「無念(むねん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「無念(むねん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「無念」の意味をスッキリ理解!

無念(むねん):悔しいこと、心に何もないこと

「無念」の意味を詳しく

「無念」には、2つの意味があります。

  1. 悔しいこと
  2. 心に何もない状態

「無念」と言い表す場合の悔しさは、「目的を達成できずに悔しい」というニュアンスを含みます。

また、仏教用語として使う場合は、②の「心に何もない状態」の意味を表します。迷いなどがなく、何事も思わないことを言います。詳しくは語源の項目で解説しています。

「ぶねん」と読む場合

「無念」は一般的に「むねん」と読みますが、「ぶねん」と読む場合もあります。

この場合、注意や考えが足りないこと、不注意なさまを意味します。また、「不念」と書き換えられます。

読み方によって意味が異なるため、注意しましょう。

「無念」の使い方

  1. 必死に努力してきたのに、試合では無念な結果に終わった。
  2. 道半ばで、事業を畳むことはさぞ無念だろう。
  3. 長年のライバルを倒して、無念を晴らしたい。

すべての例文に「思いを遂げられず悔しい」という意味が共通しています。

また、「無念」には以下のような決まった言い回しがあるため覚えておきましょう。

  • 無念を晴らす
  • 無念極まりない
  • 無念でならない
  • 無念に思う

「無念」に「悔しく思う」という意味があるため、「無念に思う」は「思う」という意味が重複しています。広く使われている言い回しですが、厳密には間違った表現です。

「無念」の語源

「無念」はもともと仏教用語で、「悟りの境地に至り、何事も思わないこと」を表す言葉でした。「やり遂げたため何も思わない」「雑念や妄念がない」状態を表しており、現在とは真逆の意味として使われていました。

現在のような「悔しい」という意味が生まれた経緯には諸説ありますが、「残念無念」という四字熟語から派生したのではないかと考えられています。

仏教用語には、「無念」の他にも広く浸透している言葉があります。

  • 意識:心が知覚している状態
  • 安心:心が落ち着き、気がかりがないこと
  • 行脚:僧侶などが修行のために諸国をめぐること
  • 他力本願:人任せなこと
  • 縁起:物事の起こり
  • 知恵:物事の筋道がわかり、うまく処理して行ける能力
  • 観念:ある物事に抱く意識

以上のような言葉は、日常会話でもよく使用するため仏教用語として意識する機会は少ないかもしれません。仏教用語には、戒めや教訓などを感じさせるものが多く、この機会に覚えておくといいでしょう。

「無念」の類義語

「無念」には以下のような類義語があります。

  • 残念:心残りがあること
  • 悔しい:腹立たしい気持ち
「残念」と「無念」はよく混同される言葉です。両方とも「悔しいこと」を意味しますが、「悔しさ」の度合は「残念」よりも「無念」の方が大きいという特徴があります。そのため、悔しいという気持ちが大きい場合は「無念」、小さい場合は「残念」と使い分けましょう。

また、四字熟語の「残念無念」とは、「非常に残念であり心残りがあること」を表す言葉です。似た意味の言葉を重複させることによって、「悔しい」という意味を強調しています。

「無念」の英語訳

「無念」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • regret
    (後悔する、無念である)
  • revenge
    (リベンジする、復讐する)

単に「悔しい」を表す場合には、 “regret” を使いましょう。一方で、「無念を晴らす」を表した場合には、 “revenge” を用いて “revenge oneself” と表現しましょう。

まとめ

以上、この記事では「無念」について解説しました。

読み方無念(むねん)
意味悔しいこと、心に何もないこと
語源仏教用語の「無念」から
類義語残念、悔しい
英語訳regret(後悔する、無念である)、revenge(リベンジする、復讐する)

「無念」は日常会話でもよく使用する会話です。この機会に「無念」と「残念」の違いについても確認しておきましょう。