「若輩者(じゃくはいもの)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「若輩者(じゃくはいもの)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「若輩者」の意味をスッキリ理解!

若輩者(じゃくはいもの):経験が浅く未熟な者・年が若い者

「若輩者」の意味を詳しく

「若輩者」には、2つの意味があります。経験が浅く、未熟な者というのが、一般的な意味です。言葉自体には、年が若い者という意味もあるため覚えておきましょう。

「若輩」は、違う意味を持った単語で形成されています。

若(わかい):若く未熟な様子・世間慣れしていない様子
輩(やから):仲間・連中
上記の2種類の漢字が合わさった「若輩」は、「未熟な者」という意味になりました。「若輩」だけでも意味が伝わります。覚えておきましょう。

ビジネスシーンでの意味

「若輩者」は、ビジネスシーンで頻繁に使用されます。ある程度経験がある人や、ある程度の地位がある人が、謙遜の意を込めて使用します。主に「経験が浅い」「経験が未熟」ということを表します。

基本的に目下の人を紹介するときに使用します。

例文
彼は若輩者ですが、やる気は十分評価できます。
上記のように、自分よりも目下な人を紹介する場合、謙遜の意味を持ちます。十分評価しているが、あえて「若輩者」と表現しています。ビジネスシーンでは、よく使用されるので覚えておきましょう。

全く経験がない若者が「若輩者」を使用すると、相手に不快感を与えてしまうことがあるので注意が必要です。「若輩者」は、難しく堅い日本語です。相手によっては、「若輩者」という言葉を知らない場合もあります。

無理に使用せず、「至らぬ点もございますが」「右も左もわかりませんが~」など簡単な表現を使うのが好ましいです。

「若輩者」の使用場面

「若輩者」を使用する場面は、大きく分けて以下の4つに分かれています。

  • 昇進や移動があるとき
  • 目下の人を紹介するとき
  • 乾杯の音頭
  • 結婚式での挨拶

昇進や移動がある時

昇進や移動・転勤した際に、「若輩者」が多く使われます。ある程度の経験のある者が、謙遜(けんそん)の表現として以下のように使います。

  • この度副社長に任命されました、〇〇と申します。まだまだ若輩者ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。
  • この度□□営業本部から異動して参りました。若輩者なので、力不足な点もありますが、精一杯務めさせていただきます。よろしくお願い致します。

新しい環境に異動する際に「未熟者で力が及ばない事もあるかもしれない」と言うことにより、印象がよくなります。

目下の人を紹介する時

自分自身の紹介では無い時、目下の部下などを紹介する際にも以下のように「若輩者」のフレーズをつかいます。

  • 彼はまだまだ若輩者ですが、誰よりも努力家で強い意志を持っています。

「若輩者」を使用することで、目下の人の実力を認めながら、謙遜(けんそん)の意味を持たせることができます。覚えておきましょう。

乾杯の音頭

同窓会、忘年会、会社の飲み会などで指名された時も「若輩者」を使用すると好印象です。

  • 私のような若輩者が指名を頂いたことはとても恐縮ではありますが、乾杯の音頭をとらせていただきます。

この場合は、上司から指名されて皆の前で挨拶をするため、「若輩者」を使った言い方が、1番好ましいといえます。自分自身がへりくだる表現で、目上の人にいい印象を与えることができます。

結婚式の挨拶

結婚式の挨拶の場面では、年齢が若く、経験が浅い人が「若輩者」を使っても違和感はありません。

「若輩者」と一言入れるだけで、謙遜(けんそん)の意味を持った挨拶になります。自分がへりくだることで、決意の表れとしても受け取ることができるので適切に使用しましょう。

  • まだまだ若輩者ですが、幸せな家庭を築いていきたいと思います。

「若輩者」の使い方

  1. 若輩者ではありますが、精一杯取り組ませていただきます。
ビジネスシーンでの「若輩者」の使用は、謙遜(けんそん)の意味を表します。しかし、通常の会話で使用すると、「相手を馬鹿にしている」と捉えられてしまうことがあります。むやみに使用するのはやめましょう。

「若輩者」の語源

「若輩者」はそれぞれ意味を持つ、以下の3つの漢字の組み合わせから成り立ちます。

  • :「若い・新しい世代の人」という意味があります
  • :「仲間・連中などあまり良くない関係・血族」という意味があります
  • :「人を謙遜したり、改まった場所で表現したもの」という意味です

これら3つの言葉が組み合わさり「若い・世代的に新しい、身内の人」という意味を持つようになりました。

「若輩者」の類義語

若輩者には以下のような類義語があります。

  • 未熟者:学問や技術などがまだ十分身についていない人のこと
  • 非才:才能が乏(とぼ)しいこと

2つの熟語は、「若輩者」とほぼ同じ意味なので、言い換えに適しています。

ただし、「未熟者」は、十分な状態に達していないことをストレートに表現する意味合いが強く、自分を謙遜するニュアンスをほとんど含んでいません。経験のない新入社員や年齢の若い人が挨拶をする際には、「未熟者」が適しています。

「非才」は、「学問や知識が浅く、自分の才能が劣っている」という意味です。自分を才能の面で、へりくだった言い方です。

「若輩者」の対義語

若輩者には以下のような対義語があります。

  • 老輩:年をとった人々や老人たち・老人がみずからを謙遜して言う語という

「老輩(ろうはい)」は、老人がみずからを謙遜(けんそん)する際に使用する言葉です。「年を取っている様子」を表すため「若輩者」とは、真逆の意味になっています。

「若輩者」の英語訳

若輩者を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • inexperienced
      (未熟で、無経験)

例:an inexperienced young person(未熟な若者)

    • naive
      (世間知らずの)

例:She’s quite naive.(彼女はまったく世間知らずだ。)

“inexperienced”と“naive”は、「経験が浅くて・世間知らず」という意味を持ちます。「若輩者」よりも若干ネガティブなニュアンスになっています。

まとめ

以上、この記事では「若輩者」について解説しました。

読み方若輩者(じゃくはいもの)
意味経験が浅く未熟な者・年が若い者
語源「若」「輩」「者」それぞれの意味から
類義語非熟者、非才など
対義語老輩など
英語訳inexperienced、naive

「若輩者」はビジネス場面、挨拶の際に使用頻度が多くなっています。しかし、使用場面が非常に難しい熟語です。自分では丁寧な言葉として使ったつもりが、知らず知らずのうちに相手を不快な気分にさせてしまっていることもあります。

しっかりと理解したうえで、使用できる場面かを判断して使っていきましょう。