「懸念(けねん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「懸念(けねん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

 

「懸念」の意味をスッキリ理解!

懸念(けねん):先の見通しがたたないで不安になること

「懸念」の意味を詳しく

「懸念」は先の見通しが立たないで不安になるという意味です。

2つの意味に分けることができます。

  1. 先の見通しが立たないで不安に思うこと。
  2. 仏教用語で1つのことに集中すること。
1つ目の意味は主にネガティブな出来事に対する不安を表します。「懸念が生じる」といったように名詞として使ったり「懸念する」といったように動詞で使ったりします。

2つ目の意味は執念の意味合いの強い仏教用語です。名詞として使います。

「懸念」の使い方

  1. 新型コロナウイルスの感染者の増加が懸念される。
  2. 合格するかどうか懸念にとらわれる。
  3. 1つ事柄に深く懸念する。
懸念には主に不安、執着、集中の3つの使い方があります。

①が不安、②は不安が心から離れず執着している様子を指します。

③のケースは仏教用語でつかわれており、「集中する」という意味です。今ではあまり使われていないレアなケースです。

「懸念」の語源

もとは仏教用語の「繋念」に由来しています。「念」とは心を指し、「繋」はつながりを指します。

つまり、心につっかかるものといった意味を表します。

そこから派生して現代使われている不安、心配、危惧といった意味になりました。

「懸念」の類義語

懸念には以下のような類義語があります。

  • 危惧:(結果や将来が)悪いほうこうにいかないか心配すること
  • 思い悩む:いろいろと考えてくるしむ
  • 心配:将来失敗したことを考えてあれこれ悩む
  • 煩う:あれこれと心を痛める

この中でもっとも注目すべき点は危惧と懸念の違いです。この2つはよく似た言葉ですが微妙に相違があります。

危惧と懸念を比較したとき懸念のほうがより抽象が高い意味をあらわします。また、危惧のほうが懸念よりも危機感が高いときに使います。

たとえば、以下の2つの文章では「懸念」より「危惧」を使った方がより危機感が増大し、早急な対応を呼びかけることが可能です。

  • インフルエンザの感染増加を危惧する。
  • インフルエンザの感染増加を懸念する。

この2つの文章では懸念より危惧を使ったほうがより危機感が増大して、早急な対応を呼びかけることが可能です。

 

次に注目するのは「煩う」という単語です。

「煩う」と聞くと古文用語えお想像する人も多いのではないでしょうか。古文用語で「煩う」の指す意味は以下の通りです。

  1. 不安、悩み苦しむといった懸念
  2. 病気になる

ここで着目することは「病気になる」という意味が含まれていることです。平安時代の人々は日々「懸念」し、病気になるほど思い患っていたのです。

「懸念」の対義語

懸念には以下のような対義語があります。

  • 安堵:これまでの不安がなくなって落ち着くこと
  • 安心:心配がなくなり心が落ち着くこと

「懸念」の英語訳

「懸念」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • concern
    (心配する、配慮)
  • fear
    (恐れ)
  • worry
    (心配する)

concernとworryは日本語では同じ「心配」という意味を表しますが、英語では明確に違ったニュアンスがあります。

  1. worry:先の見通しが立たないため解決策が分からず不安になること
  2. concern:心配しているこがあるが、そのための解決策の見通しが立っている様子

まとめ

以上、この記事では「懸念」について解説しました。

読み方懸念(けねん)
意味先の見通しが立たないで不安になること
語源繋念
類義語危惧、思い悩む、心配、煩うなど
対義語安堵、安心など
英語訳concern(心配する、配慮)、fear(恐れ)、worry(心配する)

今回ご紹介した「懸念」という単語は昨今ではビジネスの場面でも日常的に使われる言葉です。

この言葉をマスターして今より一歩大人な自分になってみませんか。