今回ご紹介する言葉は、ことわざの「果報(かほう)は寝て待て」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「果報は寝て待て」をざっくり言うと……
読み方 | 果報(かほう)は寝て待て |
---|---|
意味 | 運は人の力ではどうにもならないから、焦らず時機が来るのを待つのがよいということ |
類義語 | 運は寝て待て、人事を尽くして天命を待つ和あり |
対義語 | 蒔かぬ種は生えぬ、運を待つは死を待つに等しいなど |
英語訳 | Everything comes to him who waits.(待つ者はどんなことでも叶えられる。) |
このページの目次
「果報は寝て待て」の意味をスッキリ理解!
「果報は寝て待て」の意味を詳しく
「果報は寝て待て」は、運は人の力ではどうにもならないものだから、焦らず時機が来るのを待つべきだという意味のことわざです。また、「幸運は焦らず待っていれば、めぐってくる」という意味もあります。
「果報」はもともと仏教の言葉です。「前世で行ったことの結果として現世で受ける報い」を表します。
「果報」の「果」は、善いことしたときによい結果が出ることを意味します。つまり、因果が正しく廻ってくるということです。
一方、「報」は因果が正しく廻ってこない、つまりよくない結果となることを意味します。
したがって、「果報」は「よい結果」「悪い結果」の両方の意味を含む言葉です。
つまり、「果報は寝て待て」は、「いずれの結果が出るにしろ、自然に身を任せ気長に待つのがよい」ということを意味します。
ここで注意したいのが、「果報は寝て待て」は「何もせず寝て待っていればよい結果が得られる」という意味ではないということです。
やるべきことを精一杯やったなら、くよくよ悩んだり焦ったりせず、成り行きに任せるのがよいということです。
「果報は寝て待て」の使い方
- 来週までには結果が出るんだからそう焦るなよ。果報は寝て待てと言うだろう。
- 精一杯やったんだから、あとは焦らず、結果を待つだけだよ。果報は寝て待てだ。
「果報は寝て待て」の類義語
「果報は寝て待て」には以下のような類義語があります。
「果報は寝て待て」の対義語
「果報は寝て待て」には以下のような対義語があります。
- 蒔(ま)かぬ種は生えぬ
- 運を待つは死を待つに等しい
「果報は寝て待て」の英語訳
「果報は寝て待て」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- Everything comes to him who waits.
(待つ者はどんなことでも叶えられる。)
まとめ
以上、この記事では「果報は寝て待て」について解説しました。
読み方 | 果報(かほう)は寝て待て |
---|---|
意味 | 運は人の力ではどうにもならないから、焦らず時機が来るのを待つのがよいということ |
類義語 | 運は寝て待て、人事を尽くして天命を待つ和あり |
対義語 | 蒔かぬ種は生えぬ、運を待つは死を待つに等しいなど |
英語訳 | Everything comes to him who waits.(待つ者はどんなことでも叶えられる。) |
何かに真剣に取り組んだとき、その結果を早く知りたいと焦ってしまうことがあると思います。
しかし、結果をコントロールすることはできません。したがって、やるべきことをやったなら、あとは気長に待つのがよいということですね。