どっちが正解?「寂しい」と「淋しい」の違い

違いのギモン

みなさんも生きていれば、一度くらい「さびしい」という気持ちを感じることがあるのではないでしょうか。例えば、家に1人でいたり、会いたい人に会えなかったりした時に、「さびしい」と感じますよね。

ところで、「さびしい」の漢字には「寂しい」と「淋しい」の2つがあります。みなさんはこの2つの言葉の違いをご存知でしょうか。知らない人も多いと思います。

そこで、今回は「寂しい」と「淋しい」の違いについて解説していきたいと思います。

スポンサードリンク

結論:大きな違いはない

「寂しい」と「淋しい」はどちらもあるはずのものやあって欲しいものがなくて満たされないという気持ちのことを表します。

そして、2つの言葉の間に違いはほとんどありません。ただ、あえて言うならば「寂」が客観的なさびしさを表しているのに対して、「淋」は主観的なさびしさを表しています。

「寂しい」をもっと詳しく

「寂しい」とは、あるはずのものやあって欲しいものがなくて満たされないという気持ちのことを表しています。

そして、特にその中でも客観的に感じ取れるさびしさのことを表しています。つまり、この言葉はモノや状況が静かで心細い様子を表しているのです。

例えば、「寂しい町だ」と言った場合には、人気(ひとけ)や活気が少なく、物静かである様子のことを意味しています。

また、「寂しい」が表しているさびしさは涙を流すほどではないものです。上の例でも、町が寂しいだけで泣いてしまったりはしないですよね。

 

ちなみに、寂しいという言葉の「寂」という漢字は常用漢字であるため、公的な文章や新聞、教科書などにも用いることができます。

そして、「寂」はウ冠と叔に分けることができますが、このうちウ冠は家のことを表しています。また、叔は人が細く小さくなっているさまを表しています。

つまり、「寂」という漢字は家の中で人が細く小さくなっているさまを表しているのです。

スポンサードリンク

「淋しい」をもっと詳しく

「淋しい」も「寂しい」と同じように、あるはずのものやあって欲しいものがなくて満たされないという気持ちのことを表現した言葉ですが、その中でも特に主観的で情緒的なさびしさのことを表しています。

そして、「寂しい」と比べると悲しくて、泣けてくるような気持ちという側面が強いです。

 

そんな「淋しい」に使われている「淋」という漢字は常用漢字ではないため、公文書などでは用いることができません。しかし、「淋しい」は歌詞、小説などで用いられることが多くあります。

ちなみに、「淋」という漢字はさんずいと林で構成されています。このうち、林は木立が続いている様子を表していることから、絶え間なく続くという意味も持っています。また、さんずいはみなさんも知っている通り、水のことを表しています。

そして、この2つの部分が組み合わされてできた「淋」という漢字は絶え間なく液体がしたたっている様子を表します。つまり、本来はさびしいという意味を持っていないのです。

しかし、この意味から涙が出てくる様子が連想されるため、「淋しい」は上で解説したような意味を持っているのです。

まとめ

以上、この記事では、「寂しい」と「淋しい」の違いについて解説しました。

  • 寂しい:客観的なさびしさ
  • 淋しい:主観的なさびしさ

みなさんも生きていくなかで「さびしい」という言葉を使う場面に出会ったら、どちらのさびしいがふさわしいのか考えてみてはいかがでしょうか。

スポンサードリンク