故事成語「君子危うきに近寄らず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)」です。

「君子危うきに近寄らず」の意味、例文、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「君子危うきに近寄らず」の意味をスッキリ理解!

君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず):教養があって徳がある人は自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということ

「君子危うきに近寄らず」の意味を詳しく

「君子危うきに近寄らず」とは、教養があって徳がある人は自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということです。

ちなみに、「君子」とは学識も人格も優れ、徳がある人のことを表しています。

そして、「君子危うきに臨まず」と表記されることもあります。

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「君子危うきに近寄らず」の例文

  1. 君子危うきに近寄らずだ。用もないのに歌舞伎町へ行くべきではない。
  2. 君子危うきに近寄らずと言うだろう。わざわざスラム街へ行くなんて愚か者がすることだ。
  3. 豪雨の中、畑の様子を確認しに行こうとしたら「君子危うきに近寄らずよ」と怒られた。

「君子危うきに近寄らず」の由来

「君子危うきに近寄らず」の正確な出典は不明です。

「君子危うきに近寄らず」は孔子の言葉だと思っている人が多いですが、孔子の言行についてまとめた『論語(ろんご)』にはこれに似た言葉はありません。

 

そして、『春秋公羊伝(しゅんじゅうくようでん)』という本には「君子不近刑人」という言葉が出てきます。

この言葉は「君子は罪を犯した人間には近づかない」という言葉を表しています。

なので、「君子危うきに近寄らず」の由来にはこれなのではないかという説があります。

『春秋公羊伝』

『春秋公羊伝』は『春秋』という本の注釈書の一つです。

公羊高(くようこう)という人物が記したと言われています。

そして、『春秋』は中国の春秋時代の歴史書です。

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「君子危うきに近寄らず」の類義語

「君子危うきに近寄らず」には以下のような類義語があります。

  • 危ない事は怪我のうち
  • 臭しと知りて嗅ぐは馬鹿者
  • 賢人は危きを見ず
  • 聖人は危きに寄らず
  • 命を知る者は巌牆(がんしょう)の下に立たず
  • 触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

「君子危うきに近寄らず」の対義語

「君子危うきに近寄らず」には以下のような対義語があります。

  • 危ない所に登らねば熟柿(じゅくし)は食えぬ
  • 危ない橋も一度は渡れ
  • 枝先に行かねば熟柿(じゅくし)は食えぬ
  • 虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
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「君子危うきに近寄らず」の英語訳

「君子危うきに近寄らず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Discretion is the better part of valor.
    (分別は勇気の大半である)

まとめ

以上、この記事では「君子危うきに近寄らず」について解説しました。

読み方 君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)
意味 教養があって徳がある人は自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということ
由来 不明だが、『春秋公羊伝』の「君子不近刑人」が由来という説が有力
類義語 臭しと知りて嗅ぐは馬鹿者、聖人は危きに寄らず、命を知る者は巌牆の下に立たず、など
対義語 危ない所に登らねば熟柿は食えぬ、枝先に行かねば熟柿は食えぬ、虎穴に入らずんば虎子を得ず、など
英語訳 Discretion is the better part of valor.
(分別は勇気の大半である)

「君子危うきに近寄らず」は有名な故事成語なので聞いたことがあるという人も多かったのではないでしょうか。

しっかりと意味を覚えて忘れないようにしたいものです。

また、ピッタリな場面があったら、自分から使ってみるのもいいかもしれません。

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