「啓発(けいはつ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「啓発(けいはつ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「啓発」の意味をスッキリ理解!

「啓発」(けいはつ):人が気付かずにいることを教え示して、より高い理解に導くこと

「啓発」の意味を詳しく


「啓発」とは、人が気付かずにいることを教え示して、より高い理解に導くことを意味する言葉です。

「啓発」は、「今まで知らなかったことや気付いていなかったことを知る」という点において、「成長」というポジティブなニュアンスを含む言葉です。「自己啓発」「意識啓発」といった「啓発」を含む言葉は、どれも「成長」のニュアンスを含んでいます。

ちなみに、「自己啓発」とは、自分の知らない物事に対して、自ら行動を起こして、自分の能力や知識を高めることを言います。「意識啓発」は、ただ相手を気付かせるだけでなく、相手の「意識」を高めることを指します。

 

また、「啓発」は、ただ単純に知識を教え示し、相手の知識を増やすということだけではないというところに注意が必要です。相手の知識を深め、理解を高めるという意味が大きく含まれているのです。

例えば、ある事柄に関する専門用語などをただ単純に教えて、それを覚えさせるという作業は「啓発」とは言えません。

確かに、専門用語という知識は教え示していますが、その事柄へのより高い理解や認識に結びついているとは言えないのです。専門用語をただ覚えるというのは、受動的な「暗記」の作業に過ぎません。

 

対して、ある事柄に関して知らない人や分からない人へ、その背景にある事情や問題点などの新たな知識を教えるのは「啓発」と言えます。

その新たな知識をもとにして、相手が自分の力でより深い理解や認識ができるように促すのが「啓発」だからです。

 

ちなみに、似た言葉に「啓蒙(けいもう)」があります。「啓蒙」は、新たな知識を与えて教え導くという意味を持ち、「啓発」とほとんど同じ意味を持つように見えます。しかし、「啓蒙」はより限定的な使い方をします。

「啓蒙」は、その分野について全くの無知である人に対して「啓発」することを言うのです。その事柄について何も知らない人に対しての「啓発」に限定されるということです。

 

さらに、「啓」と「蒙」のそれぞれの漢字の意味を押さえておくと、「啓発」との違いをはっきりさせることができるでしょう。

「蒙」は訓読みで「くらい」と読み、「無知」「愚か」というような意味を持つ漢字です。「啓」は訓読みで「ひらく」と読むので、「暗いところ(無知な人)をひらく(分からせる)」というのが「啓蒙」なのです。

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「啓発」の使い方

  1. ある新聞記事によって、社会問題に対して啓発された。
  2. 1年間の留学では、その国の文化に多くの啓発を受けた。
  3. 飲酒運転を防止する啓発活動が行われている。

「啓発」の語源

「啓発」の語源は言葉そのものにあると言えます。

「啓」は前述したように訓読みをすると「ひらく」となり、「教え導く」というニュアンスを持ちます。「発」は「出発」「発射」という熟語に使われるように、「明るみに出る」「明らかにする」というニュアンスを持つ漢字です。

どちらも似たような意味を持つ漢字であり、「啓発」はそれを組み合わせた熟語です。

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「啓発」の類義語

「啓発」には以下のような類義語があります。

  • 教化(きょうか):教え導くことによって善の方向に進めさせること
  • 触発(しょくはつ):衝動や意欲などを誘い起こすこと
  • 感化:人に影響を与えて、相手の心を変化させること
  • インスパイア:思想を吹き込むこと、影響を与えること
  • 啓蒙:無知な人に知識を与えて教え導くこと

「啓発」の対義語

「啓発」には以下のような対義語があります。

  • 暗愚(あんぐ):道理が分からず、賢さに欠けること
  • 蒙昧(もうまい):愚かで道理をわきまえていないこと

「啓発」は「分からせる」というニュアンスであるため、その反対の「分からなくする」というニュアンスを持つ言葉が、「啓発」の対義語としてはふさわく見えるかもしれません。

しかし、「啓発」は「教えを受けたことにより分かった」という状態も含む言葉です。したがって、「愚かなこと」を意味する「暗愚」や「蒙昧」は対義語であると考えることができます。

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「啓発」の英語訳

「啓発」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • enlightenment
    (啓発)
  • education
    (教育)

“enlightenment” を動詞にすると “enlighten” です。”en” は接頭辞で、名詞を動詞にする用法を持ちます。 “light” は「光」を意味する名詞であるため、 “enlighten” で「明るくする、(知らない人を)分からせる」という意味になります。

単語の成り立ちも頭に入れておくと、より知識を確かなものにできるでしょう。

まとめ

以上、この記事では「啓発」について解説しました。

読み方 啓発(けいはつ)
意味 人が気付かずにいることを教え示して、より高い理解に導くこと
語源 「教え導く」という意味を持つ「啓」と、「明らかにする」という意味を持つ「発」を組み合わせた言葉
類義語 教化、触発、感化など
対義語 暗愚、蒙昧
英語訳 enlightenment(啓発)

「啓発」の意味や使い方を理解することはできたでしょうか。「啓蒙」という似たニュアンスの言葉との違いも合わせて覚えてみてください。

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