「憂慮」の意味とは?使い方から類義語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「憂慮(ゆうりょ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「憂慮」をざっくり言うと……

読み方憂慮(ゆうりょ)
意味心配して不安に感じること
類義語懸念、危惧、杞憂など
対義語安心、安堵、期待
英語訳anxiety(不安)

「憂慮」の意味をスッキリ理解!

憂慮(ゆうりょ):心配して不安に感じること

「憂慮」の意味を詳しく

「憂慮」は、悪い未来を予想して思い悩むという意味の言葉です。

「憂」という字は、訓読みで「憂える(うれえる)」「憂う(うれう)」などと読み、「思い悩む」や「心配する」という意味を持ちます。

また、「慮」という字には「慮る(おもんぱかる)」という読みがあり、「あれこれ考えを巡らせる」という意味になります。「慮る」は辞書的な読み方では「おもんぱかる」が正解ですが、「おもんばかる」も間違いではありません。

これらの意味から、「憂慮」は心配して思いを巡らせることという意味を表すのです。

「憂慮」の使い方

  1. A国との関係悪化は、憂慮すべき事態だ。
  2. 計画に問題が見つかり、上司はプロジェクトが失敗に終わるのではないかと憂慮している。

上記の例文のように、「憂慮」はすでに悪いことが起きているという背景があり、さらに事態が悪化する可能性のあるときによく使われる言葉です。

①の例文では、「A国との関係悪化」に危機感を覚えている様子が表現されています。この例文の場合には、具体的にどのようになるか明言がされておらず、漠然と不安を感じていることが伝わります。

②の例文では、「計画に問題が見つかった」という背景を根拠として、「上司」がプロジェクトの失敗を考えて不安を感じていることがわかります。

「憂慮」の類義語

憂慮には以下のような類義語があります。

  • 懸念(けねん):気がかりで頭から心配事が離れないこと
  • 危惧(きぐ):悪い結果になることを恐れること
  • 杞憂(きゆう):実際には起こらないことを心配すること
  • 鬼胎(きたい):ひそかに心配すること

「懸念」とは、これから起こるかもしれない心配事があるときに使う言葉です。「けんねん」とも読みます。「日本経済への悪影響が懸念される」など、悪い未来を予測する場合に使います。

それに対し、「危惧」も悪い未来を予測して心配する言葉ですが、「懸念」よりもより差し迫った印象を与えます。また、「絶滅危惧種」などという表現にあるように、予測される結果がはっきりしている点が「懸念」と区別するポイントです。

 

「杞憂」とは、しなくてもいい無駄な心配をすることです。「憂慮」「懸念」「危惧」とは、ネガティブな未来を心配するという点で共通しますが、「杞憂」は実際には心配する必要がなかった場合に使われます。

まだ事態が完了していない場面でも「この心配は杞憂に終わるだろう」などといった推量の形で「杞憂」は使えます。しかし、多くの場合には「杞憂に終わった」など、心配していたことが実際には起こらなかったときに使います。

「鬼胎」は「鬼胎を抱く」などという言い回しで使われ、ひっそりと心配する意味になります。「きたいをいだく」と聞いたときに、「期待を抱く」なのか「鬼胎を抱く」なのかで意味が正反対になるので注意が必要です。

「憂慮」の対義語

憂慮には以下のような対義語があります。

  • 安心:気持ちが落ち着いて安らいでいること
  • 安堵:気がかりに思っていたことから解放されて安心すること
  • 期待:将来実現するかもしれないよい結果に望みをかけること

「憂慮」が心配事をうれう状態であることに対し、「安心」と「安堵」には、「不安がない状態」という意味があります。

「安心」と「安堵」はどちらも、心配事がなくなったときに感じる、ほっとした気持ちを表す言葉である点で共通しています。しかし、「もともと心配事がない」という場合には「安堵」は使えません。この違いによって、2つの言葉は使い分けられます。

「安堵」は過去の心配事から解放されたときに使える言葉です。それに対して「期待」は、これからいいことが起きるかもしれない、という場面で使える言葉です。

「憂慮」は悪い結果を予想する言葉ですから、いい結果を予想する言葉であるという点で「期待」は「憂慮」と反対の意味を持つことになります。

「憂慮」の英語訳

憂慮を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • anxiety
    (不安)
  • concern
    (懸念)

anxietyには、「不安」や「心配」という意味があります。

concernには、「関心」や「気遣い」という意味の他に、「懸念」という意味があります。

anxietyの方が強く、「未来に対する不安」というニュアンスが伝わります。一方で、concernには、「関心を持った対象に対する不安」というニュアンスがあります。

名詞として「憂慮」を表現するには上記のような言葉を使いましょう。また、「憂慮すべき」などと表現したいときには形容詞のserious(深刻な)を使い、 “serious situation” (深刻な事態)などといった形にするとわかりやすいです。

まとめ

以上、この記事では「憂慮」について解説しました。

読み方憂慮(ゆうりょ)
意味心配して不安に感じること
類義語懸念、危惧、杞憂など
対義語安心、安堵、期待
英語訳anxiety(不安)

「憂慮」しない生活ができるのが理想ですが、人生に不安はつきものです。ときどき「憂慮」しながらも、楽しく過ごしていきたいですね。