コンセプトとは「概念」「(企画・広告などで)全体を貫く基本的な考え方」という意味です。
ビジネスなどでも使用する単語ですが、これはどういった意味でしょうか。
わかりやすく丁寧に解説します。
☆「コンセプト」をざっくり言うと……
英語表記 | コンセプト(concept) |
---|---|
意味 | 概念、(企画・広告などで)全体を貫く基本的な考え方 |
語源 | 英語の “concept” |
類義語 | アイデア イメージ テーマ など |
コンセプトがつく言葉 | コンセプトカー コンセプトカフェ ブランドコンセプト など |
コンセプトの必要性 | ビジネスが成功しやすくなる 企画の段階で方向性がブレるの防げる 多くの人に理解してもらいやすくなり知名度が上がる など |
作るポイント | 誰に届けたいのか明確にする 「あったらいいな」と思う物や事を考える 自分が作りたい物や事を通じてどのような価値を提供したいか考える など |
このページの目次
「コンセプト」の意味
- 概念
- (企画・広告などで)全体を貫く基本的な考え方
例:製品のコンセプトを考える。
コンセプトとは、概念、(企画・広告などで)全体を貫く基本的な考え方のことです。
辞書にはこのように表記してありますがもっと噛み砕いて、具体例を考えてみましょう。
広告や料理などを作る際に、何を伝えたいのか、何を表したいのかと考えるのが一般的です。
この考えのベースになる思想や構成がコンセプトです。
だから全体を貫く基本的な考え方という意味合いになります。
分野ごとに意味を詳しく見てみましょう。
ビジネスでの意味
ビジネス分野でコンセプトは、マーケティング用語として使用します。
意味は「企画の枠組みや骨組み」です。
特に商品開発などのプロジェクトをどのような方向性で進めていくのかという指針を指します。
たとえば、新しいコンビニスイーツを開発するとします。
そこで、会社帰りの20代女性が思わず購入したくなるようなスイーツを作ろうとすると、これがコンセプトです。
このコンセプトに沿ってビジネスが進みます。
芸術作品での意味
芸術作品でコンセプトは「作品の企画の枠組み」を指します。
小説や音楽など、さまざまな芸術作品がありますが、作品のコンセプトはすべての基本になります。
作品に統一感を持たせるために、作品作りの指針にしたものがコンセプトなのです。
たとえば、不良をコンセプトにして作られた映画などがあります。
「コンセプト」の使い方
コンセプトは以下のような例文で使用します。
- コンセプトを考える。
- 新しい商品のコンセプトは「誰でも使える」にしよう。
- 写真集のコンセプトは現代社会に生きる人です。
コンセプトは、ビジネスや芸術作品に対して使います。
基本的に、ほとんどの文脈で終始一貫した考えや構想を表すために使用します。
また、以下のような言い回しもよく使います。
- コンセプトを考える
- コンセプトにする
- コンセプトを決める
- コンセプトに採用する
- 〇〇コンセプト
- コンセプト〇〇
「コンセプト」の語源
コンセプトの語源は英語の “concept” です。
以下のような意味があります。
- 構想
- 発想
- 概念
さらに語源をたどると、「妊娠」「着想」を意味するラテン語の“concepto”になります。
「コンセプト」の類義語
コンセプトには以下のような類義語があります。
この中で注意しなければならない単語があるので、いくつかピックアップして解説します。
「コンセプト」と「アイデア」の違い
コンセプトとアイデアには、以下のような違いがあります。
- コンセプト
最初から最後まで一貫した考え - アイデア
パッと思いついた考えや発想
アイデアはどちらかといえば瞬間的であり、その時に思い浮かんだことです。
一方で、コンセプトは変わらない首尾一貫した考えを指します。
「コンセプト」と「イメージ」の違い
コンセプトとアイデアには、以下のような違いがあります。
- コンセプト
誰から見てもあまり変わらない一定の考え方 - イメージ
人によって異なる考え
コンセプトは誰から見ても共通の理解が可能な一定の考え方を指します。
一方、イメージは人によって考えが変化します。
「コンセプト」と「テーマ」「モチーフ」の違い
コンセプトとテーマ、モチーフには、以下のような違いがあります。
- コンセプト
変わらない一定の考え方 - テーマ
作り手が伝えたいことや取り上げたい主題 - モチーフ
概念を作る具体的な物事
コンセプトは一定の考え方で、全体の基本構想のことです。
それに対してテーマは、作り手が取り上げたいことや伝えたいことなど、やや主観が入っています。
また、コンセプトがビジネスでよく使われるのに対して、テーマは芸術作品でよく使います。
そして、モチーフはコンセプトを考えるための具体的な物事です。
たとえば、古民家がコンセプトならば、ひとつの例としてそれを具体化したような、5歳の時に訪れた田舎の古民家がモチーフに該当します。
「コンセプト」がつく言葉
コンセプト◯◯、もしくは◯◯コンセプトのように、コンセプトがつく単語には以下のようなものがあります。
- コンセプトカー
自動車メーカーが今後の方向性を表現するための車 - コンセプトカフェ
特定の世界観をもとに作られたカフェ - ブランドコンセプト
ブランドの概念を言語化したもの - コンセプトモデル
自社が目指すビジョンを表すための製品モデル - コンセプトショップ
企業の考え方に沿って開かれたお店 - コンセプトアーティスト
誰も作り出していないキャラなどをデザインする人 - コンセプトアート
試作デザイン - コンセプトアルバム
テーマやストーリーになぞった楽曲集
「コンセプト」が必要な理由
コンセプトが必要な理由は以下の通りです。
- ビジネスが成功しやすくなる
- 企画の段階で方向性がブレるの防げる
- 多くの人に理解してもらいやすくなり知名度が上がる
「コンセプト」を作るポイント
コンセプトを作るポイントとしては以下のような方法があります。
- 誰に届けたいのか明確にする
- 「あったらいいな」と思う物や事を考える
- 自分が作りたい物や事を通じてどのような価値を提供したいか考える
ターゲットを明確にした上で、世の中の需要を見つけ出します。
そして、他人や社会に対してどのような貢献ができるかを考えます。
これらを考える中で首尾一貫した考えが見えてきます。
「コンセプト」のまとめ
以上、この記事ではコンセプトについて解説しました。
英語表記 | コンセプト(concept) |
---|---|
意味 | 概念、(企画・広告などで)全体を貫く基本的な考え方 |
語源 | 英語の “concept” |
類義語 | アイデア イメージ テーマ など |
コンセプトがつく言葉 | コンセプトカー コンセプトカフェ ブランドコンセプト など |
コンセプトの必要性 | ビジネスが成功しやすくなる 企画の段階で方向性がブレるの防げる 多くの人に理解してもらいやすくなり知名度が上がる など |
作るポイント | 誰に届けたいのか明確にする 「あったらいいな」と思う物や事を考える 自分が作りたい物や事を通じてどのような価値を提供したいか考える など |
コンセプトはビジネスなどでよく使用します。
しかし、分かりそうで分からない単語でもあります。
ぜひ、この記事を参考にしてみてください。