「備えあれば憂いなし」の意味とは?英語や類語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)」です。

非常に有名な故事成語ですね。

日常生活でもよく使われる言葉なので、故事成語だとは思ってなかったという人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、「備えあれば憂いなし」の意味や使い方、由来、類義語、対義語、英語訳などについてわかりやすく解説します。

☆「備えあれば憂いなし」をざっくり言うと……

読み方備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)
意味普段から用意をしておけば、いざというときに心配ないという意味
由来古代中国の書物である『春秋左氏伝』の表現から
類義語転ばぬ先の杖、石橋を叩いて渡る、浅い川も深く渡れ、など
対義語一か八か、危ない橋を渡る、当たって砕けろ、など
英語訳it’s good to have a shelter against every storm(備えあれば憂いなし)

「備えあれば憂いなし」の意味をスッキリ理解!

備えあれば憂いなし:普段から用意をしておけば、いざというときに心配ないという意味

「備えあれば憂いなし」の意味を詳しく

「備えあれば憂いなし」とは、準備が整っていれば、どんなことが起きて案ずることはない(心配することはない)という意味です。

そのため、日頃からの用意が大切であるという教訓に使われることも多いです。

また、「うれい」という漢字は、「憂い」と書いても「患い」と書いても問題ありません。

「患い」「憂い」は「不安」「心配こと」などの意味です。

「備えあれば憂いなし」の使い方

  1. 備えあれば憂いなしと、防災グッズを常備する家庭が増えたようだ。
  2. 備えあれば憂いなしをモットーに、バックアップはこまめにとっておこう。
  3. 備えあれば憂いなしというから、折りたたみ傘を持っていく。

「備えあれば憂いなし」の由来

「備えあれば憂いなし」の出典は、古代中国の書物である『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』です。

この中の、殷の国の宰相(さいしょう)の言葉がもとになっています。宰相とは、中国の王朝で王を補佐する役職のことです。

その宰相の「これ事を事とする乃ち其れ備え有り、備えあれば患い無し」というセリフからできた故事成語です。

「備えあれば憂いなし」の類義語

  • 転ばぬ先の杖:あらかじめ十分な準備をしておくという意味
  • 石橋を叩いて渡る:用心深すぎるほど用心するという意味
  • 浅い川も深く渡れ:たいしたことないと油断せずに用心しろという意味

日本語には、このような「深く用心しなさい」という意味のことわざや故事成語が非常に多いです。

控えめで、用心深い国民性が出ているのかもしれませんね。

これを機に、他のたくさんの類義語も覚えるといいでしょう。

「備えあれば憂いなし」の対義語

「備えあれば憂いなし」には以下のような対義語があります。

  • 一か八か:危険な手段をあえてとることの例え
  • 危ない橋を渡る:運に身を任せてやってみるという意味
  • 当たって砕けよ:成功する保証はないがとりあえずやるという意味

「備えあれば憂いなし」の英語訳

「備えあれば憂いなし」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • if you are prepablack you don’t have to worry (準備していれば、心配する必要はない)
  • it’s good to have a shelter against every storm(嵐に対抗するには避難所があると良い)

英語にも「備えあれば憂いなし」という慣用句的な言い方は複数あるようです。

まとめ

以上、この記事では「備えあれば憂いなし」について解説しました。

読み方備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)
意味普段から用意をしておけば、いざというときに心配ないという意味
由来古代中国の書物である『春秋左氏伝』の表現から
類義語転ばぬ先の杖、石橋を叩いて渡る、浅い川も深く渡れ、など
対義語一か八か、危ない橋を渡る、当たって砕けろ、など
英語訳it’s good to have a shelter against every storm(備えあれば憂いなし)

非常に有名な故事成語なので、普段の会話の中に登場することも多いと思います。

使い方をマスターしておきましょう!