ことわざ「お前百までわしゃ九十九まで」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「お前百までわしゃ九十九まで(おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「お前百までわしゃ九十九まで」の意味をスッキリ理解!

お前百までわしゃ九十九まで(おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで):夫婦がともに仲良く長生きすること。

「お前百までわしゃ九十九まで」の意味を詳しく

「お前百までわしゃ九十九まで」は、「夫婦がともに仲良く長生きすること」を意味することわざです。特に、そういった様子を表す際や、そうなりたいと願う時に用いられます。

このことわざは、妻の目線からの言葉だと言われています。したがって、「お前」が夫を指し、「わし」が妻を指していることになります。

妻の方が一歳年下である理由としては、二つの説が挙げられています。ひとつは夫に先立たれるのは寂しいからというもの、もうひとつは年下の夫と共に最期を迎えたいからというものです。

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「お前百までわしゃ九十九まで」の使い方

  1. 祖父母はまさにお前百までわしゃ九十九までといった感じで、私の憧れだ。
  2. お前百までわしゃ九十九までと言っていたのに、私をおいて逝ってしまうなんて信じられない。
  3. お前百までわしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで、一緒にいよう。

❸の例文のように、「お前百までわしゃ九十九まで」に「共に白髪の生えるまで」が続けられることもあります。

「お前百までわしゃ九十九まで」の由来

「お前百までわしゃ九十九まで」は、世阿弥(ぜあみ)の作品である能『高砂(たかさご)』の台詞の中に登場します。

『高砂』は、夫婦愛と長寿をテーマにした能ですが、その中でおじいさんが「お前百までわしゃ九十九まで(九十熊手のしゃれ)共に白髪が生えるまで長生きしよう」という内容でおばあさんに語りかけるシーンがあります。

これは、ことわざの「お前百までわしゃ九十九まで」とは逆で、夫から妻への言葉となっています。この理由は明らかになっていませんが、どちらの場合も「夫婦がともに仲良く長生きすること」を意味する部分では共通しています。

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「お前百までわしゃ九十九まで」の類義語

お前百までわしゃ九十九までには以下のような類義語があります。

  • 鴛鴦の契り(えんおうのちぎり):おしどりのように仲睦まじい夫婦の例え。
  • 偕老同穴の契り(かいろうどうけつのちぎり):ともに老い、同じ墓に入る夫婦の固い契り。
  • 琴瑟相和す(きんしつあいわす):琴と瑟(しつ)の音色の相性のように、非常に良い夫婦仲。
  • 比翼の鳥(ひよくのとり):二羽が一体となって飛ぶ伝説の鳥のように、仲がよい夫婦。
  • 連理の枝(れんりのえだ):二つの枝が連なっているように、非常に深い夫婦仲。
  • 水魚の交わり(すいぎょのまじわり):水と魚のような、切っても切れない親密な関係。

「水魚の交わり」は、夫婦に限った間柄だけではなく、友人関係などにも使うことができます。

「お前百までわしゃ九十九まで」の英語訳

お前百までわしゃ九十九までを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Till death do us part
    (死が二人を分かつまで)
  • Both husband and wife will live long.
    (夫も妻も長生きする)
  • Living faithfully together till death.
    (偕老同穴を契る)

“Till Death Do Us Part” は、結婚式の誓いの言葉の一部です。

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まとめ

以上、この記事では「お前百までわしゃ九十九まで」について解説しました。

読み方 お前百までわしゃ九十九まで(おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで)
意味 夫婦がともに仲良く長生きすること。
由来 世阿弥の能『高砂』から
類義語 鴛鴦の契り、偕老同穴、琴瑟相和すなど
英語訳 Till death do us part(死が二人を分かつまで)など

類義語の項目で紹介したように、仲むつまじい夫婦の様子を例える言葉は数多く存在します。中でも「お前百までわしゃ九十九まで」は意味がわかりやすいものなので、ぜひ覚えておきましょう。

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