「貪欲(どんよく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「貪欲(どんよく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「貪欲」の意味をスッキリ理解!

貪欲(どんよく):非常に欲が深いこと

「貪欲」の意味を詳しく

貪欲とは、「自己の欲するものに執着して飽くことを知らないこと。非常に欲の深いこと。」という意味の熟語です。

次々と欲を出して満足しないこと、非常に欲が深いこと、むさぼって飽くことを知らない様子を表します。「貪欲」は「欲深い」や「欲張り」よりも、欲深さの度合いが強い言葉です。

「貪欲」は仏教用語としても使われおり、この場合は「とんよく」と読みます。

仏教において、人間の基本的な10種類の罪悪を表す「十悪(じゅうあく)」という言葉があります。貪欲はこの十悪に含まれています。

十悪
  • 殺生(せっしょう):生き物を殺すこと。
  • 偸盗(ちゅうとう):他人のものを盗むこと。
  • 邪淫(じゃいん):配偶者でない人との性行為。
  • 妄語(もうご):嘘をつくこと。
  • 綺語(きご):言葉を飾り立てること。
  • 悪口(あっく):人の悪口を言うこと。
  • 両舌(りょうぜつ):人によって話す内容を変えること。
  • 瞋恚(しんい、しんに):憎しみ、怒ること。
  • 邪見(じゃけん):道理とは違う、誤った考え方をすること。
  • 貪欲(どんよく):非常に欲深いこと。

「貪欲」の使い方

  1. あの人は金銭に貪欲だ。
  2. いくらなんでも買いすぎだ。彼女がこれほど貪欲だったとは。
  3. 彼は貪欲な姿勢で仕事に取り組んでいる。
  4. ひたすらトップを目指す貪欲な姿勢を保つ。
「貪欲」は、プラスな意味としてもマイナスな意味としても使うことができる、万能な言葉です。

①②は金銭欲と物欲を表し、ネガティブなニュアンスで使われています。

一方、③④は一生懸命である様子を表しており、プラスの意味で使用されています。

文脈によって変化するので、注意して使用しましょう。

「貪欲」と「強欲」の違い

強欲の意味は以下の通りです。

強欲(ごうよく):むさぼって飽きることを知らない欲心。非常に欲が深いこと。

「貪欲」と「強欲」はどちらも「非常に欲深いこと」を意味しています。しかし、「強欲」はネガティブな意味でしか使いません。「あくどい」というニュアンスが宿ります。

一方で、「貪欲」は上記のようにポジティブな意味で使う場合もあります。

「強欲」と「貪欲」では使い方の違いに注意する必要があります。

「貪欲」の類義語

貪欲には以下のような類義語があります。

  • 欲深(よくぶか)い:ほしがる気持ちが度を超えていること。
  • 意欲(いよく):積極的に行おうとする心。
  • 強欲(ごうよく):非常に欲が深いこと。
  • 利欲(りよく):自分の利益だけをはかろうとする欲望。
「意欲」はポジティブな意味で使用します。そのほかの3つの類義語は全てネガティブな意味です。

「貪欲」の対義語

貪欲には以下のような対義語があります。

  • 無欲(むよく):欲張らないこと。
  • 寡欲(かよく):欲が少ないこと。
  • 小欲(しょうよく):欲が少ないこと。
  • 恬澹(てんたん):無欲であっさりしていること。

「貪欲」の英語訳

貪欲を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • greed
    (貪欲)
  • hungry
    (貪欲)

“greed”はネガティブなニュアンス、”hungry”はポジティブなニュアンスを表現する際に使用します。

まとめ

以上、この記事では「貪欲」について解説しました。

読み方貪欲(どんよく)
意味非常に欲が深いこと。
類義語欲深い、意欲、強欲など
対義語無欲、寡欲、小欲など
英語訳“greed””hungry”(貪欲)

「貪欲」は、ポジティブな意味とネガティブな意味の両方で使用することが可能です。相手にニュアンスの勘違いをされないよう、使い分けに注意しましょう。