「二枚舌」の意味とは？使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで

今回ご紹介する言葉は、熟語の「二枚舌(にまいじた)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「二枚舌」をざっくり言うと……

「二枚舌」の意味をスッキリ理解！

「二枚舌」の意味を詳しく

「二枚舌」とは、「矛盾がある話やうそを言うこと」という意味を表す言葉です。単純に「うそをつく」というよりも、言っていることが「前後で矛盾している」というニュアンスのある言葉です。

そのため、「二枚舌」は友人や知人などの間で、別々の人に意図的にうそをつくことへの非難として使われる言葉です。二枚ある舌を発言する相手によって、意図的に使い分けているというイメージです。日常会話の中では、基本的にネガティブな言葉として使われています。

「二枚舌」の使い方

全ての例文で、「自分に都合がいいように、うそをつく」というニュアンスが共通しています。「二枚舌」は基本的に、相手を非難する際に使う言葉であるため、使う場面には注意しましょう。

また、「二枚舌」には、「二枚舌を使う」ということわざがあります。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

「二枚舌」の語源

「二枚舌」の語源は、仏教用語の「両舌(りょうぜつ)」です。 「両舌」は仏教における「十悪」の一つで、「口による悪」を表すものです。

「両舌」は「他人の中を引き裂く言葉」という意味を持ちます。「両舌」は、単にうそつきなわけではなく、他人それぞれに異なることを言って他人同士の仲を悪くすることを表しています。

「両」の字には「ふたつ」「双方」といった意味があることから、「二枚舌」と言われるようになりました。

「十悪」には「両舌」の他に、「貪欲」や「殺生」なども広く知られています。

「二枚舌」の類義語

「二枚舌」には以下のような類義語があります。

全ての類義語に、「一貫性がない」「すぐに主張を変える」という意味が共通しています。

「ダブルスタンダード」とは、「同じ基準を用いるべき場合なのに、対象によって異なる基準を設ける」という意味です。不公平な基準に対するネガティブな言葉であるため、合理的な理由がある場合にはダブルスタンダードと言いません。

たとえば、「犯罪を犯した人は全て罰せられるべきだ」と主張しているのにも関わらず、「あの人は特別だから、無罪にしろ」と都合よく主張を変える場合などは、ダブルスタンダードと言えるでしょう。

「二枚舌」の対義語

「二枚舌」には以下のような対義語があります。

対義語には、「正直である」や「考えや主張が変わらない」といった意味が共通しています。

「二枚舌」の英語訳

「二枚舌」を英語に訳すと、次のような表現になります。

「二枚舌」の英語は “double-tongued” であり、 文字通り「二枚舌」という意味です。 日本語でも英語でも、同じ表現で「うそを言う」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では「二枚舌」について解説しました。

「二枚舌」は日常会話のなかでも、よく使う言葉です。意味は「矛盾があることやうそを言う」といった比較的分かりやすい言葉です。

この機会に、「二枚舌を使う」ということわざも一緒に確認してみてください。