理は、観光客の注目を集めている。

❶は、最も一般的な使い方です。ビジネスなどの改まった場で、「頑張る」や「努力する」を表現する際に「精進する」が使われます。

❷では、「一定期間身を清める」という意味で使われています。期間が始まることを「精進に入る」と言い、終わることを「精進が終わる」「精進が明ける」と言います。

❸の「精進料理」は、葬儀の場などで使われることが多いです。

「精進」の語源

「精進」はもともと仏教用語です。サンスクリット語に「ヴィーリヤ」という言葉があり、「勇敢さ」という意味を持ちます。仏教が中国に渡るとともに、「ヴィーリヤ」は「精進」と訳されました。

仏教では、自らを苦しめる煩悩からの解放が謳(うた)われており、それには「勇敢さ」が必要とされます。そこから、「煩悩や苦悩を乗り越えて修行に打ち込む」という勇敢さが伴う行為を、「精進」と表現するようになりました。

やがて、仏教での「精進」が「一心に努力をする」という意味に転じて、一般的にも使われるようになりました。

スポンサードリンク

「精進」の類義語

精進には以下のような類義語があります。

  • 邁進(まいしん):目標に向かって突き進むこと
  • 精励(せいれい):非常に熱心に励むこと
  • 精勤(しょうごん):精を出して励むこと
  • 尽力(じんりょく):努力すること
  • 専心(せんしん):1つのことだけに集中すること

「精進」の対義語

精進には以下のような対義語があります。

  • 怠惰(たいだ):怠けること
  • 無精(ぶしょう):精を出さずに面倒臭がること
  • 怠慢(たいまん):怠けておろそかにすること
  • 横着(おうちゃく):できるだけ楽をして済まそうとすること
スポンサードリンク

「精進」の英語訳

精進を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • devote
    (献身する)
  • abstain
    (慎む)
  • strive
    (励む)

「精進」を直接表す訳語はありません。そこで、「精進」とはつまり努力を指すことから、どのように努力をするかに応じて訳語が設定されています。

“devote” は「献身する」「捧げる」という意味です。スピーチなどの改まった場で使われる一方で、カジュアルな会話の中ではあまり使われません。また、”devote” は、“I want to thank him for his devotion.(彼の献身に感謝したい)” のように、名詞形で使われることもあります。

“abstain” は、「(何かを)断つ」という意味で使われることが多く、 “abstain from alcohol(禁酒する)” のように使います。 “abstain from animal food(精進する)” という言い方もあります。

まとめ

以上、この記事では「精進」について解説しました。

読み方精進(しょうじん)
意味1つのことに集中して努力すること。
語源仏教語の「ヴィーリヤ」の訳語
類義語邁進、精励、精勤など
対義語怠惰、無精、怠慢など
英語訳devote(献身する)

「精進」は本来仏教語であり、慎しみ深い言葉です。使う場面を選ぶことはもちろん、意味をしっかり理解した上で使うことが重要です。

スポンサードリンク