今回ご紹介する言葉は、熟語の「虚無感(きょむかん)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
「虚無感」の意味をスッキリ理解!
「虚無感」の意味を詳しく
「虚無感(きょむかん)」は、すべてが虚しく感じて、物事の価値や意味が見いだせないことを表します。「心の大切な部分が抜け落ちてしまった」という虚しい感情を表す際に使われる熟語です。
虚無感には、多くの意味があります。「何をしても無意味に感じる状態」「孤独や不安を感じること」「自分の存在意義を見失うこと」すべてが「虚無感」にあてはまります。
仕事や恋愛などの場面で「虚無感」を感じることが多くあります。「婚約していた恋人がいたが突然振られてしまい、自分は何のために付き合っていたのかと虚しくなること」も具体的な例の1つです。
「自分の中の大切なものを見失い、ぽっかりと穴が開いた状態」のことを指します。人によって虚無感を感じるタイミングやきっかけは様々です。その中で共通しているのが自分の中にはなにも残っていないという虚しさです。
「虚無感」の使い方
- ここ最近は虚無感にとらわれた生活をしている。
- 可愛がっていた愛犬を失い虚無感に苛まれる。
- 明日提出しなければならない課題をなくしてしまい、焦りを通り越して虚無感に襲われる。
上記の3文のように「虚無感」は、熟語の後にくる表現によって意味合いが変わってきます。使用場面についても注意してみていきましょう。
「虚無感」のあとによくくる表現を3つ解説します。
虚無感にとらわれる
「虚無感にとらわれる」は、「自由な発想や想像が妨げられる様子」に対して使う表現です。この場合は、虚無感に占領されて、他の物事が考えられないといったニュアンスとして使うことができます。
虚無感に苛まれる
「虚無感に苛まれる」は、「心や体が苦しい様子」を表す時に使用されます。「むなしい感情にもがき苦しんでいる」というニュアンスになります。大切な人を失った時、愛犬を失ったときなど、どうしようもできない感情を表す時に使用されます。
虚無感に襲われる
「虚無感に襲われる」は、「予想外の出来事・予期しなかった事態」に対して使われる表現です。突然の事態に触れて虚無感に包まれる場合や想像以上の激しい虚無感を覚えた場合に使う表現です。
「虚無感」の類義語
虚無感(きょむかん)には以下のような類義語があります。
- 無気力(むきりょく):自ら取り組む意欲がないこと
- 喪失感(そうしつかん):大切なものを失い苦しい感情のこと
- 空虚感(くうきょかん):むなしい気持ち
上記の3種類とも「虚無感」と非常に似た意味をもっています。しかし、微妙にニュアンスが違うので注意が必要です。
「虚無感」の対義語
虚無感(きょむかん)には以下のような対義語があります。
- 充実(じゅうじつ):十分に備(そな)わっているいること
「虚無感」の英語訳
虚無感(きょむかん)を英語に訳すと、次のような表現になります。
- emptiness
(空虚)
例:all that remains is a sense of emptiness.(虚無感だけが残る)
まとめ
以上、この記事では「虚無感」について解説しました。
読み方 | 虚無感(きょむかん) |
---|---|
意味 | すべてが虚しく感じること |
類義語 | 無気力、喪失感、空虚感など |
対義語 | 充実など |
英語訳 | emptiness |
感情を相手に伝える際に頻繁に使用される単語です。使い方の違いなどを理解して、場面ごとに適切に表現するようにしましょう。