「マイルストーン」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「マイルストーン」です。

「マイルストーン」の意味・使い方・つく言葉・語源・類義語・書き方・メリット・注意点についてわかりやすく解説します。

「マイルストーン」とは?

マイルストーン(milestone):物事の進捗を管理するために途中で設ける節目

「マイルストーン」の意味を詳しく

「マイルストーン」とは、物事の進捗を管理するために途中で設ける節目のことです。

ビジネスで中・長期的な計画を立てる時に使われることが多い言葉です。

「マイルストーン」は元々は「標石・地点」という意味で用いられていたので、「標石・地点」という意味で用いられることもあります。

「マイルストーン」の使い方

  1. 次のマイルストーンまでの進捗状況は芳しくない。
  2. マイルストーンを設定しなければ、仕事を効率的に進めることは難しいだろう。
  3. マイルストーンがある所までは頑張って走ろうと思う。

❶、❷では「マイルストーン」を「中間目標」という意味で用いています。

❸の例文では「マイルストーン」を「標石・地点」という意味で用いています。

この使い方は今となってはあまり見ないものとなっています。

「マイルストーン」がつく言葉

「マイルストーン」がつく言葉には以下のようなものが挙げられます。

  • マイルストーン払い
  • マイルストーン管理

それぞれの言葉の意味について詳しく見ていきましょう。

マイルストーン払い

「マイルストーン払い」とは、作業工程ごとに仕事を依頼し、報酬を支払う形式のことです。

仕事と報酬を「マイルストーン」で分けることから「マイルストーン払い」と呼ばれるようになりました。

たとえば、ウェブサイトの制作でコーディングとデザインを別の人に依頼する場合に用いられる形式です。

クラウドソーシングサービスでよく使われる言葉です。

マイルストーン管理

「マイルストーン管理」とは、「プロジェクトが順調に進んでいるか管理すること」という意味です。

中間目標となる「マイルストーン」をきちんと達成されるように管理します。

「マイルストーン管理」はプロジェクトの管理者が行うことが多いです。

「マイルストーン」の語源

マイルストーンの語源は英語の “milestone” です。

“mile” は距離の単位を表し、 “stone” は石を表します。

「マイルストーン」はもともと1マイル(1.6km)ごとに置かれている石を指す言葉でした。

「マイルストーン」は1マイルごとに置かれているので、道の途中でも何マイル進んだかがすぐわかります。

この意味が転じて、「マイルストーン」は「中間目標」という意味を持つようになりました。

“milestone” のもうひとつの意味

英語の “milestone” には「人生や歴史の節目」という意味もあります。

過去を振り返って、節目だと思った出来事に対して用います。

「マイルストーン」の類義語

マイルストーンには以下のような類義語があります。

  • スケジュール:予定表
  • フェーズ:局面
  • Todo:するべきこと
  • ターニングポイント:転換点。分岐点。変わり目
  • マイルポスト:鉄道や道路等の起点よりの距離をマイルで表した距離標識
  • マイルマーカー:道路の起点から 1マイル毎に置かれている標識

「マイルストーン」と「スケジュール」の違い

「スケジュール」とは、「日程表・予定表」という意味です。

「マイルストーン」と「スケジュール」には以下のような違いがあります。

  • マイルストーン:日程表・予定表の中に設定される工程ごとの区切りのポイント
  • スケジュール:日程表・予定表全体のことを指す

「マイルストーン」は「スケジュール」の中で特に重要な中間目標のことを表しているのです。

「マイルストーン」と「フェーズ」の違い

「フェーズ」は「局面」という意味です。

ビジネスではプロジェクト全体を「第一フェーズ」「第二フェーズ」などと、いくつかの段階に分けたものを指します。

「マイルストーン」と「フェーズ」はかなり似ていますが、以下のような違いがあります。

  • マイルストーン:作業の節目
  • フェーズ:過程が変化する節目

「マイルストーン」と「フェーズ」では何の節目なのかが異なるのです。

「マイルストーン」はあくまで作業の節目なので、過程が変化するとは限りません。

たとえば、「開発フェーズ」の中に複数の「マイルストーン」が設定されていることもあります。

「マイルストーン」と「Todo」の違い

「Todo」は「するべきこと」という意味です。

これからやるべきことをリスト化して、忘れないようにするために用います。

「マイルストーン」と「Todo」には以下のような違いがあります。

  • マイルストーン:プロジェクト全体の節目
  • Todo:個人がやることのリスト

「マイルストーン」がプロジェクト全体の節目のことを指すのに対して、「Todo」は個人の作業の節目を表すのです。

また、「Todo」は「やること」さえ書かれていれば良いので、必ずしも期日を設定する必要がありません。

一方、「マイルストーン」では必ず節目となる日付を設定する必要があります。

「マイルストーン」の書き方

「マイルストーン」は以下のように書くのがおすすめです。

マイルストーンの書き方
  1. ガントチャートを作成する
  2. マイルストーンを設定する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①ガントチャートを作成する

「マイルストーン」を書く時には、まず「ガントチャート」を作成しましょう。

「ガントチャート」とは、横軸に時間、縦軸にメンバーや作業内容を配置した帯状のグラフで、作業開始日や作業完了日の情報を目で見てすぐわかるようにしたものです。

△ガントチャートの例

先に「ガントチャート」を作成すると全体的な計画が一目で分かり、どこにマイルストーンを設定すればいいか判断しやすくなります。

②マイルストーンを設定する

「ガントチャート」の作成が終わったら、いよいよ「マイルストーン」を設定します。

どこを「マイルストーン」に設定するかは場合によって異なります。

しかし、以下のような段階に「マイルストーン」が設定されることが多いです。

「マイルストーン」が設定される場所
  • 企画立案終了時
  • 基本設計終了時
  • 詳細設計終了時
  • プロトタイプ作成終了時
  • テスト終了時

「マイルストーン」は作業が遅れたり、何らかのトラブルがあったりするとプロジェクトの進行に大きな影響がある場所に設定されることが多いです。

「マイルストーン」は細かく設定しすぎず、3~5個程度にするのがポイントです。

「マイルストーン」のメリット

「マイルストーン」のメリットには以下のようなものがあります。

  1. プロジェクトの進行がスムーズになる
  2. プロジェクトの管理をしやすくなる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット①:プロジェクトの進行がスムーズになる

「マイルストーン」には「プロジェクトの進行がスムーズになる」というメリットがあります。

「何をいつまでにやれば良いのか」が明確になり、仕事の予定を立てやすくなるからです。

もし「マイルストーン」がないと、「何をいつまでにやれば良いのか」がわからず、結果としてプロジェクトの進行が遅れがちになります。

特に長期に渡るプロジェクトの場合は「マイルストーン」の設定が重要になります。

メリット②:プロジェクトの管理をしやすくなる

「マイルストーン」には「プロジェクトの管理をしやすくなる」というメリットもあります。

「マイルストーン」では作業を大きくいくつかに分けるので、進行度を把握しやすくなります。

そして、予定より作業が遅れた時や早く終わった時などに、これからの予定の調整をしやすくなります。

「マイルストーン」の5つの注意点

「マイルストーン」を設定する時に注意すべきポイントは以下のとおりです。

  1. 「マイルストーン」の期日は現実的か
  2. 「マイルストーン」の前後関係は正しいか
  3. タスクの見落としがないか
  4. 土日祝日を作業日として入れてないか
  5. 作業の負担が大きすぎる担当者がいないか

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

注意点①:「マイルストーン」の期日は現実的か

まず大事なのが「マイルストーン」の期日が現実的かという点です。

作業のボリュームが「マイルストーン」を設定した人の想定より大きいと、作業予定が大幅に遅延してしまう場合があります。

それぞれの作業にどのくらいの時間がかかるかは、作業の担当者に聞くようにしましょう。

注意点②:「マイルストーン」の前後関係は正しいか

「マイルストーン」の前後関係が正しいかも重要です。

「マイルストーン」の前後関係が正しくないと、「後ろのマイルストーンを達成してないと前のマイルストーンを達成できない」なんてことになる可能性があります。

たとえば、極端な例ですが、「製品のテスト」の「マイルストーン」が「製品の作成」の「マイルストーン」よりも前にあったらどう考えても達成できませんよね。

特に「マイルストーン」が複雑になると「マイルストーン」の前後関係がねじれてしまう場合があるので注意しましょう。

注意点③:タスクの見落としがないか

タスクに見落としがないかも注意しましょう。

「マイルストーン」を設定する時に、見落としているタスクがあると、予定通りに作業が進んでいるのにもかかわらず、「マイルストーン」を達成できなくなってしまうかもしれません。

タスクに見落としは、実際に作業を担当する人に聞いてみると見つけやすいでしょう。

注意点④:土日祝日を作業日として入れてないか

意外と土日祝日を作業日としてカウントしてしまうミスも多いので注意しましょう。

土日祝日を作業日としてカウントすると作業が大幅に遅延してしまいます。

特に社外の人と共同で行うプロジェクトの場合、土日祝日は作業日としてカウントしないようにしましょう。

注意点⑤:作業の負担が大きすぎる担当者がいないか

「マイルストーン」を設定する時には、作業の負担が大きすぎる担当者がいないか確かめることも重要です。

作業の負担が大きすぎる担当者を作ってしまうと、その担当者の作業が遅延し、結局プロジェクト全体の進行そのものも遅れてしまいます。

まとめ

以上、この記事では「マイルストーン」について解説しました。

英語表記マイルストーン(milestone)
意味物事の進捗を管理するために途中でもうける節目
語源milestone
類義語ターニングポイント、マイルポスト、マイルマーカーなど
メリットプロジェクトの進行がスムーズになる
プロジェクトの管理をしやすくなる
注意点「マイルストーン」の期日は現実的か
「マイルストーン」の前後関係は正しいか
タスクの見落としがないか
土日祝日を作業日として入れてないか
作業の負担が大きすぎる担当者がいないか

長期で遂行していく仕事には、マイルストーンの設定は必須であるため、ビジネスマンには必要不可欠な単語と言えます。