ことわざ「後悔先に立たず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「後悔先に立たず」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「後悔先に立たず」の意味をスッキリ理解!

後悔先に立たず:失敗した後にいくら後悔したところで、取り返しはつかないということ

「後悔先に立たず」の意味を詳しく

「後悔先に立たず」には、以下の3つの意味があります。

「後悔先に立たず」の意味
  1. 過去を振り返って後悔したことは、事前には気づかないということ
  2. 終わってからいくら悔やんでも、取り返しがつかないということ
  3. 終わった後に後悔しても遅いのだから、事前によく考えて行動しておけということ

それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

意味①:過去を振り返って後悔したことは、事前には気づかないということ

「後悔先に立たず」の1つ目の意味は「過去を振り返って後悔したことは、事前には気づかないということ」です。

たとえば、面接で頭が真っ白になり、覚えていた内容を全て忘れてしまったとします。

面接が終わり、落ち着くと「なぜもっと練習しておかなかったのか」「なぜ忘れてしまったのか」と考え、後悔するでしょう。

しかし、後から思うと当たり前のことでも、その時には難しいことなのです。

意味②:終わってからいくら悔やんでも、取り返しがつかないということ

「後悔先に立たず」の2つ目の意味は「終わってからいくら悔やんでも、取り返しがつかないということ」です。

たとえば、クレジットカードを何度も使い、後日払いきれないほどの請求が来たとします。

請求が来たときになって、「クレジットカードなんて使わなければ」と後悔しても、請求はなくなりません。

つまり、「終わったことだから仕方がないよ」という慰めの意味です。気持ちの切り替えを促す言葉であるといえます。

意味③:終わった後に後悔しても遅いのだから、事前によく考えて行動しておけということ

「後悔先に立たず」の3つ目の意味は「終わった後に後悔しても遅いのだから、事前によく考えて行動しておけということ」です。

2つ目の意味で述べたように、後から後悔しても取り返しはつきません。

だからこそ、事前準備を入念に行い、後から後悔がないようにすべきだということです。

簡単に言うと、「今出来ることはやっておこう」ということです。慎重な行動・後悔のない選択を推奨する教訓であるといえます。

「後悔先に立たず」の「立たず」を「建たず」「絶たず」と書くのは誤りなので注意が必要です。

「後悔先に立たず」の使い方

  1. 今となっては当たり前のことでも、失敗する前の自分にとっては盲点だった。まさに後悔先に立たずだ。
  2. 大切な試験の日に寝坊をしてしまい、留年が決定した。なぜあの朝いつも通り起きることができなかったのか。後悔先に立たずという言葉はあるが、後悔せずにはいられない。
  3. 「好きです。付き合ってください。」そう言うつもりだったのに、口を噛み、「すきでしゅ。」と言ってしまった。しかし、後悔先に立たずという言葉を胸に、もう一度言い直した。
  4. 今妥協して、結果が出なかった時、一番辛いのはお前だ。後悔先に立たずだぞ。

➀の例文では、後から後悔することは事前には気づかないという意味で「後悔先に立たず」を使っています。

一方、➁と➂の例文では、いくら後悔しても結果は変わらないという意味で「後悔先に立たず」を使っています。このように「後悔先に立たず」により、失敗した人の気持ちの切り替えを促すことができます。

また、➃の例文では、後悔しないように最善を尽くすべきだという意味で「後悔先に立たず」を使用しています。

「後悔先に立たず」の由来

「後悔先に立たず」に確かな由来はありません。

ちなみに、「後悔先に立たず」を分解すると以下のような意味になります。

  • 後悔:あとになって悔やむこと
  • :未来のこと
  • 立たず:利用価値がないということ

つまり、「後悔先に立たず」を分かりやすく言い換えると、「後悔は未来の役に立たない」となります。

「後悔先に立たず」の類義語

「後悔先に立たず」には以下のような類義語があります。

  • はまった後で井戸の蓋をする:物事が済んだ後に行動しても、遅いということ
  • 渇(かっ)して井を穿(うが)つ:必要になってから準備をしても、遅いということ
  • 覆水(ふくすい)盆に返らず:一度起きてしまったことは、元に戻らないということ
  • 後の祭り:手遅れであること
  • 転ばぬ先の杖:失敗しないように、十分な準備をしておくこと
  • 濡れぬ先の傘:失敗しないように、十分な準備をしておくこと
  • 油断大敵:油断は失敗の原因であるから、気を付けるべきだということ
  • 臍(ほぞ)を噛む:後悔しても、どうにもならないことのたとえ
  • 提灯(ちょうちん)持ち後に立たず:失敗した後に後悔しても取り返しがつかないこと
  • 後悔と槍持ちは先に立たず:失敗した後に後悔しても取り返しがつかないこと
  • 後(のち)の悔い先に立たず:失敗した後に後悔しても取り返しがつかないこと
  • 流水(りゅうすい)源(みなもと)に返らず:過ぎた時を戻すことはできないということ
  • 葬礼(そうれい)帰りの医者話:手遅れで間に合わないこと
  • 死んだ子の年を数える:どうにもならない過去を後悔するたとえ
  • 時既に遅し:今となっては手遅れなこと

「臍を噛む」の「臍」とは、へそのことです。

取り返しのつかない失敗を悔やむことや、後悔しても結果は変わらないことを表します。

不可能であることという意味で理解されがちですが、それは間違いです。

「後悔先に立たず」の対義語

「後悔先に立たず」には以下のような対義語があります。

  • 後は野となれ山となれ:目先のことを解決できれば後はどうなっても構わないということ
  • 備えあれば憂いなし:準備を整えておけば何が起きても心配いらないこと
  • 用心に怪我なし:充分に用心していれば失敗は起こらないということ
  • 転ばぬ先の杖:失敗しないようにあらかじめ準備しておくこと
  • 伸(の)るか反(そ)るか:思い切って物事を行うこと
  • 準備万端(じゅんびばんたん):準備が問題なく整っていること

「後悔先に立たず」の英語訳

「後悔先に立たず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Repentance comes too late.
    (後悔はあまりにも遅く来る。)
  • It’s too late to be sorry.
    (後悔するのは、遅すぎる。)
  • It cannot regain, even if he repents subsequently.
    (たとえ後から後悔しても、取り戻すことは出来ない。)
  • It is no use crying over spilt milk.
    (こぼれてしまったミルクを嘆いても無駄だ。)
  • What’s done is done.
    (終わったことは終わったこと)
  • It is too late for regrets.
    (後悔するには遅すぎる)
“Repentance” は「後悔」という意味です。

また、“repent” は「悔やむ」という意味です。

まとめ

以上、この記事では「後悔先に立たず」について解説しました。

意味失敗した後にいくら後悔したところで、取り返しはつかないということ
類義語はまった後で井戸の蓋をする、渇して井を穿つ、覆水盆に返らず、など
対義語後は野となれ山となれ、備えあれば憂いなし、用心に怪我なし、など
英語訳Repentance comes too late.(後悔はあまりにも遅く来る。)など

「後悔先に立たず」は、細かく分けると3つに分けることができます。

簡単にまとめると、「後悔したら切り替えろ」「後悔しないように頑張れ」ということです。

人生に失敗はつきものです。必要な時に「後悔先に立たず」を思い出し、失敗を乗り越えていきましょう。