「終わり良ければすべて良し」の意味とは?類語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「終わり良ければすべて良し」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「終わり良ければすべて良し」をざっくり言うと……

意味途中経過でミスやいざこざがあったとしても、最終的な結果さえよければ問題にならないということ
由来イギリスの作家ウィリアム・シェイクスピアの劇 “All’s well that ends well” が由来
類義語有終の美、立つ鳥跡を濁さず、仕上げが肝心など
対義語仏作って魂入れず、画竜点睛を欠く、枡ではかって箕でこぼすなど
英語訳All’s well that ends well.(終わりがうまくいくと、全てがうまくいったことになる。)

「終わり良ければすべて良し」の意味をスッキリ理解!

終わり良ければすべて良し:途中経過でミスやいざこざがあったとしても、最終的な結果さえよければ問題にならないということ

「終わり良ければすべて良し」の意味を詳しく

「終わり良ければすべて良し」は、途中経過でミスやいざこざがあったとしても、最終的な結果さえよければ問題にならないということを意味することわざです。つまり、最後の締めくくりが最も肝心であるということです。

「全て」は「総て」「凡て」とも書きますが、「全て」が一般的です。

「終わり良ければすべて良し」の使い方

  1. 終わり良ければすべて良しとはいうけど、結果が全てだとは思わない。
  2. 終わり良ければすべて良しで、最後の大会で優勝できてよかった。

「終わり良ければすべて良し」の由来

イギリスの作家ウィリアム・シェイクスピアの劇 “All’s well that ends well” が由来です。ウィリアム・シェイクスピアは、16世紀末のルネサンス期で活躍した劇作家です。

“All’s well that ends well” の中で、次のようなセリフがあります。これは、劇中にて、身分の違う貴族の男性に恋をした主人公のヘレナの言葉です。

All’s well that ends well, still the fine’s the crown, Whate’er the course, the end is the renown.

意味は、「終わり良ければすべて良し、終わりこそが肝心なのです。途中がどうであろうと、終わりに花が咲けば良いのです。」です。

 

ちなみに、“All’s well that ends well” は、喜劇に分類されますが、単なるハッピーエンドで終わらないため、当時の人々には問題劇とも言われていました。

そのため、数あるシェイクスピアの劇の中でも、とりわけ上演回数が少ない作品でもありました。

「終わり良ければすべて良し」の類義語

「終わり良ければすべて良し」には以下のような類義語があります。

  • 有終(ゆうしゅう)の美:物事をやり通し、最後を立派に仕上げること
  • 立つ鳥跡を濁(にご)さず:立ち去るものは、見苦しくないようにしっかり始末をしていくべきだということ
  • 仕上げが肝心:物事は途中の段階よりも最後が一番大事であるということ

「終わり良ければすべて良し」の対義語

「終わり良ければすべて良し」には以下のような対義語があります。

「終わり良ければすべて良し」の英語訳

「終わり良ければすべて良し」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • All’s well that ends well.
    (終わりがうまくいくと、全てがうまくいったことになる。)
  • The end crowns all.
    (終わりがすべての物事の冠となる。)

まとめ

以上、この記事では「終わり良ければすべて良し」について解説しました。

意味途中経過でミスやいざこざがあったとしても、最終的な結果さえよければ問題にならないということ
由来イギリスの作家ウィリアム・シェイクスピアの劇 “All’s well that ends well” が由来
類義語有終の美、立つ鳥跡を濁さず、仕上げが肝心など
対義語仏作って魂入れず、画竜点睛を欠く、枡ではかって箕でこぼすなど
英語訳All’s well that ends well.(終わりがうまくいくと、全てがうまくいったことになる。)

「終わり良ければすべて良し」という表現は知られていますが、過程が大切なことも多いです。結果も過程もこだわりたいですね。