「相互扶助」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「相互扶助(そうごふじょ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「相互扶助」をざっくり言うと……

読み方相互扶助(そうごふじょ)
意味社会や組織の一員として互いに助け合うこと
由来クロポトキンが示した「相互扶助論」の中心概念
類義語互助、相互協力、相身互いなど
英語訳mutual aid (相互扶助)、help each other (互いに助け合う)

「相互扶助」の意味をスッキリ理解!

相互扶助(そうごふじょ):社会や組織の一員として互いに助け合うこと

「相互扶助」の意味を詳しく

「相互扶助」とは、社会や組織の一員として互いに助け合うことです。「相互」はお互いに、「扶助」は支えて助けるという熟語です。相互扶助は社会保障の基本的な考え方の1つです。

健康保険や雇用保険などの社会保険は相互扶助の理念で成り立っています。保険の加入者が保険料を払うことで、お金が必要になった他の人を助けることができます。一方で、自分が病気や失業で金銭的負担が大きくなったときに、他の多くの人が払った保険金を受け取ることができます。

また、国民年金も異なる世代同士で助け合うという点で、相互扶助の精神に基づく制度と言えます。

一方、国や地方自治体から経済的援助を受けることを公的扶助といいます。生活保護は生活が困窮している人のための公的扶助の制度の1つです。

「相互扶助」の使い方

「相互扶助」は以下のような例文があります。

  1. 相互扶助の精神に基づいて行動する。
  2. この協同組合は相互扶助のために作られた。
  3. 保険は一種の相互扶助サービスである。

このように、「相互扶助」は目的や理念を表す名詞として使われます。

「相互扶助」の由来

「相互扶助」という言葉は、1902年に出版されたロシアの地理学者ピョートル・クロポトキンが著した「相互扶助論」の中心概念に基づいています。

クロポトキンは相互扶助論の中でダーウィンの生存競争説に反対し、「生物や社会が発展するためには自発的に助け合うことが必要である」ということを唱えました。

ダーウィンの生存競争説は、ダーウィンの進化論の中心概念です。ダーウィンは生物は次の世代を残すために環境に適応したり、個体間で競争したりして、適応できないものが自然に淘汰されていくという学説を唱えました。

「相互扶助」の類義語

相互扶助には以下のような類義語があります。

  • 互助(ごじょ):互いに助け合うこと
  • 相互協力(そうごきょうりょく):お互いに力を合わせること
  • 相身互い(あいみたが-い):同じ境遇にある者同士が同情し、互いに助け合うことやその間柄
  • 共存共栄(きょうぞんきょうえい):2つ以上のものが互いに敵対することなく、共に生存して共に栄えること
  • 相互支援(そうごしえん):お互いに支援し合うこと

「相互扶助」の英語訳

相互扶助を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • mutual aid
    (相互扶助)
  • help each other
    (互いに助け合う)

“mutual” は「互いに」という意味です。 “aid” は「助け」「援助」という意味です。aidの代わりに “assistance” , “help” , “cooperation” という言葉を入れても相互扶助の意味として使えます。

また動詞的に使う場合は、「助ける」という動詞 “help” と、「お互いに」という意味の “each other” を使って “help each other” と表現できます。

まとめ

以上、この記事では「相互扶助」について解説しました。

読み方相互扶助(そうごふじょ)
意味社会や組織の一員として互いに助け合うこと
由来クロポトキンが示した「相互扶助論」の中心概念
類義語互助、相互協力、相身互いなど
英語訳mutual aid (相互扶助)、help each other (互いに助け合う)

社会保障の基本的な理念である「相互扶助」という四字熟語の意味や使い方がおわかりいただけたでしょうか。これからはその意味を理解して日常生活で活用していきたいですね。