四字熟語「君子豹変(くんしひょうへん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「君子豹変(くんしひょうへん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「君子豹変」の意味をスッキリ理解!

君子豹変(くんしひょうへん):立派な人は、考えが誤っていたとしても、速やかに態度を改めることができるということ

「君子豹変」の意味を詳しく

君子とは、「教養や徳の高い立派な人」を指します。また、豹変とは「態度ががらりと変わること」をいいます。季節によって豹の毛皮が全く違う模様に生え変わることから、この言葉が生まれました。

ですから、君子豹変とは、「立派な人は、考えが誤っていたとしても、速やかに態度を改めることができる」という意味をもちます。つまり、間違いを正すことを評価する語なのです。

 

しかし、最近では、豹変の意味だけが強調されることが多くなっています。君子豹変という語が、「考えや態度を急に変える」という否定的な意味で使われるのです。

本来は肯定的な意味をもつ語ですから、注意が必要です。

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「君子豹変」の使い方

  1. 私は、自分が悪いと思っても素直に謝れないことがある。君子豹変の心が必要だ。
  2. 政治家は、不正や汚職が発覚すると、ほとんどの人が君子豹変し、逃げるように辞職してしまう。
①では、「立派な人は、考えが誤っていたとしても、速やかに態度を改めることができる」という本来の肯定的な意味で使われています。

②では、「考えや態度を急に変える」という意味で使われています。すでに解説した通り、君子豹変は、もとは肯定的な意味合いの四字熟語です。しかし、最近は否定的な意味合いで使われることが増えているのです。

「君子豹変」の由来

古代中国の書物に『易経(えききょう)』というものがあります。この中に収録されている「革卦(かくか)」という章に、「君子は豹変し、小人(しょうじん)は面(おもて)を革む(あらたむ)」という文が登場します。

この言葉は、「徳の高い立派な者は過ちを直ちに改めるが、徳のない者は上辺(うわべ)しか改めない」という意味を表します。

「君子豹変小人革面」を省略して、「君子豹変」という語で使われるようになったのです。ちなみに、「小人革面」のみで使われることはありません。

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「君子豹変」の類義語

君子豹変には以下のような類義語があります。

  • 大人虎変(たいじんこけん)
  • 大賢虎変(たいけんこへん)

上記に挙げた類義語は、どちらも「すぐれた賢者が、時の流れに合わせてより良い考えをもつこと」という意味です。

また、「すぐれた統治者によって、古い制度が新しくてより良い制度に改められること」という意味ももちます。

「君子豹変」の英語訳

君子豹変を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • A wise man changes his mind, a fool never.
    (賢い者は考えを変えるが、愚か者は決して変えない)

“change one’s mind” は「考えを変える」という意味です。上記の英語訳では、 “changes his mind” の “his” が “a wise man” (賢い者)を表しています。

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まとめ

以上、この記事では「君子豹変」について解説しました。

読み方 君子豹変(くんしひょうへん)
意味 立派な人は、考えが誤っていたとしても、速やかに態度を改めることができるということ
由来 『易経』の「革卦」より「君子豹変小人革面」
類義語 大人虎変、大賢虎変など
英語訳 A wise man changes his mind, a fool never.(賢い者は考えを変えるが、愚か者は決して変えない)

「君子豹変」は、意味を誤解されやすい四字熟語の一つです。「豹変」という文字だけでなく、「君子」という部分にも注目すると、正しい意味が覚えやすいでしょう。

また、たとえ最初は間違いとされていても、言葉の意味は時代とともに変化していきます。文脈などから、その言葉のもつ意味を正しく理解することが大切です。

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