ことわざ「有終の美」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「有終(ゆうしゅう)の美」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「有終の美」の意味をスッキリ理解!

有終(ゆうしゅう)の美:物事をやり遂げ、成果を残すこと

「有終の美」の意味を詳しく


「有終の美」とは、物事をやり遂げ、成果を残すことを意味することわざです。また、終わりまでまっとうすることも表します。

つまり、「結果として立派な成果を残すこと」「終わりに至るまでの過程を頑張ること」という2つの意味があります。

「有終」は、「終わりまでやり通す」ことを表します。つまり「有終の美」は、「終わりまでやり通すことは美しい」という意味であると解釈できます。

「有終」を「優秀」と書いてしまう人がいますが、この表記は誤りなので注意しましょう。

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「有終の美」の使い方

「有終の美を飾る」という表現を慣用句的に用いることが多いです。また、「有終の美をもって~した」という表現もよく使用されます。

具体的な場面としては、引退や卒業、退職、連載の修了などが挙げられます。

  • 引退がかかった3年生最後の試合で、チームは負けてしまった。しかし、キャプテンは普段以上の好プレーを見せ、観客を沸かせた。結果には結びつかなかったが、有終の美を飾ったといえるだろう。
  • 15年間続いた人気漫画の連載は、作者の引退と共に幕を閉じた。普段から読者を惹きつける漫画だったが、最終回のクオリティは群を抜いていた。作者は有終の美をもって連載を終了した。
  • 卒業式で壇上にあがった元生徒会長は、見事なスピーチをした。まさに有終の美といえるだろう。

「有終の美」と表現するためには、上記の例文のように、一定期間努力を続けることが必要です。

「有終の美」の由来

中国最古の詩集『詩経』に「初め有らざるなし、克く終わり有るは鮮(すくな)し」という一節があります。

これを現代語訳すると「民は初めは善の心を持っているが、善を最後までやり遂げる人は少ない」となります。

つまり、はじめはやる気に満ちていたとしても、最後までやり遂げる人は少ないということです。

この一説の後半部分には、「有」と「終」があります。これが由来となり、「有終の美」ということわざが生まれました。

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「有終の美」の類義語

「有終の美」には以下のような類義語があります。

  • 棹尾(ちょうび)を飾る:物事を立派に締めくくること
  • 立つ鳥跡を濁さず:去る人は、残された人のために始末をつけるべきであるということ
  • 大団円(だいだんえん):すべてがめでたく収まること
  • 花道を飾る:最後に立派な活躍をして引退すること
  • 最後を飾る:物事の最後を立派に締めくくること

「有終の美」の対義語

「有終の美」には以下のような対義語があります。

  • 晩節(ばんせつ)を汚す:人生の最後に失敗をし、それまでの地位・名誉を失うこと
  • 名声が地に落ちる:今までの名声が失われること
  • 竜頭蛇尾(りゅうとうだび):初めの勢いは良いが、後半には振るわなくなること
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「有終の美」の英語訳

「有終の美」英語に訳すと、次のような表現になります。

  • crowning glory
    (最高の栄誉)
  • end on a high note
    (好調のうちに終わる)
  • the last hurrah
    (最後の努力)
  • winning the last game of the season
    (シーズン最後の試合で勝つ)

まとめ

以上、この記事では「有終の美」について解説しました。

読み方 有終(ゆうしゅう)の美
意味 物事をやり遂げ、成果を残すこと
由来 『詩経』の「初め有らざるなし、克く終わり有るは鮮(すくな)し」という一節
類義語 棹尾を飾る、立つ鳥跡を濁さず、大団円など
対義語 晩節を汚す、名声が地に落ちる、竜頭蛇尾など
英語訳 end on a high note(好調のうちに終わる)

人は時間とともに物事を忘れていきます。そのため、引退間際の行動・業績が人の印象に残りやすいのは、当然といえるでしょう。

ただ、「有終の美」のポイントは、「物事をやり通す」という点です。最後さえ良ければ、それまでの過程がどうでもいいというわけではないので、注意しましょう。

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