故事成語「梁上の君子」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「梁上の君子(りょうじょうのくんし)」です。

「梁上の君子」の意味、例文、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「梁上の君子」の意味をスッキリ理解!

梁上の君子(りょうじょうのくんし):泥棒のこと、もしくはネズミのたとえ

「梁上の君子」の意味を詳しく

「梁上の君子」とは、泥棒のこと、もしくはネズミのたとえです。

ちなみに、「」とは家を支える横木のはりのことを表しています。

また、「君子」とは立派な人物のことですが、ここではからかって使っています。

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「梁上の君子」の例文

  1. 梁上の君子が我が家にやってきたようだが、侵入はあきらめたようだ。
  2. 彼は食べ物を見つけるとすぐに食べてしまうため、小さな梁上の君子と呼ばれている。
  3. 梁上の君子対策として、毎晩きちんと戸締りをするようにしている。

➊や➌の例文のように、「梁上の君子」は本物のどろぼうを指すこともありますが、➋のように何かを勝手に持って行ってしまう人のことを揶揄して使うこともあります。

「梁上の君子」の由来

「梁上の君子」の出典は『後漢書(ごかんじょ)』の「陳寔伝(ちんしょくでん)」という章です。

この章の中に「不善(ふぜん)の人も、未(いま)だ必ずしも本(もと)より悪ならず、習い性(せい)を以(も)って成り、遂に此(ここ)に至る」という言葉が出てきます。

この言葉は「よくないことをする人ももとから悪い人だったわけではない。悪い習慣によって悪人になってしまったのだ。そして、梁上の君子がその例だ」という意味を表しています。

詳しく見ていきましょう。

 

中国を後漢(ごかん)という王朝が支配していたころ、陳寔という人物がいました。

あるとき、彼の家に泥棒が入ってきて、泥棒は梁の上にひそんでいました。

すると、陳寔は子どもたちを集めて、「人間は悪を行うことがくせになると梁上の君子のようになる」と言って子どもたちをいさめました。

それを聞いた泥棒は梁の上から降りてきて謝罪をし、改心をしたのです。

陳寔

陳寔とは、後漢の時代に活躍した人物です。

彼は貧しい家に生まれましたが学問は優秀で、公平無私で寛容な政治を行ったため、民からは愛されていました。

しかし、宦官(かんがん)の専横に反発したため投獄されました。

そして、晩年はふるさとで隠居生活を送りました。

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「梁上の君子」の英語訳

「梁上の君子」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • a thief
    (泥棒)
  • a burglar
    (泥棒)

まとめ

以上、この記事では「梁上の君子」について解説しました。

読み方梁上の君子(りょうじょうのくんし)
意味泥棒のこと、もしくはネズミのたとえ
由来『後漢書』の「不善の人も、未だ必ずしも本より悪ならず、習い性を以って成り、遂に此に至る」という言葉から
英語訳a thief
(泥棒)

「梁上の君子」は有名な故事成語なので聞いたことがあるという人も多かったのではないでしょうか。

そして、日常生活で使いやすい言葉でもあります。

使うのにピッタリな場面があったら、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

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