「観念(かんねん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「観念(かんねん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「観念」の意味をスッキリ理解!

観念(かんねん):人が物事に対して主観的に抱く考えのこと

「観念」の意味を詳しく

観念とは、人が物事に関して抱く主観的な考えのことです。物事に対して、個人個人が抱くイメージのことを観念と呼びます。

たとえば、餃子を見た際に「おいしそう」と感じる人もいれば、「苦手だ」と感じる人もいます。また、「夏」という言葉を聞いた際に海をイメージする人もいれば、花火大会の様子をイメージする人もいるでしょう。

このような、ある物事に関してそれぞれの人が抱くイメージのことを観念と呼びます。そのため、同じ物を見た際でも、抱く観念は人によって違うという特徴があります。

 

観念にはさまざまな種類があります。代表的なものとしては経済観念固定観念などが挙げられます。

また、観念が使われる言葉として、「観念的」という表現が存在します。これは「事実に基づかずに頭の中で組み立てられただけのもの」という意味で、想像だけで物事について話している際などに用いられます。

観念には「諦めること、覚悟すること」という意味もあります。ドラマなどで刑事が犯人を追い詰めるシーンの際、「もう観念しなさい」というセリフを言うことがありますが、この際の「観念」はこちらの意味で使われています。

また、慣用句表現として「観念の臍(ほぞ)を固める」があります。これも上記と同じく、「諦めて覚悟を固める」という意味で使われます。

「観念」の使い方

  1. 彼女は美に対しての観念が他の人よりも強い。
  2. 彼は時間の観念が足りていないため、遅刻を平気で繰り返す。
  3. 私は強迫観念に悩まされている。

上記のように、人が物事に対して抱くイメージについて説明する際に観念は用いられます。

また、最後の例文にある「強迫観念」とは「打ち消そうとしても心から離れない、不安や嫌な気もち」という意味の言葉です。

「観念」の語源

観念は元々仏教用語でした。

仏教において観念は瞑想法の一つです。観念の観は観察を、観念の念は念想を意味しています。

この瞑想法は、精神を集中することによって仏や浄土、また仏教の真理を心に思い描くというものです。

「観念」の類義語

観念には以下のような類義語があります。

  • 概念:同類のものに対して抱く意味内容
  • 理念:こうあるべきという理想の考え
  • 諦観(ていかん):物事の本質を見てとること

この中で最も観念と間違えやすい言葉が「概念」です。「観念」と「概念」の最も大きな違いとしては、「観念」は主観が入るのに対し「概念」は主観が入らないという点です。

概念は例えば、かぼちゃやニンジン、玉ねぎなどを総称して「野菜」というように、同じようなものをまとめて一つのものとして認識する際に用いられます。

この概念は人によってあまり違いは存在しません。その点が大きく観念と異なっています。

 

また、「諦める、覚悟する」という意味での観念の類義語としては、投降が挙げられます。これは「降参する」という意味です。

「観念」の対義語

観念には以下のような対義語があります。

  • 実体:現実に存在している姿

観念は頭の中だけで考えているものを指す言葉のため、実体が対義語となります。

「観念」の英語訳

観念を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • idea
    (観念)
  • notion
    (観念・考え)

「観念的な」の英語訳としては、 “ideological” や “abstract” が存在します。

まとめ

以上、この記事では「観念」について解説しました。

読み方観念(かんねん)
意味人が物事に対して主観的に抱く考えのこと
語源仏教用語で瞑想法の一つ
類義語概念、理念など
対義語実体
英語訳idea(観念)・notion(観念・考え)

このように、観念は物事に対して主観的に抱く考えを表す言葉です。概念と非常に混ざりやすい言葉であるため、意味や使い方を適切に把握しましょう。