「寂寥感(せきりょうかん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「寂寥感」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「寂寥感」の意味をスッキリ理解!

寂寥感(せきりょうかん):心が満ち足りず、もの寂しい気持ち・ひっそりと静まり返って寂しい情景

「寂寥感」の意味を詳しく

「寂寥感」の意味は、「心が満ち足りず、もの寂しい気持ち・ひっそりと静まり返って寂しい情景」です。

人の気持ちと、景色や情景の両方を表す言葉です。それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「心が満ち足りず、もの寂しい気持ち」という意味

「寂寥感」には、「心が満ち足りず、もの寂しい気持ち」という意味があります。以下のような気持ち、感情を含む言葉です。

  • 寂しさ:本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされないこと
  • 侘しさ(わびしさ):心細くて満たされていないこと
  • 孤独感:一人ぼっちだと感じること

「ひっそりと静まり返って寂しい情景」という意味

「寂寥感」は、気持ちだけでなく、情景や景色を表すこともあります。

「人の気配がなく、ひっそりと静まり返って寂しい情景」という意味です。生き物の気配や動きが見えない景色を表します。

たとえば、人気のない山奥や深い谷のようす、静かに雨がぽつぽつと降る長い夜などの風景を情緒的に表現するときに使われます。

「寂寥感」の使い方

  1. 大切な人を失い、寂寥感に苛まれた。
  2. 十年たった今でも、夜には寂寥感に襲われる。
  3. 人影がなく、寂寥感がある風景だね。
  4. 寂寥感に捉われたくなくて、必死に働いた。
  5. 楽しみにしていたドラマが終わり、寂寥感が広がった。

上の例文のように「寂寥感に苛まれる」「寂寥感に襲われる」などの使い方をします。

また、「寂寥感を感じる」という表現は間違いです。「寂寥感」の言葉自体に「感じる」という意味が含まれているからです。

「寂寥感」の語源

「寂寥感」の漢字には以下のような意味があります。

  • :まったく音がしないさま・静まりかえっているさま
  • :空虚でもの寂しいようす・ガランとしていて広いようす
  • :ものごとのようす・心が動くこと

「静まりかえって寂しいようす」「空虚で寂しく感じる心」という意味の漢字です。

「寂」という漢字は、「屋根の下で、死者の霊を慰めるための豆を右手で持っているようす」からできたと言われています。「同居人が死に、静まり返った家の中」と「人が死に、悲しく感じる気持ち」を表すのです。

「寂寥感」の類義語

「寂寥感」には以下のような類義語があります。

  • 物寂しい:何となくさびしいこと
  • 空虚感:心にぽっかり穴が空いたような、虚しくて空っぽな感じの心
  • 欠落感:あるべきものがない時に感じる空しさ
  • 喪失感:大事にしてきたものごとが失われてしまったという、悲痛な感覚や心境
  • 虚無感:すべてが空しく感じること、何事にも意味や価値が感じられないような感覚
  • 空白感:心を占めるものが何もなく、空しい感じ

「寂寥感」の対義語

「寂寥感」には以下のような対義語があります。

  • 充実感:心が満たされている
  • 安心感:心配せず、安心して見ていられるような様子や態度
  • 満足感:望みが達せられて、心が十分に満ち足りた感じになること

「寂寥感」の英語訳

「寂寥感」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • loneliness
    (孤独感)
  • sense of isolation
    (孤独感)
  • forlornness
    (ものさみしさ)

まとめ

以上、この記事では「寂寥感」について解説しました。

読み方寂寥感(せきりょうかん)
意味心が満ち足りず、もの寂しい気持ち・ひっそりと静まり返って寂しい情景
語源「静まりかえっている」「空虚で寂しく感じる」という意味の漢字
類義語物寂しい、空虚感、欠落感、喪失感、虚無感、空白感
対義語充実感、安心感、満足感
英語訳 “loneliness” (孤独感)
“sense of isolation” (孤独感)
“forlornness” (ものさみしさ)

「寂寥感」は難しい漢字が使われていますが、この機会に意味や使い方を覚えてしまいましょう。