故事成語「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)」です。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味、例文、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味をスッキリ理解!

虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず):危険を避けていては大きな成功もありえないということ

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味を詳しく

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは、危険を避けていては大きな成功もありえないということです。

虎の子どもを得るためには虎がすむほら穴に危険を犯して入らなければならないことから、上記のような意味が生まれました。

そして、「虎子」は「虎児」と表記されることもあります。

また、「虎子」は「こし」と読まれることもあります。

 

ですが、「虎穴」を「虎口」と書いたり、「入らずんば」を「はいらずんば」と読んだりするのは間違いなので注意が必要です。

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「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の例文

  1. 虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉にならって、思い切って新事業を開始した。
  2. 虎穴に入らずんば虎子を得ずと言うだろう。リスクを取らなけらば何も得られない。
  3. 虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉があるだろう。いまこそ挑戦するべきだ。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の由来

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の出典は『後漢書(ごかんじょ)』の「班超伝(はんちょうでん)」という章です。

この言葉は後漢という国の班超という人物が匈奴との戦いで危機におちいった際、部下に告げた言葉です。

詳しく見ていきましょう。

 

ある時、班超は後漢の西のほうにある楼蘭(ろうらん)という国へ行く命令を受け、やがて到着しました。

そして、班超とその部下たちは、はじめは厚遇されていました。

しかし、ある日を境に冷たい対応を取られるようになってしまいました。

そして、その日は匈奴(きょうど)という後漢に敵対的な国から楼蘭に使者がやってきた日でした。

 

このことから、班超は「楼蘭は匈奴になびくつもりだ」と考えました。

そして、もし楼蘭が匈奴の側についてしまうと、班超たちは匈奴側に引き渡されて全員殺されてしまいます。

これに気づいた班超は部下に相談し、「虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。ここは火攻めの夜襲をしかけて匈奴の使者たちを皆殺しにしてしまおう。そうすれば楼蘭の王はおびえて私たちの側になびくはずだ」という結論に至ります。

 

そして、実際に火で夜襲をしかけます。

すると、匈奴の使者は班超たちの2倍以上いたのにも関わらず、奇襲に対して逃げまどってしまいます。

そして、匈奴の使者は百数十人が全滅してしまいました。

翌日、楼蘭の王は班超から匈奴の使者から生首を見せられます。そして、おびえて後漢に従うことになりました。

班超

班超は中国の後漢の武人です。

彼は歴史家の家に生まれましたが、武人として成功をおさめることを望みました。

そして、後漢の勢力を西側に広げるのに貢献しました。

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「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の類義語

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」には以下のような類義語があります。

  • 危ない所に登らねば熟柿は食えぬ(あぶないところにのぼらねばじゅくしはくえぬ)
  • 危ない橋も一度は渡れ
  • 枝先に行かねば熟柿は食えぬ(えださきにいかねばじゅくしはくえぬ)

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の対義語

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」には以下のような対義語があります。

  • 開いた口へ団子
  • 開いた口へ牡丹餅(あいてくちへぼたんもち)
  • 危ない事は怪我のうち/span>
  • 石橋を叩いて渡る
  • 命あっての物種(いのちあってのものだね)
  • 君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)
  • 賢人は危きを見ず(けんじんはあやうきをみず)
  • 聖人は危きに寄らず(せいじんはあやうきによらず)
  • 棚から牡丹餅(たなからぼたもち)
  • 命を知る者は巌牆の下に立たず(いのちしるものはがんしょうのしたにたたず)
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「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の英語訳

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Nothing venture, nothing have.
    (冒険になしには何も得られない)
  • The more danger the more honour.
    (危険が大きいほど名誉は大きくなる)

まとめ

以上、この記事では「虎穴に入らずんば虎子を得ず」について解説しました。

読み方虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
意味危険を避けていては大きな成功もありえないということ
由来『後漢書』に出てくる班超の言葉から
類義語危ない所に登らねば熟柿は食えぬ、危ない橋も一度は渡れ、枝先に行かねば熟柿は食えぬ
対義語君子危うきに近寄らず、石橋を叩いて渡る、棚から牡丹餅、など
英語訳Nothing venture, nothing have
(冒険になしには何も得られない)

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は有名な故事成語なので聞いたことがあるという人も多かったのではないでしょうか。

その分使われることも多いので、しっかりと意味を覚えておきたいですね。

また、ピッタリな場面があったら、自分からも使ってきたいものです。

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