四字熟語「切磋琢磨(せっさたくま)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「切磋琢磨(せっさたくま)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「切磋琢磨」の意味をスッキリ理解!

切磋琢磨(せっさたくま):努力を重ねて自分を磨き上げること。また、仲間同士で向上を目指すこと

「切磋琢磨」の意味を詳しく

切磋琢磨には以下の2つの意味があります。

「切磋琢磨」の2つの意味
  1. 学問・人格・精神などにおいて自分自身をより一層磨き上げること
  2. 同じレベルの仲間同士が互いに励まし合い、競争し合って共に向上を目指すこと

「切磋琢磨」がこのような意味になっている理由は「切磋琢磨」を構成する漢字について詳しく見ていけばわかります。

「切磋琢磨」を構成する漢字の意味はそれぞれ以下のとおりです。

「切磋琢磨」の漢字の意味
  • :骨を加工する時の作業
  • :象牙を加工する時の作業
  • :玉を加工する時の作業
  • :石を加工する時の作業

「切磋琢磨」はそれぞれ何かを加工する時の作業のことを表しているのです。

これらの作業は手間がかかり、体力や精密さも求められる大変な作業です。

このことから、「切磋琢磨」の「学問・人格・精神などにおいて自分自身をより一層磨き上げること」という意味が生まれました。

また、この意味が転じて「同じレベルの仲間同士が互いに励まし合い、競争し合って共に向上を目指すこと」という意味も生まれました。

「切磋琢磨」の使い方

  1. 切磋琢磨し、夢を叶えた。
  2. 部活の仲間と切磋琢磨して頑張り、優勝を目指す。
  3. 切磋琢磨し続け、組織の業績を上げる。

上記の例文のように、「切磋琢磨」は自分ひとり、もしくは仲間と努力を重ねる時に用いられます。

ちなみに、仲間と努力を重ねる場合、同じくらいの実力の相手に使うのが適切です。

目上の人に用いると失礼になってしまうので注意しましょう。

また、「切磋琢磨」はライバルを追い落とそうと卑怯な手段を使う時に用いるのは適切ではありません。

 

「切磋琢磨」は以下のような形で用いられることが多いです。

「切磋琢磨」が使われる形
  • 切磋琢磨する
  • 切磋琢磨し続ける
  • 切磋琢磨して頑張る

「切磋琢磨」の由来

「切磋琢磨」という言葉は、『詩経』の「衛風淇奥(えいふうきいく)」という詩から出来た言葉です。

かつての中国には衛(えい)という国がありました。

筆者は、衛の11代君主であった武公(ぶこう)の自分を常に磨き上げようとする人徳を「切(せつ)するが如(ごと)く磋(さ)するが如く、琢(たく)するが如く磨(ま)するが如く」と褒め称えました。

この故事から、「切磋琢磨」という四字熟語が生まれました。

詩経

孔子が整理してまとめたとされる、中国最古の詩集。

紀元前12~6世紀の詩が掲載されています。

「切磋琢磨」の類義語

切磋琢磨には以下のような類義語があります。

蛍雪之功は努力の先にある成果を指し、「切磋琢磨」はその努力のプロセスの部分を指します。

粉骨砕身は「体のことを惜しまないほど、身を粉にして努力する」という心意気の大きさも示すため、切磋琢磨と多少ニュアンスが異なりますが、一生懸命努力するという点で類似する部分があります。

「切磋琢磨」の英語訳

切磋琢磨を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • discipline
    (訓練)
  • to work hard
    (頑張る)
  • diligent
    (勤勉な)
  • apply oneself to
    (専念する)
  • be in friendly rivalry
    (お互いに競争する)
  • friendly competition
    (友好的に競争する)
“discipline” と “to work hard” は努力を重ねて磨き上げることの意味に近いです。

“to work hard together” とすると、仲間同士で向上を目指すことの意味に近くなり、 “be in friendly rivalry” と同じ意味になります。

まとめ

以上、この記事では「切磋琢磨」について解説しました。

読み方切磋琢磨(せっさたくま)
意味努力を重ねて自分を磨き上げること。また、仲間同士で向上を目指すこと
由来中国の最古の詩集である『詩経』の「衛風淇奥」という詩から
類義語蛍雪之功、粉骨砕身など
英語訳to work hard(頑張る)など

励まし合い、共に向上するためには、両者が目的に向かって同じ方向を向いている必要があります。

切磋琢磨する貴重な仲間に出会えたら、ぜひ大切にしたいですね。