ことわざ「論語読みの論語知らず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「論語(ろんご)読みの論語知らず」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「論語読みの論語知らず」の意味をスッキリ理解!

論語(ろんご)読みの論語知らず:本に書いてある理論・理屈を知っているだけで、実際の社会生活における行動に伴わないこと

「論語読みの論語知らず」の意味を詳しく


「論語読みの論語知らず」は、本に書いてある理論・理屈を知っているだけで、実際の社会生活における行動に伴わないことを意味することわざです。表面的な理解だけで、物事の本質が分かっていないことを表します。

「論語」とは、古代中国の思想書です。学者・思想家であった孔子の教えがまとめられています。儒教(※1)の代表的な文献です。

「論語読みの論語知らず」は、「論語」を読んでいても、その内容や精神は身についていないという状況を表しています。

 

同じ意味で、「論語読みの論語読まず」と表記することもあります。

また、「論語読みの論語知らず」から派生した、「マルクス読みのマルクス知らず」という表現があります。これは、マルクス(※2)の著作は読んでいるが、マルクス思想の本質を理解していないという意味です。

  • 儒教(※1):孔子が説いた道徳・教義が元となってできた思想
  • マルクス(※2):資本主義社会から社会主義社会への移行は必然であると主張したドイツ出身の哲学者
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「論語読みの論語知らず」の使い方

  • あの先生は、生徒に道徳を説くくせに、裏で女子生徒と付き合っている。論語読みの論語知らずを体現したような人だ。
  • 彼は誰よりも知識を持っているが、行動が伴っていない。論語読みの論語知らずなせいで、いまいち言葉に説得力が感じられない。
  • 彼は自己啓発本を月に10冊も読んでいる。しかし、一向に言動が変わる様子はない。まさに論語読みの論語知らずだ。

「論語読みの論語知らず」の由来

「論語読みの論語知らず」の由来は、朱子(しゅし)の著書『論語序説』です。原文の直接の元となった部分は、以下の通りです。

程子曰。讀論語。有讀了全然無事者。

これを書き下し文に直すと、以下のようになります。

程子(ていし)の曰(いわ)く、論語を読みて、読了(どくりょう)して全然事(こと)無き者有り。

この記述が由来となり、ことわざ「論語読みの論語知らず」が生まれました。

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「論語読みの論語知らず」の類義語

「論語読みの論語知らず」には以下のような類義語があります。

  • 坊主の不信心(ふしんじん):他の人には立派なことを言いながら、自分は行動がともなっていないこと
  • 学者の不身持(ふみも)ち:「坊主の不信心」と同義
  • 医者の不養生:「坊主の不信心」と同義

「論語読みの論語知らず」の対義語

「論語読みの論語知らず」には以下のような対義語があります。

  • 知行合一(ちこうごういつ):知ることと行動することは、分けることができないということ
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「論語読みの論語知らず」の英語訳

「論語読みの論語知らず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • A mere scholar, a mere ass.
    (ただの学者はただのロバ。)
  • Astrology is true but where is the astologer?
    (占星術は真理だ。しかし、占星術師はどこにいるのか?)
  • He is a learned fool.
    (彼は知識ばかりある、バカだ。)

「占星術」は、簡単に言うと星占いです。天文現象を元に、人間の運や社会の未来を占う術です。

まとめ

以上、この記事では「論語読みの論語知らず」について解説しました。

読み方 論語(ろんご)読みの論語知らず
意味 本に書いてある理論・理屈を知っているだけで、実際の社会生活における行動に伴わないこと
由来 朱子の著書『論語序説』の記述から
類義語 坊主の不信心、学者の不身持ち、医者の不養生など
対義語 知行合一
英語訳 A mere scholar, a mere ass.(ただの学者はただのロバ。)

真面目な人ほど、しっかりと知識を蓄えてから行動しようと考えるでしょう。もちろんそれは悪いことではありませんし、知識が将来的に役立つ場面は多々あります。

しかし、「論語読みの論語知らず」になってしまう可能性もあります。ときには思いきりよく行動することも、重要ということを覚えておきましょう。

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