ベンチマークの意味は?テストとは?測量や投資における意味も解説!

言葉

ベンチマークとは「物事の基準や指標となるもの」という意味です。

ベンチマークは分野ごとにさまざまな意味があるので、理解が難しい言葉ですよね。

この記事では、分野ごとの意味を詳しく解説します。

☆「ベンチマーク」をざっくり言うと……

英語表記ベンチマーク(benchmark)
意味物事の基準や指標となるもの
語源「指標・水準」という意味の英単語 “benchmark”
類義語スタンダート
スペックなど

「ベンチマーク」の意味

ベンチマーク

物事の基準や指標となるもの
例:ベンチマークを設定しましょう。

基準や指標とは以下のような意味の言葉です。

  • 基準
    価値を見極める上で満たさなければならない、一定の要件のこと
  • 指標
    状況や物事に価値をつける際の基準となる要素

つまり、ベンチマークとは、なにかを判断する際に比較対象とする目安として設定されるもののことを表すのです。

近年は経営やマーケティング、IT など、幅広い分野で活用されるようになっています。

「ベンチマーク」の分野ごとの意味


ベンチマークは以下のような分野で専門的な意味で使われます。

  • 投資
  • IT
  • 自動車
  • 経営
  • 測量

分野➀:投資

ベンチマークは投資の分野で、市場平均を示す指標という意味で使われます。

世の中にはさまざまな投資信託が存在しますが、その投資の対象とする商品によってベンチマークは異なります。

例えば日本の株式に投資する投資信託の場合は、日経225種平均株価やTOPIXなどの指標が、ベンチマークに該当します。

投資におけるベンチマークは、以下のような形で使われることが多いです。

投資におけるベンチマークの使い方
  • ベンチマークを上回る
  • ベンチマークを下回る

ベンチマークを上回っている場合はよい結果となり、下回った場合にはよくない結果ということになります。

分野➁:IT

ITにおけるベンチマークとは、製品の性能を評価するためのテストで用いられる指標のことを表します。

コンピューターやソフトウェア、ハードウェアなどのIT製品は、性能や動作速度などを測定するために、テスト用プログラムを使って性能の評価を行います。

この際に用いられる評価基準、指標をベンチマークと言うのです。

また、ITでは、以下のような単語が使われます。

ベンチマークが付く言葉
  • ベンチマークテスト
    IT製品の性能を評価するためのテスト
  • ベンチマークスコア
    製品の性能を評価するためのテストの結果

ベンチマークテストには、全体の性能を総合的にテストするものと、CPUの処理速度、メモリのアクセス速度などの一部の性能のみをテストするためのものがあります。

ベンチマークスコアを利用することで、異なるメーカーや世代間の製品の性能を簡単に比較できます。

ベンチマークの意味

ITの分野では、ベンチマークテストやベンチマークスコアを略して、単にベンチマークと言うときもあるので使い分けに注意しましょう。

分野➂:自動車

自動車業界では、ベンチマークは「完成度が高く、自動車を製造するにあたり目標となる車」という意味で使われます。

ベンチマークを設定し、その自動車を超えようという目標を持って設計や製造を行うのです。

自動車のベンチマークは曖昧

ベンチマークとなる「完成度の高い車」というのは、明確な定義がなく曖昧です。

ベンチマークに設定する基準は数値的に定められているのではなく、自動車評論家による評価で決められます。

そのため、主観的で、定義が無く曖昧だという批判もあります。

分野➃:経営

経営におけるベンチマークとは、会社の経営状態や業績を評価する際に、その比較対象として基準に設定する競合他社のことです。

また、ベンチマークとして設定した他社の優れたところを学び、自らの業務や経営を改善する手法のことをベンチマーキングと言います。

ちなみに、会社だけでなく、マーケティング手法をベンチマークとして設定することもあります。

ベンチマークの設定方法

他社をベンチマークに設定する場合は、自社よりも業績や経営手法が優れた会社を選ぶことがほとんどです。

ベンチマークは、経営の目標にもなる企業であるため、自社より業績や評価の低い会社を設定することにメリットはありません。

分野➄:測量

測量の分野におけるベンチマークは、測量の水準点という意味で使われます。

建物を建設する際には、設定したベンチマークを基準として、建物の位置や高さを決めるのです。

建造物を作るときの基準となるベンチマークは、建設中や工事期間中に動く可能性のない地点を設定します。

工事中の建設物などをベンチマークに設定してしまうと、基準点が動いて計画が狂ってしまうのです。

ベンチマークの具体例

ほとんどの場合、ベンチマークには周辺にすでに建設されている建造物を設定します。

ただし、周囲に建物が無い場合は、近くに杭を打ち込んで、その高さをベンチマークに設定します。

「ベンチマーク」の使い方


ベンチマークは、分野ごとによって意味が異なるので、それに応じて使い方も異なります。

ベンチマークは、以下のような形で使われることが多いです。

投資におけるベンチマークの使い方
  • ベンチマークを上回る・下回る
  • ベンチマークが高い・低い
  • ベンチマークを設定する

実際にベンチマークを使った例文を見ていきましょう。

  1. 昨日発表された最新車種を、ベンチマークに設定した。
  2. 予想が外れて、ベンチマークを下回ってしまった。
  3. ベンチマークが高すぎて参考にならない。

➀のベンチマークは「完成度が高く、自動車を製造するにあたり目標となる車」という意味で使われています。

➁のベンチマークは「投資の分野で市場平均を示す指標」という意味で使われています。

➂のベンチマークは「会社の経営状態や業績を評価する際に、その比較対象として基準に設定する競合他社」という意味で使われています。

「ベンチマーク」の語源

ベンチマークの語源は、英語の “benchmark” です。

英語の “benchmark” には、以下のような意味があります。

  • 水準
  • 基準
  • 指標

カタカナ語のベンチマークと同じ意味がある言葉です。

「ベンチマーク」の類義語

ベンチマークには以下のような類義語があります。

  • スタンダート
    基準
  • スペック
    性能や能力
  • 水準
    事物の一定の標準
  • 基準
    価値を見極める上で満たさなければならない、一定の要件のこと
  • 指標
    状況や物事に価値をつける際の基準となる要素
  • KPI
    目標・ゴールに対する達成の度合いを測るために置かれる指標

「ベンチマーク」と「KPI」の違い

KPIとは、目標達成に向けた中間的な目標を意味する言葉です。

それに対して、ベンチマークは「自社の問題を解決するために参考にする優良他社」を意味します。

つまり、ベンチマークは外部の企業を対象とする比較方法ですが、KPIは社内で目標を設定するという内部志向の経営手法なのです。

そもそも、KPIは「なにかを目標の対象として設定する」という意味を持っていません。

「ベンチマーク」のまとめ

以上、この記事ではベンチマークについて解説しました。

英語表記ベンチマーク(benchmark)
意味物事の基準や指標となるもの
語源「指標・水準」という意味の英単語 “benchmark”
類義語スタンダート
スペックなど

ベンチマークには、専門的な意味が複数あることがわかりましたね。