今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ギブアンドテイク」です。
「ギブアンドテイク」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「ギブアンドテイク」の意味をスッキリ理解!
「ギブアンドテイク」の意味を詳しく
「ギブアンドテイク」は、何かを与えたら代わりに何かをもらう、何かをもらったら代わりに何かを与えるという、対等な互助関係を指します。互いを尊重して行う行為であるため、どちらか一方だけが損することはありません。
主にビジネスシーンで使用され、良好な人間関係を築くための行動として重要視されています。打算的であると捉えられ、冷たい印象を与えがちな言葉ですが、本来はポジティブな意味を持っています。
また「譲り合いの精神」を重視しているため「自分の損得を考えずに相手の役に立とうすること」が「ギブアンドテイク」の基本的な考え方です。
「ギブアンドテイク」と「give and take」の違い
「ギブアンドテイク」は、日本語と英語で表現されるときで、若干意味が異なります。また、両者とも多くの意味を持っています。
- お互いに与え合うこと
- 互いに尽くし合うこと
- 持ちつ持たれつの関係
- 公平な関係
しかし、本来「ギブアンドテイク」は「相手に与える」という意味合いを持つため、悪い意味の用語ではありません。
- 公平なやりとりを行うこと
- 互いに譲り合うこと
- 意見の交換をすること
- お互いにメリットがある関係であること
「ギブアンドテイク」と「ギブアンドギブ」の違い
「ギブアンドギブ(give and give)」はその名の通り、「相手に一切の見返りを求めず、一方的に与え続けること」を意味します。
- 母親の喜ぶ顔が見たくて、ギブアンドギブの精神で、毎年のように誕生日プレゼントをあげている。
どんな場面、どんな相手であっても「ギブアンドギブ」の精神を大切にしましょう。
「ギブアンドテイク」の使い方
- 彼女からバレンタインにチョコをもらったから、ホワイトデーにお返しをすることは、ギブアンドテイクだ。
- 地位や立場の違いにかかわらず、ギブアンドテイクの精神を持って関わることが大切だ。
①の例文では、「お互いに与え合うこと」を意味しています。相手から何かしてもらったら、お返しをするという習慣は、当たり前のように行われていることです。
②の例文では、「譲り合い・助け合いの精神」を意味しています。相手が目上の人でも目下の人でも、親しい間柄の人でも親しくない人でも、分け隔てなく同じ精神を持って接していくことが大切です。
ビジネス場面では、基本となる考え方なので覚えておきましょう。
「ギブアンドテイク」の語源
「ギブアンドテイク」という言葉の語源は、英語の “give and take” です。
“give”という単語には「与える、施す」という意味があり、“take”という単語には「手に入れる、得る」といった意味があります。
“give and take”(ギブアンドテイク)は、「持ちつ持たれつの関係」を指す言葉として使用され、「譲り合うこと」「お互いに与え合うこと」「奉仕し合うこと」という意味になりました。
「ギブアンドテイク」の類義語
ギブアンドテイクには以下のような類義語があります。
- ウィンウィン(win-win):関係している両者が得をする関係性
「ウィンウィン」は経営学用語の1つで、「なにかしらの取引が行われる際に、交渉している双方が利益を得られるような状態」を表しています。
「ウィンウィン」使用場面
「ウィンウィン」には、「お互いの利益を見込む」という意味があります。「ギブアンドテイク」との違いは、「見返りを求める」というニュアンスを含んでいないことです。
まとめ
以上、この記事では「ギブアンドテイク」について解説しました。
英語表記 | ギブアンドテイク(give and take) |
---|---|
意味 | お互いに与え合うこと・持ちつ持たれつの関係 |
語源 | “give”と “take” の意味から |
類義語 | ウィンウィン |
「ギブアンドテイク」は良い意味を持つ言葉ですが、マイナスな印象を与え誤解を受けやすい用語でもあります。特にビジネス場面での使用には注意が必要です。
「ギブアンドテイク」の表現が適切な場面か判断し、慎重に使用していきましょう。