「苦慮(くりょ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「苦慮(くりょ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「苦慮」の意味をスッキリ理解!

苦慮(くりょ):苦心していろいろと考えること

「苦慮」の意味を詳しく

「苦慮」は苦心していろいろ考えることという意味です。

何か問題があるときに、問題を解決するためにいい方法はないかと胸を痛めることです。問題が発生している原因を突き止めて、解決するための施策や案を出す過程では非常に多くの事柄や利害関係などが絡むことがあります。

それらすべての要素を含めて、あれこれと思いを巡らせて苦しむことを「苦慮」と言います。

 

悩みと言っても、「苦慮」は「今日何を食べようか」などの日頃の小さな悩みに対しては使いません。何か深刻な悩みや仕事上の大きな課題に対して使います。

「苦慮」の使い方

  1. 新製品の特徴を表すコンセプト作りに苦慮する。
  2. 数多く寄せられるクレーム対応に苦慮している。
  3. 小学校では生徒の熱中症対策に苦慮している。

「苦慮」は動詞の「苦慮する」の形で使います。「苦慮」する理由となる事柄を前に述べて、「〇〇に苦慮する」と書くことが多いです。

〇〇に入る内容は対応や対策などで、「苦慮」を使うことで問題にどのように対処していくかを悩み苦しむ状況が表現できます。

 

「苦慮」をビジネスシーンで用いると、以下のようになります。

当方でも今後の見通しが立たず、どうしたものかと苦慮している次第です。

取引先へのメールなどで使われる文章です。事業やプロジェクトの進捗状況について相手方へ共有する際に、うまく進めることができておらず、行き詰まっていることを間接的に伝えることができます。

 

「焦心苦慮」
「苦慮」を用いた「焦心苦慮(しょうしんくりょ)」という四字熟語があります。

「焦心」な「悩み苦しんだり、焦ったりすること」という意味なので、「苦慮」の「いろいろと考える」という意味と合わせると、「色々なことを心配して、考え苦しむこと」という意味になります。

「苦慮」の語源

「苦慮」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :苦しむ
  • :おもんぱかる、考える

2つの漢字を合わせると、「思いをめぐらせて苦しむ」という意味になります。ただ苦しむだけでなく、さまざまなことを考え合わせた上で苦しんでいる様子です。

「苦慮」の類義語

「苦慮」には以下のような類義語があります。

  • 苦心:物事を成し遂げようとあれこれ心を使って苦労すること
  • 腐心:あることを成し遂げようと心を砕くこと
  • 苦悩:あれこれ苦しみ悩むこと
  • 葛藤:どちらを選ぶべきか思い迷うこと
  • 憂慮:心配すること

「苦心」は何かを成し遂げるために悩み苦しむことです。「苦慮」は問題を解決するために悩み苦しむという違いがあります。

「苦慮」の対義語

「苦慮」には以下のような対義語があります。

  • 安心:心が落ち着いていること
  • 安堵:物事がうまくいってほっとすること
  • 気楽:心配がなく、のんびりとすること

「苦慮」の英語訳

「苦慮」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • struggle
    (悪戦苦闘する)
  • anxious
    (心配する)

「苦慮」を直接的に言い換えられる英単語はありませんが、 “struggle” や “anxious” を使って「苦慮」の意味合いを表現することができます。

例文
  • I am anxious about my son.(私は息子のことで苦慮している。)
  • It was a struggle trying to find a way.(方法を探すのに苦慮した。)

まとめ

以上、この記事では「苦慮」について解説しました。

読み方苦慮(くりょ)
意味苦心していろいろ考えること
語源「苦しむ」「おもんぱかる」という意味の漢字から
類義語苦心、腐心、苦悩など
対義語安心、安堵、気楽
英語訳struggle, anxious

「苦慮」は似たような言葉がたくさんありますが、使い分けができるように正確な意味を今一度確認してみましょう。