「浅学非才」の意味とは?読み方は?類語や対義語や英語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「浅学非才(せんがくひさい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「浅学非才」をざっくり言うと……

読み方浅学非才(せんがくひさい)
意味知識や技能が未熟で大した才能がないということ
類義語浅学短才、寡聞浅学など
対義語博学多才など
英語訳Shallow knowledge and lack of ability(狭い知識と能力の欠如)

「浅学非才」の意味をスッキリ理解!

浅学非才(せんがくひさい):知識や技能が未熟で大した才能がないということ

「浅学非才」の意味を詳しく

浅学非才は、知識などが未熟であり、才能が劣っているということを表す四字熟語です。

 

もともと「浅学非才」は「浅学菲才」と表記されていました。「菲」が常用漢字ではないために「浅学非才」と表記するようになったのです。

「菲」という漢字は「うすい」や「粗末である」という意味を持ちます。「非」という漢字には打ち消しの意味が含まれますが、「菲」にはその意味はありません。

非凡と混同して、「浅学非才」の「非才」を「とてつもなく優れた才能」の意味だと思ってしまう人もいるようですが、それは間違いです。

 

使用される場面はそこまで多くはなく、自分の才能を謙遜してこの言葉を使うのが一般的です。

「浅学非才」の使い方

  1. 浅学非才の身ではあるが、推薦されたからには役割を全うしたいと思う。
  2. 私なんて浅学非才であって、天才だというのはあなたの買いかぶりです。

①では、とある役割に自分がもっともふさわしいとは思わない、身に余ることだというニュアンスで浅学非才が使用されています。「自信はないが」という予防線が言外に含まれていることもあります。

②は、相手から褒められたときの言葉になります。あまりに大げさに褒められたときなどに使うことのできる表現です。

どちらの例文も、自分自身のことについて謙遜を表す意味で浅学非才が使われています。

「浅学非才」の類義語

浅学非才には以下のような類義語があります。

  • 浅学短才
  • 寡聞浅学

「浅学短才」はほぼ浅学非才と意味が変わりません。

「寡聞浅学」は「浅学寡聞」と使われることもあり、才能ではなく見聞が乏しいという点で少しだけ浅学非才とニュアンスが異なります。

「浅学非才」の対義語

浅学非才には以下のような対義語があります。

  • 博学多才:広く多くの知識を持ち、たくさんの才能があるということ
  • 碩学:学問を広く深くおさめていること

「博」という漢字には、「博識」などという言葉にも使用されるように「豊かな知識を持っている」という意味があります。また、「多」という漢字は「少ない」という意味のある「菲」に対して反対の意味を持ちます。

そのため、構造から見ても浅学非才と対照的な言葉となります。

「浅学非才」の英語訳

浅学非才を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Shallow knowledge and lack of ability
    (狭い知識と能力の欠如)

「浅学非才」を単体で表現するのであれば、”Shallow knowledge and lack of ability”となります。

「浅学非才を顧みず」という意味で”in spite of my lack of knowledge and ability”などと表現されることもあります。

誰かに褒められた場面においては、謙遜するよりも “It is a great honor for me(身に余る光栄だ)” などという表現を使って「光栄である」というニュアンスを伝えることが英語では一般的です。

まとめ

以上、この記事では「浅学非才」について解説しました。

読み方浅学非才(せんがくひさい)
意味知識や技能が未熟で大した才能がないということ
類義語浅学短才、寡聞浅学など
対義語博学多才など
英語訳Shallow knowledge and lack of ability(狭い知識と能力の欠如)

謙遜して使う言葉ではありますが、浅学非才は使いすぎるとかえって相手に悪い印象を与える言葉でもあります。誰かに褒められたら「浅学非才である」と強調しすぎず、素直に感謝してみるのもいいかもしれません。