ことわざ「触らぬ神に祟りなし」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉はことわざの「触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「触らぬ神に祟りなし」の意味をスッキリ理解!

触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし):余計なことをしなければ、ひどいことに遭うこともないということ

「触らぬ神に祟りなし」の意味を詳しく

触らぬ神に祟りなしとは、余計なことをしたり、そもそも関わり合いを持たなければ、災いに遭うこともないという意味です。それでは、言葉を部分ごとに分けて、より詳しく言葉の意味を説明します。

「触らぬ」というのはその対象人物や事柄と関わり合いを持たないということを指します。次に「神」とは、その対象人物や事柄を指します。最後に「祟り」というのは、災いや悪いことを指します。

「障らぬ神に祟りなし」や「当たらぬ神に祟りなし」と書くのは誤りなので、注意してください。

「神」とはありがたい存在?

一般的に、「神」とはありがたい存在であると認識されています。しかし、どうして関わり合いを持ってはいけないのでしょうか。

例えば、誰かと関わりを持ったとします。そうすれば、その縁によって仲良くなったり、仲違いをしたり、良いことも悪いことも両方起こるといえます。

そしてそれは、神さまでも同じことが言えます。神さまと関わり合いを持てば、恩恵を受けることもあれば、祟りを受けることもあるとされています。総じて、そもそもの関わり合いを無くせば、災いが起きることもないから、関係を持つことはやめたほうがいいという意味を指しているのです。

 

また、そもそもの関係を断つことによって災いが起きないという考え方は、「見ざる、聞かざる、言わざる」の精神と密接な関わりを持っていると言われています。「見ざる、聞かざる、言わざる」とは、都合の悪い事柄や、人の欠点などは見ても見ぬふりをした方が良いという意味を持ちます。

「触らぬ神に祟りなし」と「見ざる、聞かざる、言わざる」は、関わりに対して消極的であることが共通しています。

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「触らぬ神に祟りなし」の使い方

  1. 父の機嫌が悪いと聞いたので、触らぬ神に祟りなしというから、宿題の質問は後で聞くことにしよう。
  2. あの上司は後輩を叱るばかりでアドバイスをしないので、触らぬ神に祟りなしと後輩たちから避けられている。

①では、怒っている、あるいは不機嫌な人とは関わり合いを持たない方が賢明だという意味で使われています。
②では、余計な事柄には首を突っ込まない方が賢明だという意味で使われています。

このように、「触らぬ神は祟りなし」という言葉は「面倒ごとや厄介ごと」と関わり合いを持つと災いが起きるから関わらない方が良いという意味を含みます。

「触らぬ神に祟りなし」の類義語

「触らぬ神に祟りなし」には以下の類義語があります。

  • 触り三百:ちょっと関わりを持っただけで、損をすること
  • 当たらぬ蜂には刺されぬ:蜂に近づかなければ刺されぬように、自ら災いを招くようなことをしなければ、害はないこと
  • 七日通る漆(うるし)も手に取らねばかぶれぬ:触らなければ漆にかぶれることもないように、物事に関わらなければ被害を受けることもないこと
  • 参らぬ仏に罰は当たらぬ:お参りに行かない仏から罰は当たらないように、信仰や関わりを持たなければ、利益も不利益も得ることもないこと
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「触らぬ神に祟りなし」の対義語

「触らぬ神に祟りなし」には以下の対義語があります。

  • 藪蛇(やぶへび)・藪をつついて蛇を出す:余計なことをして、面倒ごとを引き起こすこと
  • 寝た子を起こす:解決したにも関わらず、騒ぎ立てることでまた揉め事を起こすこと

「触らぬ神に祟りなし」の英語訳

  • Let sleeping dogs lie.
    (眠っている犬は寝かせておけ。)
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まとめ

以上、この記事では「触らぬ神に祟りなし」について解説しました。

読み方触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)
意味余計なことをしなければ、ひどいことに遭うこともないということ
類義語触り三百、当たらぬ蜂には刺されぬなど
対義語藪蛇・藪をつついて蛇を出すなど
英語訳Let sleeping dogs lie.(眠っている犬は寝かせておけ。)

誰しも、人との関わりを厄介だと感じる瞬間があると思います。しかし人は社会に生きているので、人との関わり合いを完全に断つことは難しいことでしょう。だからこそ、人と良い関係を築けるといいですね。

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