「趨勢(すうせい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「趨勢(すうせい)」です。

以下では、「趨勢」の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「趨勢」の意味をスッキリ理解!

趨勢(すうせい):物事の成り行き

「趨勢」の意味を詳しく

「趨勢」は、物事や社会の成り行きや流れのことを指します。

一つ一つの漢字に分解して、意味を考えてみましょう。「趨」という漢字には、「小走りに行く」「ある方向に向かっていく」という意味があります。また、「勢」という字には一般的な「いきおい」以外にも、「成り行き、様子」という意味を持っています。

たとえば、「勢」を用いた「情勢」という言葉は、物事が変化していく様子・なりゆきを意味します。

 

そして、この2つの漢字を組み合わせて作られた、物事がどの方向に向かっていくのかという成り行きを表す単語が「趨勢」というわけです。

また、話し言葉よりも、書き言葉で比較的多く見られる単語です。「趨」の字が少し難しいので、読み間違えないように注意しましょう。

「趨勢」の使い方

  1. 社会の趨勢に合わせて、子供を持つ女性が働きやすい制度を整えなければならない。
  2. 第二次世界大戦以降、世界の趨勢はグローバル化の一途をたどった。
  3. この戦いの趨勢は絶望的だ。なんとかして挽回しなければいけない。

①では、現代の社会に合わせて、女性が働きやすいように制度を変えていかなければならないと述べられています。「社会の趨勢」というように使われることはとても多いです。「社会の流れ」と読み替えると、意味がわかりやすいでしょう。

②では、世界がグローバル化してきたことが述べられています。「趨勢」は、「グローバル化」のような、比較的固いイメージのある事柄と一緒に使われることが多い単語です。

③では、この戦いで自分たちが負けてしまいそうだと述べられています。「趨勢が絶望的である」ということは、成り行きが悪く、戦いが不利であるという状況を指します。

「趨勢」の類義語

趨勢には以下のような類義語があります。

  • 趨向:物事がある方向に向かうこと、またその方向
  • 動向:個人や社会が動いていく方向
  • 潮流:時代の流れ
  • 形勢 : 物事のその時々の様子
  • 時流 : その時代の傾向
  • 大局 : 物事の全体のありさまや成り行き

「趨勢」にはさまざまな類義語がありますが、少しずつ意味が異なっています。

「趨向」は物事の向かう方向だけでなく、物事が動くということ自体も指します。また「動向」は、物事や社会だけでなく、個人に対しても使うことができます。「潮流」は、主に時代の流れを表すことに特化した言葉です。

混同されがちですが、正しく使い分けられると良いですね。

「趨勢」の英語訳

趨勢を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • trend
    (傾向、趨勢)
  • current,tide
    (傾向、風潮)

「趨勢」には他にもさまざまな英語訳が存在していますが、ここでは代表的なものを挙げました。

これらを使った例文は以下の通りです。

  •  The trend of public opinion is against long working hours. (世論の趨勢は長時間労働に反対だ。)
  • It is easy to swim with the current(tide). (風潮に従うのは簡単なことである。)

まとめ

以上、この記事では「趨勢」について解説しました。

読み方すうせい
意味物事の成り行き
類義語趨向、動向、潮流
英語訳trend,current,tide

「趨勢」の意味や使い方をしっかり理解していただけたでしょうか?

主に書き言葉で見かける固い言葉ですが、意味や使い方は決して難しくありません。むしろ、比較的使いやすい言葉です。

ぜひ積極的に使ってみてください。