「小生(しょうせい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「小生(しょうせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「小生」の意味をスッキリ理解!

小生(しょうせい):男性が自分をへりくだって言うときの一人称

「小生」の意味を詳しく

「小生」とは、男性が自分をへりくだって言うときの一人称です。同格、もしくは目下の相手に使います。主に手紙などの書面上で使うことが多いです。

目上の人に対して使えなかったり、目下の人にへりくだるのは不自然に見えたりすることから、最近はあまり使われていません。代わりに「」がビジネスの場でも使われています。

また、文学作品で多く使われていることから、プライベートで使うと堅苦しい印象や、文学青年を気取っているような印象を与えます。

会社によっては「私」をビジネスで使うのはふさわしくないと考え、「小生」を使う慣習が残っているところもありますが、ほとんどの場合は「私」で問題ありません。

ビジネスの場で「私」を使う際は、「わたくし」と発語すると丁寧な印象を与えます。「わたし」だと少し気さくすぎると感じた際は、試してみてください。

 

使用する際の注意点は2つあります。

  1. 同格もしくは目下の相手に対して使う一人称
  2. 女性は使えない

したがって、先輩や上司、顧客などに使うと失礼にあたってしまいます

また、女性に「小生」に対応する一人称はありません。「」を使います。

「小生」の使い方

  1. 小生は12時半に到着いたします。
  2. 何か不明な点が御座いましたら、小生までご連絡をお願いいたします。
  3. 小生、貴殿(きでん)との逢瀬(おうせ)を心待ちにしておりました。

上記のように、「小生」を使う場合は、文章全体をかしこまった表現にすると自然です。ただし、小生は同期や目下の人に使う言葉でもあるので、相手との関係性次第では、少し砕けた文体になっても構いません。

古くからあるような、文学的だと感じる言葉を使うと、「小生」という一人称が浮きにくくなります。

 

①と②の例文は、ビジネスメールなどで使われる文です。いずれも「私」と置き換えることができます。

③の例文は、これから会う、もしくは今会っている最中の相手に対して、会えることの喜びを表す文です。二人称も「あなた」から「貴殿」になり、全体的に文学的な雰囲気が漂っています。

「小生」の類義語

小生には以下のような類義語があります。

誰でも使える
  • :最もオーソドックスな一人称。謙譲語ではありませんが、基本的にはこれで問題ありません。
  • 下名(かめい):相手の立場や自分の性別を問わず使える、へりくだった一人称。かなり堅苦しい言葉であるため、「小生」同様、現在はあまり使われておりません。
一部の職業の人が使える
  • 小職(しょうしょく)、本官(ほんかん):国家公務員が使う、へりくだった一人称。相手の立場や性別を問わず使えます。
  • 本職(ほんしょく):国家公務員が使う、へりくだった一人称。相手の立場や性別を問わず使えます。公務員以外の専門職でも使うこともあります。
  • 当職(とうしょく):弁護士が使う、へりくだった一人称。相手の立場や性別を問わず使えます。

このように、自分の職業によって使える一人称が変わります。

 

また、以下の2つはよく類義語として挙げられる単語ですが、使用する際は注意が必要です。

  • 弊職(へいしょく):自分の職をへりくだる一人称として使われることがあります。ただし、造語のため、自分が使う際は注意が必要です。
  • 当方(とうほう):一人称ではなく、自分の属している組織を指す言葉です。「自分の会社の誰かしらが対応するけれど、対応者が確定していないとき」などに使います。

「小生」の英語訳

小生を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • I
    (私)

英語には自分をへりくだる一人称がないため、Iを使いましょう。

まとめ

以上、この記事では「小生」について解説しました。

読み方小生(しょうせい)
意味
類義語私、下名、小職など
英語訳I(私)

今ではあまり使われていない言葉であり、また使うときに注意することも多い言葉です。使う際は相手に悪印象を与えないよう、慎重に使いましょう。