「碩学(せきがく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「碩学(せきがく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・四字熟語についてわかりやすく解説します。

「碩学」の意味をスッキリ理解!

碩学(せきがく):修めた学問の広く深いこと、またその人

「碩学」の意味を詳しく

「碩学」は「修めた学問の広く深いこと」「広く深く学問を修めた人」を指します。

「碩学」の「碩」という漢字は「大きくて優れている」という意味です。目にする機会が少ない漢字ですが、以下のような熟語に使われています。

  • 碩才(せきさい):すぐれた才能があること、博学にして多才であること
  • 碩儒(せきじゅ):深い学問を身につけた学者
  • 碩徳(せきとく):徳の高い人
  • 碩老(せきろう):徳の高い老人
総じて尊敬の念をこめた意味合いを持つことがわかります。

 

「碩学」はベテランの教授や実績のある研究者に対して使うことができます。特に、専門とは異なる分野で結果を残した人に対して使います。

なお、「碩学」の一語でそのような人を表すため、「碩学家」や「碩学者」といった使い方は誤用です。

「碩学」の使い方

  1. その教授は化学だけではなく、物理学や医学にも多くの論文を投稿し、碩学の名を欲しいままにした。
  2. 碩学を身に着けたいという理由で、再び大学に入学するか考えている。
  3. イングランド王であるヘンリー1世は碩学王と呼ばれる。
  4. 碩学と呼ばれるようになって久しいが、私などは未だに学問の道半ばにいる。

上記の例文のように、「碩学」は学問に関連する場面で使われることが多いでしょう。

 

①の「碩学」は「広く深く学問を修めた人」を表します。ひとつの分野だけでなく、複数の分野で活躍した人が「碩学」と呼ばれます。

②は「修めた学問の広く深いこと」という意味で「碩学」を使用しています。例文では大学でほかの分野について学ぶことで修めた学問を広げようとしています。

③の「碩学」は「広く深く学問を修めた人」という意味で使われています。本来、「碩学」の後ろに人を表す語はつけませんが、「碩学王」はヘンリー1世の呼称として例外的に用いられます。ヘンリー1世は、知識人で用意周到な人柄であることから「碩学王」と呼ばれます。

④は「広く深く学問を修めた人」という意味で「碩学」を使用しています。

「碩学」の類義語

「碩学」には以下のような類義語があります。

  • 博学:幅広い分野にわたり、豊富な知識を持っている
  • 有識:学問や知識、教養を備え、見識が高いこと
  • 顕学:世に名が高く勢力のある学問・学派のこと、有名な学者のこと
    「顕学」には「広い学問を修めた」というニュアンスはありません。
  • 篤学:熱心に学問に励むこと、またその人

「碩学」の対義語

「碩学」には以下のような対義語があります。

  • 浅学:学問・知識を十分には身につけていないこと、そういう人

「浅学」はへりくだった表現として自分のことを指して使う場合もあります。

「碩学」を含む四字熟語

「碩学」を含む四字熟語には以下のようなものがあります。

  • 碩学大儒(せきがくたいじゅ):広い学識を持つ優れた学者のこと、 学問でその奥義をきわめた大学者
    「大儒」とは優れた儒学者を表しており、「碩学大儒」で意味が強調されています。
  • 五山碩学(ござんせきがく):江戸時代に京都五山のうち、天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺の学問に優れた僧の中から選ばれて手当を受けた人

まとめ

以上、この記事では「碩学」について解説しました。

読み方碩学(せきがく)
意味修めた学問の広く深いこと、またその人
類義語博学、有識、顕学など
対義語浅学
四字熟語碩学大儒、五山碩学

「碩学」は単に有名な学者、優れた学者を表すのではなく、学問を広く修めた人に対して使われる言葉です。

広い学問を修めるには自ら主体的に学ぶ必要があります。「碩学」と呼ばれることを目標に、他の分野の勉強をするのもよいでしょう。