「コミットメント」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

コミットメントとは、責任をもって引き受けることです。

コミットメントは最近よく聞くようになったカタカナ語です。

しかし、「詳しい意味がよくわからない」と感じている人が多いと思います。

そこで、この記事ではコミットメントの意味について詳しく解説していきます。

「コミットメント」の意味

コミットメント

  1. 【ビジネス】責任をもって引き受ける
  2. 【ビジネス】深く関与する
  3. 【ビジネス】約束する
  4. 【ビジネス】証拠となる言葉
  5. 【経済学】その行動しか取れない仕組みを作ること
  6. 【心理学】決断する

コミットメントには以上のようにさまざまな意味があります。

それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

意味①:【ビジネス】責任をもって引き受ける

コミットメントの一番メインになる意味は「責任をもって引き受ける」です。

ある事柄について自分の責任で行うことを表します。

意味②:【ビジネス】深く関与する

コミットメントには「深く関与する」という意味もあります。

ある事柄について中心的に関わることを表します。

意味➂:【ビジネス】約束する

コミットメントには「約束する」という意味もあります。

この意味はプライベートジムを運営するライザップのCMに登場するフレーズ「結果にコミットする」で有名になりました。

「結果にコミットする」とは、「良い結果が出ることを約束する」という意味です。

意味④:【ビジネス】証拠となる言葉

コミットメントは「証拠となる言葉」という意味で用いられることもあります。

契約や交渉の中で、相手から証拠となるような言葉を引き出す時に用いられます。

意味⑤:【経済学】その行動しか取れない仕組みを作ること

経済学では「その行動しか取れない仕組みを作ること」という意味でコミットメントが用いられます。

たとえば、家電量販店では「他店より1円でも高かった場合は同じ価格まで値引きする」と宣言している場合があります。

これにより、顧客が他の店で買う理由がなくなるので、その店舗でしか顧客が購入しない仕組みを作ることが可能です。

また、競合店も、いくら値下げしても他店を利用している顧客を奪えないため、値下げをするという行動が抑制されます。

意味⑥:【心理学】決断する

心理学においてコミットメントとは、「決断する」という意味です。

カウンセリングなどで、患者がある行動を取ることを決断することを指します。

コミットメントすることでその行動を達成しやすくなるとされています。

「コミットメント」の使い方

コミットメントはビジネスシーンで用いられることが多いです。

具体的には以下のような言い回しで用いられます。

コミットメントの言い回し
  • 〇〇へのコミットメント
    〇〇について責任をもって関わること
  • コミットメントが高い
    ある人があることに深く関与している状態
  • コミットメントを高める
    他人の関与が深まるような働きかけをする
  • コミットメントする
    あることに深く関与する

詳しい使い方を例文で見ていきましょう。

  1. 結果へのコミットメントは評価に関わる。
  2. 君は与えられた仕事にコミットメントするべきだ。
  3. A君はBプロジェクトに対してコミットメントが高い。
  4. 社員のコミットメントを高めるのが管理職の仕事だ。
  5. 部署内の最新商品に対するコミットメントは避けて打ち合わせを進めた。

❶の例文では、「約束する」という意味でコミットメントが使われています。

❷の例文では「責任をもって引き受ける」という意味でコミットメントが用いられています。

❸、❹の例文では、「深い関与」というニュアンスでコミットメントが用いられています。

❺の例文に関しては、「証拠となる言葉」という意味でコミットメントが使用されています。

「コミットメント」の類義語

コミットメントには以下のような類義語があります。

  • 関与(かんよ)
    関係をもって携わること
  • 委託(いたく)
    業務や事務を他者に依頼して行ってもらうこと
  • 確約(かくやく)
    はっきりと約束すること
  • 義務(ぎむ)
    法律上、もしくは道徳上しなくてはいけないこと
  • 責任(せきにん)
    人や団体が成さねばならないこと
  • 公約(こうやく)
    公開の場で約束すること

「コミットメント」がつく言葉

「コミットメント」やそれを略した「コミット」がつく言葉としては以下のようなものが挙げられます。

  • コミットメントライン
  • コミットメントフィー
  • コミットメントレター
  • オーバーコミットメント
  • フルコミット
  • コミットする
  • 組織コミットメント
  • 情緒的コミットメント
  • 功利的コミットメント
  • 規範的コミットメント
  • コミットメント力
  • トップコミットメント
  • パブリックコミットメント

それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

コミットメントライン

コミットメントラインとは、銀行などの金融機関が一定の融資枠の範囲内で顧客に融資を行うことを指します。

銀行が一定の融資枠の範囲内なら、いつでも融資することを「約束」するため、コミットメントラインと呼ばれています。

コミットメントフィー

コミットメントフィーとは、金融機関が、一定の融資枠の範囲内で顧客に融資することを約束する代わりに請求する手数料のことです。

融資枠のうち、まだ貸し出されていない金額の数%がコミットメントフィーとして徴収されます。

コミットメントレター

コミットメントレターとは、金融機関が融資することを表明する時に提示される書類のことです。

コミットメントレターには融資の意思が表明されているのはもちろんのこと、融資の条件や有効期限なども記載されています。

オーバーコミットメント

オーバーコミットメントとは、仕事などで自分の担当範囲を超えて介入したり、指示を出したりすることです。

他人と自分の能力を超える約束をすることを指す場合もあります。

また、仕事に過度に熱中し、生活の他の要素が疎かになってしまうことも指します。

フルコミット

フルコミットとは、全面的に責任をもって関わることを指します。

コミットメントを強調した表現で、フルコミットメントと表記する場合もあります。

コミットする

「コミットする」とは、コミットメントを動詞化した表現です。

「結果にコミットする」というライザップのCMのキャッチフレーズで有名です。

略さずに「コミットメントする」と言う場合もあります。

組織コミットメント

組織コミットメントとは、個人とその個人が参加する組織の関係の近さのことです。

「愛社精神」「忠誠心」などの言葉と言い換えられます。

一般的に、組織コミットメントは高いほど望ましいとされています。

情緒的コミットメント

情緒的コミットメントとは、個人の感情や価値観などから生じるコミットメントのことです。

たとえば会社の場合、自社のサービスが好きな人は、情緒的コミットメントが高いと言えます。

功利的コミットメント

功利的コミットメントとは、損得勘定により生じるコミットメントのことです。

たとえば会社の場合、「この会社は給与が良い」などといった考えを持っている人は功利的コミットメントが高いと言えます。

規範的コミットメント

規範的コミットメントとは、理屈のない忠誠心から生じるコミットメントのことです。

たとえば、「転職は会社に対する裏切りだ」と感じて同じ会社に残り続けている人は「規範的コミットメントが高い」と言えます。

コミットメント力

コミットメント力とは、責任を果たす能力のことです。

たとえば仕事の場合、高い成果を出せる人や、納期などの約束を守れる人は「コミットメント力が高い」と言えます。

トップコミットメント

トップコミットメントとは、会社のトップが発する声明のことです。

会社のビジョンなどについて述べられているものが多いです。

パブリックコミットメント

パブリックコミットメントとは、約束について宣言した文章や発言のことです。

たとえば、周りの人に「1ヶ月後までに2kgやせる」と宣言することを指します。

パブリックコミットメントを行うことで、目標の達成率が上がるとされています。

「コミットメント」の語源

コミットメントの語源は英語の “commitment” です。

“commit”の名詞形となっています。

“commitment” には以下のような意味があります。

“commitment” の意味
  1. 約束
  2. 公約
  3. 責任
  4. あとで証拠となる言葉
  5. 委託
  6. 引き渡し
  7. 牢屋に入れること
  8. 犯罪を起こした疑いがある人を刑事施設に拘束すること

カタカナ語と共通する意味もありますが、 “commitment” にはより多くの意味があることがわかります。

また、英語での”commitment”は、日本語の「コミットメント」よりも重い責任を伴うニュアンスを持っています。

そのため、カタカナ語のニュアンスで “commitment” を用いると誤解を招く可能性があります。

「コミットメント」を高める秘訣

他人のコミットメントを高める秘訣としては以下のようなものが挙げられます。

  • 相手目線で考える
  • 他人を巻き込む
  • 環境を変えてみる

それぞれの秘訣について詳しく見ていきましょう。

秘訣①:相手目線で考える

コミットメントを高めるためには相手目線で考えることが非常に重要です。

他人にとってコミットメントを高める要素は何なのか考えながら仕事を行うと、コミットメントが高まる可能性が高くなります。

たとえば、顧客に提案を行う時には、顧客に魅力的だと思ってもらえるような資料作成を心がけると良いでしょう。

秘訣②:他人を巻き込む

コミットメントを高めるためには他人を巻き込むことも重要です。

他人を巻き込めば自分では気づけなかった視点から物事を考えることができ、よりコミットメントを高める提案ができます。

また、巻き込んだ人のコミットメントまで高めることができます。

秘訣➂:環境を変えてみる

コミットメントを高める方法として、環境を変えてみるというものもあります。

自分に合った環境に移ることで自分のコミットメントが上がり、良い仕事ができるようになり、結果として他人のコミットメントも上げられます。

補足:ビジネスでよく使われるカタカナ語

コミットメント以外にも、ビジネスで使われるカタカナ語はたくさんあります。

その中でも特によく使われるものは以下のとおりです。

  • アグリー
    ある提案や意見に賛成すること
  • アウトソーシング
    仕事を外部に発注すること
  • アサイン
    個人に役割を割り当てること
  • アジェンダ
    会議などの議題や事業などの計画のこと
  • アライアンス
    提携・同盟の関係のこと
  • ウィンウィン
    双方に利益があること
  • コストパフォーマンス
    かけた費用に対する効果の大きさのこと
  • コンバージョン
    Webサイトでの最終的な成果
  • リスケ
    予定を延期して別の日程にすること

「コミットメント」のまとめ

以上、この記事ではコミットメントについて解説しました。

読み方コミットメント
類義語関与
委託
確約 など
つく言葉コミットメントライン
コミットメントフィー
コミットメントレター など
語源英語の “commitment”
高める秘訣相手目線で考える
他人を巻き込む
環境を変えてみる

「コミットメント」は、CMでも使用されるなど近頃頻繁に耳にする言葉となっています。

意味を間違えて使うことのないように理解を深めましょう。

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和佐 崇史
和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。