「弱り目に祟り目」の意味とは?英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「弱り目に祟(たた)り目」です。

言葉の意味、使い方、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「弱り目に祟り目」をざっくり言うと……

読み方弱り目に祟(たた)り目
意味不運な状況でさらに不運が重なること
類義語踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂、痛む上に塩を塗るなど
対義語盆と正月が一緒に来たよう、願ったり叶ったり、渡りに船など
英語訳Misfortunes seldom come singly.(災いは一人では来ない。)

「弱り目に祟り目」の意味をスッキリ理解!

弱り目に祟(たた)り目:不運な状況でさらに不運が重なること

「弱り目に祟り目」の意味を詳しく

「弱り目に祟り目」は、不運な状況でさらに不運が重なるという意味のことわざです。不幸な出来事が何度も続く場合に使用します。

この場合の「目」は、「遭う」という意味です。つまり、「弱り目」とは心身が弱る目に遭うということです。

 

また、古くから日本では、人が良くない行いをした時に神様や仏様によって天罰が下ると考えられていました。神様や仏様によって天罰が下り、人間にその力が及ぶ時、その力を「祟り」と言います。

つまり、「祟り目」とは神様や仏様が起こす災いに遭うことです。

「弱り目に祟り目」の使い方

  1. 弱り目に祟り目というけれど、不幸が連続していて参ったよ。
  2. 昨日財布を無くして落ち込んでいたら、今日は携帯を無くした。弱り目に祟り目だ。

「弱り目に祟り目」の類義語

「弱り目に祟り目」には以下のような類義語があります。

  • 踏(ふ)んだり蹴(け)ったり:重ねてひどい目に遭うこと
  • 泣きっ面(つら)に蜂(はち):不運や不幸が連続すること
  • 痛む上に塩を塗る:悪いことにさらに災難が重なること
  • 傷口に塩を塗る:悪いことにさらに悪いことが重なること
  • 損して恥かく:重ねて散々な目に遭うこと

「弱り目に祟り目」の対義語

「弱り目に祟り目」には以下のような対義語があります。

  • 盆と正月が一緒に来たよう:嬉しいことや楽しいことが重なること
  • 願ったり叶ったり:何事も願えば叶い、思い通りになるという意味
  • 渡りに船:困っているときに人や環境に恵まれること
  • 流れに棹(さお)さす:好都合なことが起こり、順調に進むこと

「弱り目に祟り目」の英語訳

「弱り目に祟り目」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Misfortunes seldom come singly.
    (災いは一人では来ない。)
  • It is a good ill that comes alone.
    (単独で来る不幸は、良い不幸である。)

まとめ

以上、この記事では「弱り目に祟り目」について解説しました。

読み方弱り目に祟(たた)り目
意味不運な状況でさらに不運が重なること
類義語踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂、痛む上に塩を塗るなど
対義語盆と正月が一緒に来たよう、願ったり叶ったり、渡りに船など
英語訳Misfortunes seldom come singly.(災いは一人では来ない。)

仏教の教えでは「弱り目に祟り目」という状況になるのは、日頃の行いが影響しているとされています。

神様や仏様が天から見ていると思って行動してみるのも大切かもしれません。