ペンディングの意味とは?英語の語源や言い換えについても解説!

言葉

ペンディングとは「決断や決定を先送りにすること、問題を未解決のまま保留すること」という意味です。

ビジネスの場面で多用される言葉ですが、その意味やよく使われる理由を知る機会はなかなかないですよね。

この記事では、意味だけでなく、なぜペンディングが使われるのかという理由も詳しく解説します。

☆「ペンディング」をざっくり言うと……

英語表記ペンディング(pending)
意味決断や決定を先送りにすること、問題を未解決のまま保留すること
語源「未決定の」という意味の英単語 “pending”
類義語未決定
保留など
対義語フィックス
クロージングなど

「ペンディング」の意味

ペンディング

決断や決定を先送りにすること、問題を未解決のまま保留すること
例:この件は、ペンディングしよう。

ペンディングとは、決断や決定を先送りにすること、問題を未解決のまま保留することです。

日本でペンディングという言葉を使う場面はほとんどがビジネスの場で、その中でも特にIT業界で使われることが多いです。

IT業界は技術革新や案件のスピードが速い業界であるため、「これを一旦保留にしないと他のことが先に進まない」という状態が多く起こるためです。

ペンディングの表記

ペンディングは、頭文字をとって「P」と略して表記されることがあります。

ただし、「P」は政治家や国家公務員などが使用することが多く、一般企業では「P」はあまり使用されません。

仮想通貨における「ペンディング」

ペンディングは仮想通貨用語としても使われます。

仮想通貨におけるペンディングは、「取引所で仮想通貨を購買したが、まだその取引がブロックチェーンに記載されてない状態」のことです。

ブロックチェーンに取引が記載されると、「コンフィルム」と呼ばれる状態になります。

ブロックチェーンの意味

ブロックチェーンとは、仮想通貨の取引を記録する台帳のようなものです。

取引を行ってから、ブロックチェーンに取引の記録が残されるまではタイムラグが発生していしまうのです。

「ペンディング」を使う理由


「保留」や「先送り」ではなく、ペンディングという言葉を使う理由は、ペンディングにプラスのイメージがあるからです。

「先送り」「保留」には、ネガティブなイメージがあり、提案した案が却下されたという印象を与えてしまうことがあります。

その一方でペンディングという言葉を使うと、意味は同じにもかかわらず「前向きに検討している」「前進している」という雰囲気が出ます。

ビジネスの場においては、相手との関係性や空気感が非常に大切であるため、ペンディングの方が気軽に使えるのです。

「ペンディング」の使い方


ペンディングは以下のような言い回しで用いられることが多いです。

  • ペンディングする
  • ペンディングにする
  • ペンディングになる
  • ペンディング状態
  • ペンディング事項
    保留されている事項
  • ペンディング案件
    保留されている案件
  • ペンディング

「ペンディングする」という言い方と「ペンディング『に』する」という使い方が混在していますが、どちらも正しい使い方です。

  1. 明日の会議では、ペンディング事項について改めて話し合おう。
  2. この案件は不安要素が多いから、一旦ペンディングだね。
  3. さっきの提案は、ペンディングにしたよ。

「ペンディング」の語源

ペンディングの語源は「未決定の」という意味の英単語 “pending” です。

“pending” は “pend” の現在進行形で、以下のような意味を持つ単語です。

  • 宙ぶらりんの
  • ぶら下がっている
  • 未決定の

ペンディングは、語源の “pending” をカタカナ語として表記したものです。

「ペンディング」と “pending” の違い

“pending” には、「宙ぶらりんの」「ぶら下がっている」などの意味があります。

ただし、カタカナ語のペンディングには、「宙ぶらりんの」「ぶら下がっている」などの意味はありません。

「ペンディング」の類義語

ペンディングには以下のような類義語があります。

  • 未決定
    あることについてまだ決断されてないこと
  • 保留
    その場で決定せずにそのまま留めていくこと
  • 一時停止
    いったんその場にとどまること
  • 休止状態
    活動が行われてない状態のこと
  • 棚上げ(たなあげ)
    問題の解決をあとにのばすこと
  • 据え置き(すえおき)
    そのままの状態にしておくこと
  • 一時凍結
    一時的に今の状態に保つこと
  • 塩漬け
    そのまま長期間放置すること
  • 懸案(けんあん)
    問題だがまだ解決してない問題
  • 留保(りゅうほ)
    手元にとどめておくこと
  • 中断
    実行中の物事が途中で途切れること
  • 繰り延べ(くりのべ)
    期日を伸ばすこと
  • リスケ
    予定を組み直すこと
  • TBD
    未定・未確定
  • TBA
    すでに決定しているが、公式に発表されていないこと
  • TBC
    すでに決定しているが、最終的な確認が取れていないこと
ベンディングマシーンは全く違う意味

ベンディングマシーンは、飲料水の自動販売機のことです。

またベンディングマシーンの「ベンディング」は、「売る」という意味の “vending” が語源です。

「ペンディング」と似ていますが、語源も意味も全く違うものなので注意が必要です。

「ペンディング」と「リスケ」の違い

リスケとは、一度決まったスケジュールを先延ばしにしてもう一度組み直すことです。

ペンディングとリスケには、以下のような違いがあります。

  • ペンディング
    する予定だったことを無期限に延期する
  • リスケ
    する予定だったことを延期して次に行動を起こすタイミングを決める

つまり、リスケは、ただ単に決断を先延ばしにするのではなく、改めて日程などのタイミングを決めることを表すのです。

「TBD」「TBA」「TBC」の意味

「TBD」「TBA」「TBC」は、英語圏で使われる “pending” に似た表現です。

「TBD」「TBA」「TBC」は、それぞれ、以下のような英語表現を省略した形です。

  • TBD
    To Be Determined
    (これから決定される)
  • TBA
    To Be Announced
    (これから公表される)
  • TBC
    To Be Confirmed
    (これから最終的な確認をする)

「ペンディング」の対義語

ペンディングには以下のような対義語があります。

  • フィックス
    日程やスケジュールを決定すること
  • クロージング
    クライアントに購入や契約を決断させること
  • コミット
    責任を伴う約束、決意表明
  • コミットメント
    責任を伴う約束、決意表明
  • 決定
    物事をはっきりと決めること
  • 続行
    引き続いて行うこと
  • 即決
    即座に決定、または裁決すること

ペンディングが、決定を先延ばしにすることなので「決断する」というニュアンスのある上記の言葉が対義語に当たります。

「ペンディング」のまとめ

以上、この記事ではペンディングについて解説しました。

英語表記ペンディング(pending)
意味決断や決定を先送りにすること、問題を未解決のまま保留すること
語源「未決定の」という意味の英単語 “pending”
類義語未決定
保留など
対義語フィックス
クロージングなど

ペンディングの意味だけでなく、複数ある類義語も覚えておきましょう。

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年間100冊読む本の虫。InstagramよりTwitter派。 大学でも、精神分析を学びながら文章の書き方を日々勉強しています。 「言葉」と「心理学用語」の執筆が得意です。