今回ご紹介する言葉は、熟語の「早計(そうけい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。
「早計」の意味をスッキリ理解!
早計(そうけい):早まった考えや判断をすること
「早計」の意味を詳しく
早計とは、早まった考えや判断をすることを意味します。具体的には、十分に考えないで行動にうつしたり、軽はずみな言動をしたりすることです。
一般的には、ネガティブな意味合いで使われます。
「早計」の使い方
- この経済政策は早計である。
- 見直しをせず解答用紙を提出してしまったのは、いささか早計だった。
- 彼の行動は早計に失する。
❷で使われている「いささか」は、「少し」という意味です。つまり、「いささか早計」とは「少し早まった考えや判断」という意味をもちます。
❸の「早計に失する」という表現は、「あまりにも早計な判断や言動によって、調子を失うこと」を意味します。「早計」という意味を強調する際に使われます。
「早計」の類義語
早計には以下のような類義語があります。
- 性急(せいきゅう):気が短くせっかちなこと、物事の進みかたが急であること
- 浅慮(せんりょ):考えの浅いこと
- 愚計(ぐけい):愚かな計画
「愚計」は、自分の計画をへりくだって言う時に使われます。
「早計」の対義語
早計には以下のような対義語があります。
- 熟慮(じゅくりょ):じっくり考えること
- 熟考(じゅっこう): じっくりとよく考えること
- 熟案(じゅくあん):よくよく思案すること
- 勘考(かんこう):よく考えること
- 検討(けんとう):物事をいろいろの面からよく調べ、それでいいかどうか考えること
- 思慮(しりょ):物事に注意深く考えをめぐらし、判断すること
- 顧慮(こりょ):ある事をしっかり考えに入れて、心をくばること
上に挙げた類義語に共通するのは、「よく考える」ということです。このため、「早計」の対義語であるといえます。
「思慮」が「考えて、判断すること」という意味をもつのに対し、「顧慮」は「考えて、心をくばること」という意味があります。
「早計」の英語訳
早計を英語に訳すと、次のような表現になります。
- premature
(早すぎる、早まった、早計の) - rash
(行動や決断などが早まった、軽はずみな) - overhasty
(早計な)
上に挙げた英語訳は、すべて形容詞です。
まとめ
以上、この記事では「早計」について解説しました。
読み方 | 早計(そうけい) |
---|---|
意味 | 早まった考えや判断をすること |
類義語 | 性急、浅慮、愚計 |
対義語 | 熟慮、熟考、熟案など |
英語訳 | premature(早すぎる、早まった、早計の), rash(行動や決断などが早まった、軽はずみな) |
「早計な行動」をしないように注意して生きたいものですね。