今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「自縄自縛(じじょうじばく) 」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「自縄自縛」をざっくり言うと……
読み方 | 自縄自縛(じじょうじばく) |
---|---|
意味 | 自分の心がけ、言葉、行動が足かせになって、自由に振る舞うことができないこと |
類義語 | 自縄自縛、悪因悪果、因果応報、自業自縛など |
英語訳 | The fowler is caught in his own net.(野鳥捕りが自分が仕掛けた網にかかる)など |
「自縄自縛」の意味をスッキリ理解!
自縄自縛:自分の心がけ・言葉・行動が足かせになって、自由に振る舞うことができないこと。またそれが理由で苦しい立場になること。
「 自縄自縛 」の意味を詳しく
自縄自縛は「自分の心がけ・言葉・行動が足かせになって、自由に振る舞うことができないこと」や、それが理由で「苦しい立場になること」を意味する四字熟語です。
もともとは「自分の縄で自分をしばる」という意味でした。それが転じて、「自分の言動が自身を縛る」という意味になりました。
なお、自縄自縛の「縛」は「しばる」や「縄をかける」という意味です。
「自縄自縛」の使い方
- 部下に対して「どんなことがあっても、絶対に仕事を休むな」と厳しく言ってきたため、39度の熱を出してしまったが休めず、自縄自縛に陥ってしまった。
「自縄自縛」の類義語
自縄自縛には以下のような類義語があります。
- 自業自得(じごうじとく):自分の言動の報いを自分自身が受けること
- 悪因悪果(あくいんあっか):悪い行いには必ず悪い結果がついてくること
- 籠鳥檻猿(ろうちょうかんえん):自由を奪われて思うままにならない境遇
- 自業自縛(じごうじばく):自分の言動の報いを自分自身が受けること
- 因果応報(いんがおうほう):過去の行いに応じて、その報いがあること
- 楚囚南冠(そしゅうなんかん):とらわれて、身動きの取れないこと
- 手枷足枷(てかせあしかせ):自由な行動を厳しく束縛されること
また、「籠鳥檻猿」は、「檻猿籠鳥(かんえんろうちょう)」とも言います。檻猿は「おりに入れられた猿」という意味です。そして、籠鳥は「カゴの中の鳥」という意味です。どちらも、「自由を奪われたもの」のたとえです。
その意味が転じて、「自由を奪われ、思うままにならない境遇」を意味するようになりました。
そして、「楚囚南冠」は、「楚囚」と「南冠」の 2つの熟語から成り立っています。楚囚は、「他国に捕らわれた楚の国の人」を指します。南冠は、「楚の国で人々が被る冠」のことです。
「他の国に捕らわれた楚の国の人」という意味が転じて、「捕らわれて身動きのとれないこと」を指すようになりました。
「自縄自縛」の英語訳
自縄自縛を英語に訳すと、次のような表現になります。
- The fowler is caught in his own net.
(野鳥捕りが自分が仕掛けた網にかかる。) - be caught in one’s trap
(自分で仕掛けた罠につかまる) - lose one’s freedom of action as a result of one’s own actions
(自分自身の行動の結果、自由を失う)
まとめ
以上、この記事では「自縄自縛」について解説しました。
読み方 | 自縄自縛(じじょうじばく) |
---|---|
意味 | 自分の心がけ、言葉、行動が足かせになって、自由に振る舞うことができないこと |
類義語 | 自縄自縛、悪因悪果、因果応報、自業自縛など |
英語訳 | The fowler is caught in his own net.(野鳥捕りが自分が仕掛けた網にかかる)など |
自縄自縛に陥らないように、自分の言動には気を配りましょう。