「腐心(ふしん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「腐心(ふしん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「腐心」の意味をスッキリ理解!

腐心(ふしん):物事を成し遂げようと、心を悩ますこと

「腐心」の意味を詳しく

「腐心」とは、「物事を成し遂げようとして、心を悩ますこと」という意味です。字面から、「腐った心=悪い人格」のように誤解されやすいため注意しましょう。

「腐」という漢字には、「心を苦しめる」や「悩ます」といった意味があります。そこにさらに「心」という漢字が加わり、「心底悩んでいる」というさまを表しています。

そのため、「腐った心」ではなく、「心を腐らせるほど悩む」というのが正しい解釈です。「腐心」は、人の努力や気苦労を表現する際に使われます。

スポンサードリンク

「腐心」の使い方

  1. 社員の教育に腐心する。
  2. 国際関係の修復に腐心する。
  3. あれほどまでに疲れ切って、先輩は相当腐心されたのですね。

「腐心」は、①や②のように「腐心する」のように使うことが多いです。

③のように、目上の人物の尽力を表現するために使うこともあります。しかし、「腐」という字のためあまり印象が良くありません。直接、「腐心されたのですね」と言うことは避けたほうが良いです。

「ふしん」と言うと、「不振」や「不審」など同じ読みの熟語が多々あるため、音だけでは誤解しやすいです。

また、「腐心」は昔から小説など書き言葉として使われてきました。そのため、書き言葉として使うほうが適切です。

「腐心」の語源

「腐」という漢字は、もともと食べ物などがいたむことを意味します。

組織などがいたみ、ボロボロになっていくさまが転じて、「心をいためる」という意味が含まれるようになりました。

「心をいためる」というのは、「あれこれ悩み、心が疲れる」という意味合いです。「同情する」という意味ではありません。

スポンサードリンク

「腐心」の類義語

腐心には以下のような類義語があります。

  • 呻吟(しんぎん):創作で、良いものを作るため苦労すること
  • 尽力(じんりょく):あることを成すために努力すること
  • 苦心(くしん):心を砕き、苦労すること
  • 苦慮(くりょ):心配してあれこれ悩むこと
  • 労苦(ろうく):心配したりして、努力をすること

「腐心」の対義語

腐心には以下のような対義語があります。

  • 安閑(あんかん):気楽なさま
  • 安気(あんき):心配がないさま
  • 暢気(のんき):心配事や苦労がないさま
  • 楽観(らっかん):全ての物事を良いように考えること
  • 楽天(らくてん):明るい見通しや考えを持つこと
スポンサードリンク

「腐心」の英語訳

腐心を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fret
    (悩む)
  • struggle
    (努力する)
  • frazzle
    (疲れさせる)

“fret” には、「悩む」や「イライラする」という意味があります。 “fret over(about)” で、「〜について悩む」という熟語になります。

“struggle” は、「苦労して取り組む」というニュアンスを持ちます。この単語は、年齢問わず日常的に使われています。

“I struggled a lot to be able to speak English.(英語を話せるようになるために、大変苦労しました)” のように使います。

“frazzle” は「非常に疲れる」という意味です。 “The problem frazzled his nerves away.(その問題は彼を腐心させた)” のように 、“nerves(神経)” という単語を加えて使いましょう。

まとめ

以上、この記事では「腐心」について解説しました。

読み方 腐心(ふしん)
意味 物事を成し遂げようと、心を悩ますこと
語源 心が腐るほど悩むことから
類義語 苦心、苦慮、尽力
対義語 暢気、安閑、安気
英語訳 fret(悩む)

「腐心」は、日常会話で使われる熟語ではありません。主に小説など、文章の中で使われます。その字面から、ニュアンスを履き違えやすいため、きちんと意味を理解しておきましょう。

スポンサードリンク